山行報告書      京都田辺山友会          報告者 山口 博     

山 名

天城山

山行名

個人

ルート

天城高原―万二郎岳―万三郎岳―戸塚峠―八丁池―天城峠―旧天城トンネル

山行日

201241日〜2

天 候

参加者

リーダー:山口        サブリーダー:岡部

  男性: 片山 金本 後藤 園上 西川 樋口 村上 遊佐 
      (一般) 高木 堀          

  女性: 大谷 加藤 染矢 吉津           

合  計: 16名 

ルート概略図

 

コースタイム

地名

時分

地名

時:分

4/1新田辺

沼津IC

6:00

4/2修善寺温泉

天城高原

8:00

11:00

8:40

浄蓮の滝

12:10

天城高原

万二郎

9:00

12:40

10:15

河津七滝

13:00

万三郎

11:30

14:00

12:00

下田港

15:00

八丁池

旧天城トンネル

14:30

15:20

17:00

修善寺温泉

17:00

新田辺

17:30

 

23:30

山行報告

天城山に登ったのは2003,4,4、個人山行で14名で登りました。

当時は現在の様なバスでの例会は余り無く、レンターカーでマイクロバスを借りてKさんの友達に運転して貰いました。宿の近くには桜が満開で夜桜を楽しみました。

今年度初めての例会でしたが参加者が14名で予定の人数が集まらず例会を中止しようと思いましたが、是非行きたいとの声があり一般参加者を募集して個人山行で実施しました。

新田辺を6時に出発して沼津IC11時、浄蓮の滝には1210分に到着しました。

川端康成の「雪国」で有名な修善寺温泉は踊り子の銅像が至る処にあり、又石川さゆりの「天城越え」で知られる浄蓮の滝は前日の雨で滝の水量が多くて見事でした。

次の目的地の河津七滝は一部閉鎖されて全て回れませんでした。

次に目指した河津桜は既に桜が散っていましたので下田港に立ち寄りましたが、下田港は黒船の遊覧船が出ていますが鄙びた港町でした。

かんぽの宿修善寺温泉に5時に到着し6時から夕食の後は10時過ぎまで盛り上がりました。

朝食が7:15からで出発が8時になり、天城高原ゴルフ場登山口には8:40に到着しました。9時から登山開始し1時間15分で万二郎岳に到着しました。万二郎岳からから少し下った所は展望がひらけますが、春霞で富士山は見えませんでした。

馬の背の「あせび」のトンネルを抜けるとブナやヒメシャラの樹林帯となり、アップダウンを繰り返して、出発から3時間で万三郎岳に到着し、此処でお昼にしました。

 

少し汗ばむ程度で素晴らしいお天気で快適な登山でした。

登山道には「あせび」が群生していますが花はまだ早い様です、6月頃はシャクナゲも咲きますが未だ蕾でこの時季は花も少なかったです。

万三郎岳から天城峠まではなだらかなアップダウンで長い縦走です。八丁池に2時半に到着しましたが、池には魚が泳いでいますが此処までは釣りにこないかな?此処で少しのんびり休みたいところですが、終点までまだ2時間半の道のりですので小休止して出発しました。

八丁池からわさび畑の横を登り返して天城峠に着きました。終点の旧天城トンネルまでは20分で5時に到着しました。前に来た時はもう少し早く着いた様に思いましたが、メンバーも高齢化して来ていて下りではペースが大分落ちている様でした。

流石は日本百名山で縦走は歩き応えの有る山でした。天城高原をピストンする人が多いようですが伊豆の高原を縦走出来て思い出に残る山行でした。

縦走は下山するまでは神経を使いますが、皆さん無事に縦走出来て良かったです。ご参加して戴きました皆さんご協力有り難う御座いました。

 

ヒヤリハット ありません


 

 
 

感想文          天城山縦走登山に参加して         片山弘志

 

 修善寺温泉、浄蓮の滝、天城山の案内にひかれて参加申込をした。川端康成の「伊豆の踊子」の舞台となった
 天城越えと天城トンネルを確認したかった。

  前日までの雨もすっかり止み、山口リーダー以下16名を乗せた平安バスは一路伊豆へ向かう。

 静岡を過ぎた頃前方に富士山が顔を出した。快晴の空に雪をかぶった姿はいつ見ても素晴らしい。

 定刻に沼津IC着、1日目の伊豆半島観光に向かう。修善寺有料道路を通り湯ヶ島の温泉街を抜けると石段を下り浄蓮の滝につく。
 前日までの雨のせいかものすごい水量である。この後、早咲きで有名な河津桜を見に行く予定がすでに葉桜となっていて断念することになった。
 温暖な伊豆地方ならではの出来事である。京都ではまだつぼみは堅く10日過ぎにならないと開花しない。

 湯ヶ島の河津七滝を散策。その後下田の港まで足をのばし黒船を見学したあと修善寺まで戻り今夜の宿のカンポの宿に到着。

2日目は快晴の登山日和。準備運動のあと2班に分かれ天城高原ゴルフ場横の登山口からスタート。
 しばらくアセビ、シャクナゲの樹林帯の中を進む。万二郎岳直下は急登となる、しばらくぶりの山歩きで息が切れる。
 B班の班長を仰せ付かっただけに弱音は吐けない。続く万三郎岳へも急登の連続だ。
 スタートから2時間半で伊豆半島最高峰の万三郎岳に到着。ここが標高
1406m日本百名山「天城山」の頂上である。

  この先からは戸塚峠、白田峠と多少のアップウンはあるものの比較的ゆるやかなコース。
 天城山縦走路は原生林の尾根につけられた全長20Km近くに及ぶ健脚向けのハイキングコースである。
 道中はよく整備され標識も的確に配置され安心して歩ける。

 樹林帯には檜やアセビ、ヒメシャラ、シャクナゲなどが大木となって生い茂り、あまり展望は良くないが新緑の頃は素晴らしいと思う。

 中でもブナの原生林は樹林帯の主として存在感がある。

 昨年の台風の災いかあるいはこの冬の大雪の重みかブナの大木の枝が途中で裂け折れたり、檜の大木があちこちで根こそぎに倒れていた。
 火山の岩盤地帯なのか地層がうすく深く根を伸ばせないようだ。

 良く整備された樹林帯を縫うように進むとやがて八丁池に着く。
 八丁池はモリアオガエルの生息地であり昭和天皇が研究されていたこともあり昭和5年に当地へ御幸されたことから
 天城峠〜八丁池の間を行幸歩道と呼ばれるようになった。

 その後、昭和53年に天皇在位50年を記念して天城一帯を昭和の森に指定された。

 今も登り行幸歩道、下り行幸歩道として歩きやすく整備されている。
 八丁池から天城峠までは長い長い下り。ようやく17時に旧天城トンネルに到着した。
 朝9時に出発してから約8時間の天城山縦走でした。長丁場だけに結構ハードでしたが、踏破できた満足感がありました。

 担当頂いた山口さん、岡部さんありがとうございました。

 参加の皆さんもお疲れ様でした。

                           

 
 
           万三郎岳頂上 1406m                 アセビの大木                    天を突くブナ林
 
旧天城トンネル(国の重要文化財)現存する最古の石造隧道