観 音 峰 山  

 
山行報告
 梅雨のぐずついた天気が続きテレビでは九州地方で洪水被害の報道と、
各地で大雨と雷の警戒情報が流れ、
予報も曇り小雨のマークで降水確率30%~50%であり通常の例会なら中止にする所ですが、
今回は夏山トレーニングの2回目で1回目の比良山縦走が雨天中止で、
SLの梅澤さんと相談して決行する事にしました。
道路事情が気になり中吉野警察に電話して天川村への道路状況を確認しましたが、
今流水で通行規制に成っているがこのまま大雨でなければ通行可能との返事でした。
当日幸い雨も降らず、各地予定の定刻に集合して、最終祝園駅6時に出発しました。
朝早いので渋滞も無く予定より早く川合に8:30に着きました。道路標識に7m以上通行不可
の看板があり、みたらい渓谷の橋でドライバーが何度も挑戦しましたが通行出来ません。
バックで誘導してUタウン出来る所まで移動しました。さて如何するか?
169号線からトンネル東口に回るにも2時間は掛かるので予定の登山は出来ない。
宮野さんが観音峰山に登った事があるので5時間位で往復出来るとの事で観音峰に登る事にしました。
後藤さんが洞川方面の登山口からだとみたらい橋まで戻らずにバスで移動できるとの提案あり、
車で観音峰登山口まで移動しました。此処から往復する予定でしたが大峰を縦走する人がいて、
再度地図で確認すると、母公堂まで2時間半で下山出来るので縦走する事にして、
母公堂までバスを回しました。
 観音峰山は1,347,4mで急な登りもあり縦走は適度のアップダウンもあり5時間の行程で、
八経岳1,914,9mには及びませんでしたが良いトレーニングに成りました。
幸い雨にも会わず展望台から360度の大峰山系を眺めることが出来て満足しました。

ヒヤリハット ありません 
 
 
一口感想文
●朝5時15分に、百名山の八経ヶ岳に登る目的で家を出た。
 八経ヶ岳が観音峯に変更になり少しガッカリした。
 でも観音峯展望台から稲村ヶ岳や八経ヶ岳などを見ることができ、
 またいつか八経ヶ岳に来ようと強く思えた。
 変更になったコ-スは、気持ち良く歩くことができた。
 CLの山口様、SLの梅澤様、不測の事態の変更対応お世話になり
 有難うございました。                             
                                    (堀 正子)

●早朝からハプニングが続きCL,SLの適格な判断により、行き先変更になりましたが満足できました。
 大峰山系の観音峰登山口は整備されて「みたらい渓谷」に架かるつり橋からの登山口に山行の気持が高まりました。
 途中には杉の人工林帯のなか整備され過ぎのコースに戸惑いながら岩屋に観音平の石碑展望台があり
 途中にはそれぞれ南朝案内レリーフが5か所に説明書きが見られ歴史好きな方には嬉しいものでした。
 下山道は長く急坂が続き夏山トレーニングになりました。
 梅雨の晴れ間で雨の心配なく今日の御馳走は展望台からのパノラマと新緑の中から谷間から吹き上げてくる涼風が最高でした。      
                                                                           (中田繁男)

●雨が降らなくて良かった、登頂目標を変えたのはリーダーの判断として正解でしたね、
 夏山の訓練としては物足りなかったですが、面白かったです。      
                                               (園上雅晴)

●植物の記録(観音峰登山)7月14日(土) 石橋記
   登山初めから目立ったのがフタリシズカとマツカゼソウ(花は8月~)の緑の若葉の群生、
   登り道にはホトトギスやツルリンドウ(いずれも花は秋)、コアジサイ、そして自分にとって最大の見どころとなったのは
   展望台を超えて数か所に見られたイチヤクソウ(完全な姿の十数株)。この頃から黄色い可憐な花サワギクが林間に点々と散在、
   花期が終わって種を付けたヤマシャクヤク、花が白く最初はよくわからなかったバイケイソウの見事な花(通常は黄緑色~緑白色)。
   法力峠からの下りはヤマアジサイの独壇場、その中にまじってところどころにあったのはギンバイソウらしい(帰って調べたところ)。
   登山口に降りきってからは白のホタルブクロやギボウシ、山の木々に混じって存在感を誇示するのは葉が白くなったマタタビ。
   当日、八経ケ岳で見るはずだったオオヤマレンゲは下山した母公堂の方が実生で育てた鉢植えの花一輪、
   でも貴重な一輪でした。この時期は花の端境期ですがよく見ると結構あるものです。           
                                                                   (石橋伸一)

●山行日の2,3日前に今回の運転手であるNさんから電話があった。「小さいマイクロバスでいいと申し送りがあるが、
  大丈夫ですか?」「小さいバスしかないと言ったのは貴社の方です。
  24名がそれぞれにリュックを持って乗れるスペースがあるかは当方が判断することではない。
  昨日や今日、山行バスを始めたのではないでしょう?」それからまた電話があり、大きなマイクロバスにしたとの報告があった。
  前回の夏山トレは雨で中止とした。今回も前日の12時の天気予報では12時まで50%の雨であったが
  CLと相談して決行することにした。一番の判断基準は危険な場所はない、特に滑落の心配がないということであった。
  天川村に入り、川を見ると釣り人が大きな竿を抱えている。飲めるような水質である。急にバスが停車する。
  前方に小さな橋が見える。この大きなマイクロバスではこの橋を通れないことがわかった。
  小さいマイクロバスでは通れた!ここから行者還トンネルまでは10km以上ある。山口CLを中心に代替山を探す。
  新米SLはこういうとき、なんの役にもたたない。トホホ。観音峰登山口から母公堂まで縦走することになった。
  雨が不思議に降っていない。途中、観音峰展望台から付近の山々が見える。稲村岳や大日山。
  八経ヶ岳と弥山は雨雲に覆われている。もし、あのまま行者還トンネルから登っていたら雨にあったやろな。そ
  れから全員無事、母子堂に到着した。ほとんど雨に会うことなく。
  今回の山行の総括は平凡ながら「塞翁が馬」です。ただ交通手段の品質は問題とすべきでは?またCL,SLの役割は見直すべきかも?
                                                                            (梅澤宗平)
 
 
  
 左・国道309号線 、右・みたらい渓谷          観音峰登山口の駐車場           みたらい渓谷に掛るつり橋を渡り登山開始
 
 
                                      観音平                        観音の岩屋                         
 
 
     観音峰展望台に到着。                観音峰展望台                  大日山(1689m)・稲村ヶ岳(1725.9m)
 
 
                                              観音峰山頂(1347m)
 
 
      法力峠で休憩                  稲村ヶ岳登山口へ下山                   母公堂