木曽駒ケ岳山頂にて |
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山行報告 | 山口 博 | |
今年の夏山集中登山は中央アルプスの木曽駒ヶ岳周辺に決まり5コースを作りました。 参加者は合計で28名となり会員の35%で少し盛り上がりに欠けた様に思う。木曽駒ヶ岳は一昨年に市民秋山登山が実施されているので既に登られた方が多く有ったのも一因ではと思われまる。 @ 桂小場コースは参加者が6名でA福島コース3名と合流してマイクロバス9名で伊那ICから202号を走り登山口の桂小場には予定より早く11:30に到着しました。 今日の行程は1,260mの桂小場から2,690mの西駒山荘まで1,430mの高度差を5時間で登るかなりハードなコースだ。 11:50分に出発し40分でブドウの泉の水場に到着しました。登山道は良く整備されていて樹林帯の中を登って行くので涼しい。1,700mの標識を過ぎて少しの下りが有り60mを下り1時間20分で野田場に着きました。馬返しから大樽小屋までは緩やかな登りが続き、登山道には可憐な花が咲いていて堀尾さんが教えてくれるので嬉しいが、後ではなかなか花の名前が思い出せない。大樽小屋を過ぎると急な登りになりぐいぐい高度を稼いで行く、西駒山荘には予定時間の17:00に到着しました。 食事までの時間に山荘の南に広がるコマクサを見に行く、絶滅したコマクサを再生している。 これまでに見たコマクサと違い花が真っ赤な色をしている。砂礫の厳しい自然の中で7年掛かって花を咲かせるこの花はやはり高山植物の女王様だ。今日の小屋は私たち9人と東京からの男性1名だけでゆったり出来て最盛期の南アルプスでは穴場です。定番のカレーライスも美味しい。 管理人の宮下さんの話では此の時期は千畳敷のロープウエイを乗るのに2〜3時間待ちとのこと でメンバーと相談にて上松コースを下る事にしてB班の徳田さんに連絡する。 8/2 小屋を5:00前に出発しました。将棊頭山からの展望は素晴らしく南に甲斐駒・北岳など南アルプス連峰や富士山が鮮やかに見え、又北には槍・穂高や北アルプス連峰が又正面には雄大な御嶽山がどっしりと鎮座していて何時まで見ても厭きませんでした。馬の背登山道は前方に宝剣岳や木曽駒ヶ岳を見ながら変化に富んだ岩場を登り、木曽駒ヶ岳には7:00に到着しました。 山頂の手前ではB班の徳田さんとD班の中島さんが出迎えてくれました。 越百岳から縦走の中島さんは「これまではガスが掛かりこんな素晴らしい天気は初めです」との事で私達は快晴の日に登って来られて良かった。全員で集合写真を撮りBD班が先に出発しました。上松への下山道は高度差1,800mの下りで流石に厳しい。B班のSさんが足を痛めて休んでいて私達は金縣小屋で追い越して13:00に敬神の滝小屋に下山しました。此処でBD班と合流して駐車場まで30分歩いて寝覚めの床で温泉には入り19:00前に帰って来ました。 ひやりハット ありません |
西駒山荘付近のコマクサ群生 |
コマクサのアップ写真 |
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南アルプスの夜明け(富士) |
木曽駒岳宝剣岳を望む |
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木曽駒岳宝剣を望む |
遭難記念碑(聖職の碑) |
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木曽駒への登山口 |
木曽駒への登山口 |
「写真提供は山口さん」 |
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山行報告 | 橋本 壽夫 | |
夏山集中登山が木曽駒ヶ岳にて5コースで実施され、内当方の桂小場・福島A縦走コースは
表記の3名と少人数であった。事前に打合せ会を行い、今回の山行に臨んだ。
マイクロバスの利用で気楽に乗っていたが少し道迷い、登山ロヘの道筋は常に判りづらいもの、
運転手任せでなく乗っている者も把握しておかねば時間のロスにつながる事を改めて思う。
二日目 早立ちするのでコーヒーを沸かし飲んで出発。登り道の馬の背を駒ヶ岳(2958m)へ、 想定外な事に、頂上で待っていてくれた別コースの2隊と計4隊が合流、皆で集中登山の喜びを分かち合いながら360度の眺望の元、朝食を取り皆と別れ出発、長い下りの開始である。 多くの巻き道と下りを繰り返し、整備された7合目避難小屋に、ここが福島Bコースとの分岐である。さらに同じ様な下りが続き、うんざりしてくる中やっと林道に出る。3人で達成を祝い握手。最終地点の駒の湯(930m)に頂上からの高度差2000m強、7時間弱の長い下りが終り、 タクシーでJR木曽福島駅に、1日一本乗り換え無で京都に帰れる特急「しなの」15時31分発に間に合った。これに乗るため後半は余裕の無い行動となったが、計画通りの山行が終了した。 ヒヤリハット なし |
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山行報告 | 徳田 康二 | |
最初3班は管の台で先に下車。一足早くする予定だったが、15名以上団体割引があるとバス駐車場の管理人が言ってくれたので、4班の人が荷物を置いてもどってくるのを待つ。千畳敷で昼食。 12:30分出発。前にゆっくりしたパーティーがいたのでそれに合せて登る。Kさんの調子が悪いのかペースが上がらない。三ノ沢を取り止めたので急ぐ山行でもないので、出発してまだ15分ほどだが宝剣の登り口で一息入れ出発。 南稜はくさり場の連続だ。山頂に着き最上部の岩の上に立つ。 北稜はあまり危険なところもなく無事下山後、中岳に登るも眺望はまったくだめ。15:15分頂上山荘に着く。3時をまわると急に気温が下ってくる(ちなみに今朝の気温は3℃)。朝起きると加藤さんが「山ロさんから連絡がありロープウエーがかなりの時間待ちをしないといけないので同じように上松に下るので下で待っていてほしい」とのことでゆっくりして小屋を出る。 木曽駒からの眺望は実に素晴らしい。ものすごく山が近くに見える。御岳なんかひょいと跨いで行けそうだ。乗鞍から北アルプス、右奥に浅間山、八ヶ岳、南アルプスも手が届きそうだ。その後方に一際高く富士が聳えている。今度でこの山5度目だが、こんなに山が近くに見えるのは初めてだ。馬の背の方から人が上がってくる。よく見ると橋本さんたちだ。少し遅れて数人が上がってきた山口さんの組だ。待ちきれなくて迎えに行く。 朝食がまだなので一足早く出発。急坂を下り玉の窪山荘の所から橋本さんたちと別れて左にコースをとる。一週間前登った三ノ沢岳が手の届きそう な所にある。急坂の連続で気が抜けない。五合目手前からSさんの膝に異変が起きる。膝がわらって力が入らないみたいだ。大事になる前に休み休みしながらゆっくりと下る。途中から山口さんの組に先に行ってもらう。敬神の滝小屋で待っていてくれた。キャンプに来ていた人に頼んで車で登山口まで送ってもらう。下山後入浴して19:00無事帰着。 ヒヤリハット:1名膝がわらいだし力が入らなくなってきたので休み休み下山。 |
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宝剣岳・木曽駒ヶ岳に登って
翌朝山口さんから上松に下ると連絡があったのでゆっくりして小屋を出る。山頂からの360゜の眺望は実にすばらしい。山がものすごく近くに見える。この山は5度目だが初めてだ。大パノラマを満喫している時、橋本さんらが登ってきた。少し遅れて山口さんらも登ってくる。みんなで集合写真を撮り一足早く出発する。標高差1900メートル近く一気に下るので予想はしていたがやはりきつい。途中メンバーにアクシデントがあり追い付いてきた山口さんらに先に行ってもらう。二合目敬神の滝小屋で待っていてくれた。皆さんのご協力で無事下山出来リーダーの責任を果たせたことに感謝しお礼申し上げます。
(徳田康二) 仲間に支えられて 仲間に支えられて スリルに富んだ宝剣岳に挑み、頂上山荘に宿泊。今夜は、下界の寝苦しさをしばし忘れ毛布に包まって床に就く。翌朝ご来光を仰いだ後、5:30分からの朝食を済ませ、上松コース7名と越百山縦走の中島隊2名が合流して木曽駒ヶ岳に登る。 間近に御岳や乗鞍がそびえ、そして北アルプスや南アルプスの連峰が続く。ポッカリと富士山が浮かび甲斐駒ヶ岳へと山岳展望を楽しむことが出来てラッキーだった。 桂小場〜福島コース橋本隊の3名に続き、桂小場コースの山口隊11名を出迎える。集中登山ならこそ体験できる交流の場である。 先着の私達は、記念撮影後、一足早く出発することとなった。今日はマイクロバスの待つ駐車場に向けてほぼ下りばかりの道程である。楚々と咲く高山植物、登頂の予定だった三ノ沢岳の険しい山容を望み、余り見かけない○合目半という表示に励まされながら歩を進める。 ところが私の身に全く経験しなかった事態が発生。不覚にもしりもちをついた後、まともに歩行困難となった。スプレーをかけたり、ザックを持って貰ったり2本のストックを借りて先頭を歩く。皆さんの適切な対応によって、幾度となく立ち止まりながらもやっと二合目に辿り着くことが出来た。そして、宿泊の名古屋の方が駐車場まで送って下さり大変有難かった。 帰宅後中島さんのアドバイスを受け、整形外科で検査を受けたところ、腰を痛めていることが判明し目下リハビリを続けています。 適切な対応をしていただいた皆さんのおかげで下山出来、大変お世話になったことに対し厚くお礼申し上げます。 (白波瀬勇) 木曽駒集中登山
中央アルプス集中登山 宝剣コース
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木曽駒ケ岳山頂にて |
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山行報告 | 守口 実 | |
8/1(金)6:30 新田辺を出発。大した渋滞も無く駒ヶ根高原へ。バス・ロープウエーで千畳敷に12時に到着。昼食を済ませ、高度順応の時間をゆっくりとって12時40分出発。今日は余裕のある行程だ。乗越浄土で宝剣岳を仰ぎ見る。明日はこの峰を通り過ぎて南へと縦走だ。中岳付近で中島班に出会う。頂上山荘に荷物を置いて木曽駒ケ岳山頂へ。山頂付近はガスで景色はもう一つ。後はゆっくり付近を散策、花を鑑賞して明日に備える。 8/2(土) 天気は良好。6時から皆でストレッチ体操。スタートは6時15分。長い一日が始まる。 宝剣山荘まで昨日の道を戻る。東は南アルプス・富士山・八ヶ岳・その後ろに秩父の山、西は 御岳・乗鞍岳・槍穂高の北アルプスが良く見える。宝剣岳の岩場を慎重に三点確保しながら登る。やっと宝剣岳の頂上。記念の写真。後からの人のため早々に下山に掛かる。 それからも慎重に足場を確保しながら降りる。やっと岩場を通過、尾根筋で休憩。目の前に三ノ沢岳と檜尾岳・空木岳、尾根筋が綺麗に見える。この後は綺麗な稜線歩きと思っていたら檜尾岳付近も鎖場のある岩場。檜尾岳でゆっくりと昼食。この後も巨岩の立ち並ぶ熊沢岳を経て東川岳へ。この間お花畑を眺め付近の山容景色を写真にとる。 あまりゆっくりし過ぎたか木曽殿山荘到着が4時を過ぎる。今日は予想外に手ごわかった。前半の宝剣岳の通過に注意を払い過ぎ後は油断 したか。 夕食前の休憩時に皆の疲れ具合等を考え明日の行程をチェック。途中のチェックポイントでの時間確認をすることに。結果によっては林道終点から駒ケ根高原間1時間の歩行をタクシーに変更することも。 8/3(日) 今日も山荘スタートは6時15分。いきなりの急登。天気は良好、風がきつい。今日も山は良く見える。巨岩が連なる1番目、2番目のピークを過ぎ山頂に到着、360度の眺望、タイムチェックはOK。しかし安全を考えやはり最後の林道歩行は止めてタクシーに。携帯の電源容量不足と電波感度不良で一苦労。後は駒峰ヒュッテを目指して下山開始。ヒュッテでタクシーの予約を入れる。 東の伊那谷側で山の風景は一変、穏やかな山容だ。駒石を過ぎ樹林帯に入る。 小地獄・大地獄も鎖と階段で安全になっている。池山小屋の水場で軽く昼食と休憩、タイムチ ェックするが十分余裕あり。後はゆっくりと下山。タカウチ場でタクシーを最終確認。林道終点には予定の時間通り13時半迄には到着。 駒ヶ根高原で日帰り入浴と食事をして駒ヶ根BC16 時40分発の高速バスで京都へ、無事予定通り21時30分に新田辺に帰る。 当初夏山の計画では★★だったが我々には結構ハードな山行だった。2泊目の泊まりを駒峰 ヒュッテから手前の木曽殿山荘に変えて良かったと思う。後90分の歩行はキツイかっただろ う。宝剣山荘泊まりなら30分程度の短縮も可能だが。初めからその心構えならそれまでか。 花は数知れずあり、天気も始めの日はガスが掛かったが後は良好で、周りの山々も良く見え 楽しい山行だった。 ヒヤリハット なし |
千畳敷で出発前のストレッチ体操 |
駒ケ岳を目指す 上の方はガスがかかっている |
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翌日 中岳から駒ケ岳を振り返る 下の建物は頂上山荘 |
前方に今から登る宝剣岳がそびえる |
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狭い宝剣岳の頂上 |
狭いので男女別々に記念撮影 |
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宝剣岳南側の岩壁を越える |
南から見る宝剣岳 左後方は木曽駒ケ岳 |
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湯船に浮かぶ?御嶽山 |
やせ尾根のアップダウンが続く縦走コース |
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遥か前方にやっと桧尾岳が見えてきた |
今日の宿木曽殿山荘が眼下に |
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山荘前の広場で今日はお疲れさま乾杯! |
空木岳は山荘から少し登ると岩稜の急登が山頂まで続く |
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これが最後の岩峰、これを越えると空木岳 |
やっと空木岳の山頂に着く 南アルプスの山並みが素晴しい |
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空木岳山頂にて |
池山尾根(東側)から見る空木岳は穏やかな山容だ |
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空木岳から昨日歩いてきたコースが一望できる 右の米粒のような山が宝剣岳 後方左が御嶽山 右は乗鞍岳 |
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夏山登山デビューです。満を持して待っていたその夢がやっと実現した。愛宕ペース登山、夏山トレーニングと、自分なりに体力の度合いを確かめ、家族の承諾を得、後は山小屋泊まりの心配だけ。あれこれと心配するうちにザックは17Kg(水2L、カメラ、三脚込み)。「こまくさの湯」に置ける安易さもあり、とりあえずこれで出発(結局14〜15Kgで登る事に)。マイクロバスの危なっかしい運転で肝を冷やしながら無事駒ヶ根高原へ。路線バスに乗り換えしらび平。そして、ロープウェイで一気に千畳敷。 標高2611.5m、高低差950mを7分30秒(日本最初の山岳ロープウェイ、標高・高低差日本最高)。憧れの千畳敷カールは、その壮大な姿を見せてくれた。2万年前に氷河の侵食によって形成されたものらしいが、そのスケールの大きさと、鋭く切り立つ岩稜に圧倒された。雲が湧き、流れては消えてゆく。そんな中に数多くの高山植物が、力強く美しく咲き乱れている。まさに“雲上の花園”だ。この景色を見ながら至極の昼食タイムを終え、いよいよ登山開始。ここまで簡単に登れるとあって大変な人だ。ロープウェイ乗場のアナウンスに違和感を覚えながら、乗越浄土へ。 そこで越百山から縦走されてきた中島さんと合流し、人けの無い頂上山荘にチェックイン。荷物を置いて木曽駒ヶ岳頂上そして、15:00初登頂。ガスがかかり視界は満点とは言えないが、これだけ見えたら申し分ない。記念撮影を終え、それぞれ頂上散策,コマクサ、イワツメクサ、ミヤマキンバイ、イワギキョウ、コマウスユキソウ… 高山植物が可憐に咲き、ゆっくりと贅沢な時間を味わう。そして、夕食まで山の夕暮れを楽しんだ。 山小屋と云えば、無愛想な主人が一人で夕食の用意をしている。「ええ!これ全部一人でやってるの?」と言いたくなる程、手際が良い。「何から何まで一人でやってるんだから、少々無愛想でも仕方が無いか」と変に納得する。食事タイムもあっという間に終わり、後は寝るだけ。それにしてもまだ早すぎる(7:00)。山のリズムには、まだ馴染めない。だいたい寝つきが悪いので、用意してきたブランディーを、吉津さんと加藤さんでささやかな二次会。いつまでも飲んでいるわけにもいかず、睡眠薬を飲込み寝床へ。おかげで4:30までぐっすり 二日目、素晴らしい朝だカメラを持ち頂上へ。雲海の向こうに八ヶ岳から南アルプスが朝焼けた空をバック にシルエットで浮かんでいる。「なんて美しいんだろう!」思わず心の中で叫んでいた。ご来光を迎え、木曽駒ヶ岳の影が雲海に映り、遠く北には、乗鞍、槍、穂高が見え、御嶽山が大きく鎮座している。わずか30分のショータイム。このショーを見る為に山に登る人も多い筈だ。 身支度を済ませ、準備体操。今日は長丁場になりそうだ。岩の塊をうまく組み合わせて積み上げた様な宝剣岳がそびえ立つ。三点確保しながら慎重に足を運ぶ。危険な所にはクサリもあり、思っていた程恐怖は無かった。右手に三ノ沢岳、左手に南アルプス、その奥に富士山を見ながら、快適な青空の下、気持ち良く尾根を登り下りする。 遠く尾根の先には、目指す空木岳の姿が見える。何回ピークを登り下りしただろう。やっと檜尾岳に到着。ここで昼食タイム。岩場もかなりあったこともあり、思った以上に時間を費やしている。雲が湧きあがってくる。次に日指すは熊沢岳。空木岳の姿がだんだん大きく見えてきたこの頃からガスが視界をさえぎることが増してくる。東川岳まで同じようなピーク、尾根を何回も繰り返す。視界も悪くなり長く感じる。 6:15に出発してから木曽殿山荘に到着したのが16:00。10時間程費やした。でも、素晴らしい景色や花を観賞しながら最高の縦走ができた。労をねぎらいビールで乾杯!「うまい!」「もう一本!」 三日目、山荘の前で、八ヶ岳連峰から昇るご来光を見ることができた昨日あれだけガスがかかっていたのに信じられない。昨晩、山小屋の奥さんに「明日見られるでしょうか?」と尋ねると、「大丈夫ですよ」と、笑顔で答えてくれていたほんとにわかるんだ。 準備を整え、6:10出発。いきなりの急登。気温13℃、風が強く肌寒い。上を見上げると素晴らしい青空が広がり、左には雲海と八ヶ岳、右には空木岳の岩稜が。そして振り向けば御嶽山が雲の中にぽっかりと浮かんでいる。7:50空木岳登頂。 360°の大パノラマ。昨日、歩いてきた尾根が連なる。よく歩いたものだと、改めて感動を覚える。日本百名山を二山登頂した喜びを噛締め、頂上を後にする。 さあこれから「こまくさの湯」まで2000mの高度差。しかし、今日は林道終点までタクシーを呼ぶことになっていた。これで500m助かる。下りは、膝に自信がないからありがたい。そんな事を考えながら‘駒石’を過ぎると、潅木が増え、その内、針葉樹林になり周囲の景色が見えなくなってきたあの雄大な景色とお別れだ。梯子やクサリ場のある小地獄、大地獄を難なく通過し、新池山小屋近くの水場でゆっくり休憩。今回始めての水場。冷たくておいしい水に感激する。そして、 林道終点までのラスト歩行。満足感と名残惜しさを感じながら山を後にする。 申し分のない最高のコンディションに恵まれ、たくさんのいい思い出をつくることが出来た夏山登山。今回の登山を企画戴いた皆様、同行戴いた皆様に感謝申し上げます。これからも、一つでも多くの山に登れることを楽しみに、また、家族の理解を得られる様、心技体の充実、安全登山に心掛けていきたいと思います。 |
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赤椰岳から空木方面 |
中央アルプス 越百山〜木曽駒ヶ岳 縦走
8月1日(金)晴れ
駒峰ヒュッテ発3:50―空木岳4:00―木曽殿山荘 (2500m)5:00―水汲み、朝食 8月2日(土)晴れ
木曽駒 頂上小屋発6:15―木曽駒ヶ岳(2956m) 6:30―合流―山頂発7:30― |
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「写真提供は中島さん」 |