鵜錫杖岳の感想文 中田繁男 前日からの前線通過予想があり曇り空のなか、3台に分乗して出発しました。途中亀山インターあたりで小雨が降り出していましたが、 登山口には数台の車がすでに駐車してハイカーが準備中でした。今日は徳田さんにすべてお任せして加太登山口から登りました。 幸い天候は持ち直して晴れ間が出て槍のように突き上げる山を目指し軽いストレッチして登り始めました。 檜の植林の谷筋を時折日差しが差し込む中、CL徳田さん先頭に緩やかな登山道を快調に歩きました。 途中はよく整備され標識が所々に見られ山頂までの距離がよくわかりました。ひと汗かいたところに中間地点の柚之木峠に到着。 いよいよ頂上真下に大きな岩山が出現した。徳田さんが苦しそうに見上げている。大変そうだなと覚悟する。 胸突き八丁、鎖が山際に見える。両手で岩を掴み両足を踏ん張り、冷や汗・脂汗をかいて登りきりました。 676mはさすがに低いが参加者から不満があり、1000m級の山に登った気持です。 到着時間は10時30分位で山頂は岩岩で360度の大展望にみんなで暫し至福のひと時を味わいました。 眼下には静かな錫杖湖が一望、爽やかな山風を感じていたが次第に湿った風が強くなってきた。 少し下ったとこに休憩場所が設営されていて、先客には女学生2人が休憩中。我々も一緒に少し早い昼食にしました。 谷筋を下り急な坂もあったが順調に南側の錫杖湖側の登山口まで到着しました。でも駐車場は北側にあります。 下山途中からの雨が強くなっている中、全員が黙々と歩きだした。 途中で道を間違いそうになったが徳田さんの指示が適格で約1時間30分で無事登山口に到着。 駐車場が見えた時には雨雲がきれ、前線が通過して日差しがさし込み嘘のように天候が回復してきました。 帰りは途中で温泉保養地で少し休憩して京田辺には3時過ぎに帰ってきました。 *錫杖岳由来について 古くより雨乞いの霊山としても知られ、ひでりの続くときには加太や関、芸濃町の涼本・雲林院などの五ケ村からも錫杖岳に登った。 南無八幡大菩薩の錦を先頭に祈り人々の列が続いたと伝えられている。 古くは宝暦五年(1755)、明治29年(1896)、大正二年(1913)の干ばつに雨乞いが行われた。 土地の人は「雀頭(じゃくとう)」と呼んでいる。「錫杖」の名は山容が修験者のもつ錫杖に似ているという説がある。 |
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頂上(676m)にて(錫杖湖を望む) |