夢のスイスアルプス マッターホルン に登りました 中島貞夫 2006年 7月23日〜8月02日 目 的 マッターホルンとモンブラン登山 メンバー 鈴木正範、中島貞夫 昨年の夏より鈴木さんとヨーロッパ旅行の話が進み、観光よりはアルプスを登っ て見たいとの思いが私には強かったので、第一にマッターホルン、次にモンブラ ン と大きな目標を立て、第二に観光とスイスへ入った。 行 程 7月 20日〜22日 ミラノ、近効の観光 23日 ツエルマットへ移動、案内所にガイド登山の申し込みをした ハウス泊
24日 ゴルナグラード(1313m)コースをトレッキング
25日 ブライトホルン(4164m) トラバースコーステストを登山 クライン・マッターホルン(3883m)までロープウエイを3回乗り継いで、ここから ガイド1人に鈴木、中島がアンザイレンしてクレパスが何本か走っている氷河の 上を横切り、ブライトホルンの南壁をピッケルとアイゼンでよじ登った。 鋭角の氷雪と岩の大変厳しい縦走コースであったがテストはOKになった。 26日 ヘルンリヒュッテ(3260m)まで登る ヒュッテ泊 翌早朝のスタートに備えロープウエイでシュバルツゼー(2583m)まで上がり歩 いて登った。途中から雨が降り出したが夕刻には止んだ。 夕食前にガイドと対面、装備チエックがあり最低限の荷に制限される。 27日 マッターホルン登頂、 下山 4時前に起床、軽い朝食を食べて4時15分にスタート、約30パーティが 一斉に登山口に集中する。20番目位に登り出す。ヘッドライトの灯りをたよりに ガイドの後を登る。 一歩一歩が苦しい、両手を使いなんとか進む。しばらくして1組、2組と追い越し て、ソルベイ小屋 へ着くまでに10組程を追い越して、ここで初めて小休止して 水分補給する。 ここからは登りもきつくなり太い固定ロープを掴んで登るのが多くなる。 岩の間に雪が目立つようになり、しかも凍っている。ここでアイゼンを付けるよ うに指示がありよく利いているのを確認しながら登るが、思ったより雪はすくな かった。 先に登った数パーティが下山してきてすれ違う。まもなく頂上に到着した8時 だった。3時間 40分かかっている。回りには雲もなく360度の展望である。西に はモンブラン山群も見えている。 記念の写真を撮ってもらい 狭いピークを離れ、 少し下で休憩をして行動食とお茶を飲み呼吸がととのったところで手袋をはめ 下山開始する。太いロープを握りすべらして下るので早いペースである。 それでもソルベイ小屋までは長く感じられたので、登りの時はそうとう緊張して いたのだろう。 ここからは厳しいところではロープダウン(懸垂下降)でおろしてくれるので大 変楽をして下りてきた。登山口には11時35分着、約7時間15分で往復したこ とになる。ガイドからベストクライマーといわれお世辞でも嬉しい気分になった。 ヒュッテに戻り登山証明書を書いてもらい、小屋の外で山を見上げながら鈴木 さんを待った。 約1時間後に無事下りてきた鈴木さんと、まづは登頂を祝い乾杯。名残を惜 しむようにゆっくりと下り、宿へ戻った。
28日 ロートホルン(3103m)コース ハイキング(エーデルワイスの花を求めて) 昨日の疲れが残っているが、ツエルマット最後の日なので、朝スタートを少し 遅くして花を見に行く ことになった。山は上のほうで雲に隠れているが全体には 晴れている部分が多い。スネガまで地下ケーブルで上がり、2回ロープウエイを 乗り継いでロートホルンに到着。 ここからは下りのハイキング、斜面一帯に花が咲いている。(日本の山ほどで はない)30分ほど歩くと道端にエーデルワイスの花が見られるようになる。 (エーデルワイスの丘)下の街が見えるようになると、花も終わり小さな集落にあ るレストランで昼食にする。タイミング良く山を覆っていた雷雲が広がって強い雨 風に会 った。今日マッターホルンの 登山日だったら中止になっていただろうと思 うと、我々は幸運だった。
29日 ツエルマット − インターラーケン 移動 ホテル泊 インターラーケンに早く着いたのでグリンデルワルトまで行ってアイガー(3970m)、 メンヒ(4099m),ユングフラウン(4158m)3山を見に行った。 あいにく雲が多く、アイ ガー北壁だけは見ることが出来た。あくる日インターラーケンの街からユングフ ラウンが見られたのは幸運だった。
31日 シャモニーの街を観光、モンブラン登山ガイド交渉 モンブラン登山のガイドを日本から何度もメールで連絡をとってみたが、うまくい かず、結局シャモニーに着いてから交渉したが、天候の悪い状態が続いて おり、 グーテ小屋が天候待ちの登山者で満員で、天気が良くなっても泊まれないし、 5日まで悪い天気が続く予報が出ているので今回はあきらめなさいと言われ、 モンブラン登山は断念することにした。
登山電車で氷河の上までいって、ロープウエイと徒歩で下り氷河洞窟を見学した。 また約300段のハシゴで下って氷河の上に立つてみて、氷河を体感してみた。 あいにく雲が多く、流れの中でエイギュ・ヴェルテ(4121m),ドリュ(3754m), グラン・ ンテ(3275m)が顔を覗かせた。
2日 エギュー・ド・ミディの展望台(3842m)へ上がる 観光客で混み合わない朝早くにロープウエイで上がる。下では雲に隠れていた 山も雲を抜けると上 空は真っ青、雲海の上に浮かぶ山々の頂き、最高の展望 であった。モンブランは間近に大きく登山者が登っているのも分かる。 近くにはグランド・ジョラス(4208m)を始め多くの山が、遠く東にはマターホルン、 モンテローザも確認できた。 富士山を越える高度には気温も0度近く、手足も冷たさを感じるし展望台を登 るにも息苦しい。 昼前に下山、ロープウエイ乗り場には大勢の人が行列をして待っていた。
バルムのコル ハイキングコースを歩く シャモニーから電車、バスを乗り継いでモントロックへ、ここからリフトで峠近く まで上がりフランスとスイスの国境にある小屋で休憩、モンブランと赤い針峰群 の雄大なながめを楽しんだ。ハイキングを楽しむ家族連れと、牛が放牧されて いる斜面をゆっくりと歩いた。
9日 帰国 今回はモンブランには登れなかったが、下見としては良い体験をしたと思っている 旅行全てにわたり鈴木さんに世話になり感謝しております。ありがとうございました |