救 急 救 命 講 習
救急救命講習                  教育部                       
                                                    報告者 丸山敏文

実 施 日  平成24年3月18日(日)定期総会後 

実施場所  講演 3.4号会議室 :実技 多目的ホール

講  師  京田辺市消防署職員 井辻氏、八田氏、戸嶋氏 

参加者 上角、赤松、秋月、石橋、稲垣、上杉、梅澤、岡部、岡本、片山、金本、岸田
     北川、北村、河野、鈴木、園上、染矢、内匠、佐坂、玉井、津田、坪田、徳田
     中島、中田修、中田繁、中廣、畑、姫島、堀、三宅、村上、守口真理、守口実
     山口、山下、吉川、吉野               合計41名

講演概略(八田氏)

 初心者を対象にした説明があり登山中にケガをしないよう、山登りで得られた体験をとおし、
 事例を上げ分かり易く解説していただいた。
 日帰りの山行でも、ビバークができる装備を準備し望む事の大切さを話していただき、
 実際に個人で山行に使われているザックと装備品を回覧され、
 安心して山登りを続けるためにはしっかりと準備をする必要があると説明された。
 また、下り道で疲労が蓄積され山岳事故が起こる魔の時間帯2時~3時に救助要請が多い事、
 膝痛を防止する5項目の注意点、最近のウエアでテーピング効果のあるコンプレッションタイツは
 翌日の疲れ方が全く違うとの話でした。
 筋肉の痙攣では、会員の多くの方が経験されており、痙攣を起こす3大要素取り除くと発症が少なくなる。

 ① 血流不足:筋肉に酸素を運ぶ血流の不足。寒さによる血管の収縮 
 ② 筋力不足:筋力自体が不足、筋肉の疲労が蓄積される下山時に痙攣が起こりやすい
 ③ ミネラル不足:汗とともにマグネシウム、カリウム等が流失し筋肉が正常に働かなくなる。
  (4℃のスポーツドリンクが身体への吸収が早い)

 ハンガーノック(シャリバテ)や低体温症の対処法等について説明いただきました。

実技講習

 脊髄損傷が疑われる場合の頭の固定法
  ザック下部に付いている太いウエストベルトを頭に巻きテープで固定
  手が移動させるとき垂れ下がらないよう、手を前に組み肩のベルトを使い固定
  * 事故者は原則として水平に寝かせるのがよいが、周辺に危険が発生するような
    状態があれば安全な場所に移動させる。

 人工呼吸と心臓マサージ
  倒れている人の意識があるか確認
  * 手を額に当て頭をそらせ気道確保し、肩をたたきながら3回だんだん大きな声で
     (もしもし、誰々さん分かりますか)
     意識がなく頸動脈に手を当て脈がない、呼吸をしていないときには役割を分担し無線、
     携帯電話や伝令で救助要請をする。
     心臓マッサージと人工呼吸は二人のセットで行う

  *AEDは救急救命講習を受けていなくても、音声ガイダンスに従えば操作出来るが、
     講習を受けた人がいれば、そ    の人に操作してもらう。

  *一人のとき周りの人に助けを頼む
        ① AEDを運ぶ方を指名
       ② 110番通報し状況を連絡する方を指名
       ③ AEDの操作を行う

   * 注意点・・今何をしているか同僚に分かるような大きな声で行う

質問も多く出され熱心に講習に参加いただきありがとうございました。
案内では三角巾を持参していただき、骨折や、出血の応急処置をする予定でしたが、
2時間では時間不足で実施出来ず申し訳ありません。
今回の救急救命講習では京田辺市消防署の救急隊に通常の救急救命講習とは異なった内容をお願いし、
講演と実技指導をいただきました。
指導いただいた内容を再度確認し、事故のない山行を目指したいと思います。
 
 
 ザック下部に付いている太いウエストベルトを頭に巻きテープで固定