赤坂山(ハイキングセミナー③)   

山行報告書      京都田辺山友会     報告者 丸山敏文 

山 名

赤坂山

山行名

山の歩き方・GPS読図講習 

ルート

マキノスキー場-粟柄峠-赤坂山-粟柄峠-寒風分岐-大谷山・大西林道分岐        -P562-マキノスキー場

山行日

平成24年4月30日(月)

天 候

曇り

参加者

CL:丸山(講)SL:梅澤 会計:広瀬○ 記録:北村 

男性:佐坂、三宅、津田、中田坂部、金本、小川○  A  講師:中島

女性:徳田、染矢河野岡本、河野、新藤、   男子 12名 女子 6名    

ルート概略図

 

 GPSロガーからの軌跡を次ページに

表示してあります

コースタイム

地名

時:分

地名

時:分

マキノ  スキー場

8:30

大谷山分岐

13:33

9:06

13:38

送電線下

(昼食)

11:20

西山林道

分岐

14:40

11:58

 

 赤坂山

12:10

マキノ

スキー場

15:10

12:15

 

講習・山行報告 山の歩き方422日雨天の為、読図講習と合同実施

 バス内での講習

1.プレートコンパスの使用法、現在地点から目標地点までの設定について(西偏角度)

2.GPS定規の使い方とGPSロガーの特徴と操作方法、赤坂山→寒風P562→マキノスキー場までのルートと緯度・経度の測定位置(13個所)

3.山の歩き方

実技講習

  出発前にGPSのスイッチを入れ、歩いた軌跡が記録できる状態FIXの表示が出るまで待つ

 前回に使用した位置から500km以上離れるとFIXが出るまで10分以上かかることがあります。次にDISTANCE(距離)は前回使用時の距離を表示していますので、リセットしておくとスタート地点からの移動距離を表示します。

さらさ温泉横で出発点の緯度経度を地形図に記入し、進む方向をコンパスにセットし出発

 この時は隊列の前から写真を撮る余裕があったが、ゲレンデを離れ傾斜が出てくると身体と、ザックが重く感じる。いつもは歩きだすと少し汗ばみ身体の潤滑油も廻るが、この機能がどこかで止まっていて身体がますます重く感じ最初の計測ポイントでダウン。初めてのダウン体験で、CLなので困っているとき、佐坂さんに付添ってもらった。取敢えず赤坂山までの往復を目指し出発してもらう、佐坂さんが登山学校の経験を生かし津田さんを呼び戻し付添を2人態勢で緊急時に対応できるようにされた。10分ほど休むと冷や汗も収まり歩けるようになり、歩き出すと左に尾根が一本見え道間違いであることが解ったが、尾根が上部で左に曲がり計画コースの尾根に合流していることから計画コースに合流すると予測できたが、途中の案内に遊歩道と書いてあったので白谷の村に向かうコースもあるのではと不安に思い、佐坂さんの携帯で先行している梅澤さんの緯度経度を報告してもらった、N35°3008E136°0152″で地形図に書き込むと赤坂山登山道の合流点近くを歩いていたので、安心し後を追い、東屋で追いつくことが出来た。

赤坂山の四等三角点の緯度経度はN35°31122525 E136°01241761GPSの測定記録と秒単位まで合致していた。山頂から寒風分岐までは雪解け後の枯れ草の稜線歩きで勾配も少なく気持ちよく歩けた。大谷山と大西林道との分岐点からは登山道に残雪があり泥濘で登山道の横を歩くことが多かった。下山地点のスキー場上部のリフトは撤去され寂れて、子供が遊んでいた傾斜の緩い下のゲレンデは、グランドゴルフ場、キャンプ等とスキー場は大きく変貌していた。

この講習で現在位置をGPSで確定しコンパスで目標の位置に進むことは達成できたので、次は等高線等から地形を予測しながら歩くと道間違いを少なくできます。今回体調不良で皆さんには心配とご迷惑をお掛けしました。また、山の歩き方と読図の合同実施でしたが読図の方に偏ってしまい中島さんには申し訳なく思っています。三点確保など重要な内容もあるので、教育部でどこかの山行に組
込んでいただければと思います。     

ヒヤリハット  なし

 

 

    A班 GPSロガーの記録

      赤坂山山頂にて

 

 
一口感想集  
(梅澤宗平)
2年前の春の市民登山もここ高島トレイル乗鞍岳であった。振り返るとテレビ塔が見える。
あのとき入会半年で買ってほやほやのGPSを任された。赤坂山はその延長上に位置する。
なにやら因縁めいたものを感じる。
前をみると雄大な山容が広がる。あれから僕の道程はどこをどう進んだであろうか?

(岡本綾子)
山での歩き方とGPSロガー、GPS定規、コンパスの使い方を学びました。
GPSで各ポイントの緯度と経度を調べ地図上で確認しながら進んでいきます。
多少の誤差はありますが、正確に進行する事が出来てとても便利です。
方向音痴なのでこれらがあれば、安心して山行に臨めそうです。
GPSロガーが具体的にどんなものか学べてとても勉強になりました。

(北村正博)
教育部による読図山行に参加させて戴いて大変勉強になりました。
地図、コンパス、GPSの三点セットは必要なのですが、この三点をどのように活用するのかを
分かっていなければ何の意味もありません。地図で現在位置を確認し、行きたい方向を特定できれば、
これほど心強いものはありません。この知識・技術を身に付けることで、緊急時だけではなく、
山の楽しみ方も変わるはずです。このセミナーを受けておられない方には必ず受講して戴くよう、
教育部のこれからのご指導も宜しくお願い致します。教育部・講師の皆さん、有難うございました。         

(坂部武司)
今回は山友会入会2年目 すべてが初体験と準備不足を痛感しての山行きでした。
先週の音波山が天候不良で、スライド登板の "赤坂山" 天候は曇りで一時薄い雲間からお日様が、
少し顔出す事もあって一滴の雨に打たれる事なく上々の天候の中、全工程を無事歩き通せた。
教育部主催は初参加で、行きのバス中で地図の見方・GPSの使い方等の講習。
さらに歩き方の講習まであり、歩く前から頭がクタクタになりながらも、マキノスキー場をスタートし、
GPSでチェックポイントを探し出しながら、またコンパスでは進路の確認をしながら歩く、
学習登山に大変勉強に成りました。さらには、近畿の山でも、この時期残雪が見れると言う驚き発見した山行き。
また、コースも登り下りに加え琵琶湖を眺めながらの尾根歩きとおまけに山肌に沿って吹き上げる強い山風をも体験し、
今まで経験の無い事について行くのがやっとの自分に頭も身体もクタクタの一日でした。
本日の反省:会報をしっかり読んで必要な道具は揃えるべし、自問自答でした。

(佐坂茂美)
このセミナーは教育部により4月22日に予定されていたセミナー②の山の歩き方(音羽山)との合体であることが
バス車内で発表があった。 又、参加者は2班に分けられ
A班=山の歩き方受講者(講師:中島さん)
B班=GPSによる読図実技受講者(=健脚組との紹介あり)(講師:丸山さん)
バス車内で両講師による事前教育があり、GPSも参加者それぞれが実物に触れ、作動していた。 
出発地点到着までには時間の余裕があり、実際に自分の手で触り作動してみられたことは有意義であったかと思う。
出発後、講師の丸山さんの体調が思わしくなく、参加者の班と別れ休息後、後を追う。
講師不在の実技講習となったわけである。 2つの実技目的、2人の講師を1つの実技山行にしたことに
今後の課題があると思われるが・・・?。 
GPSグループでは班員それぞれにGPSを渡し、緯度、経度を読み発表し 皆が準備された地図に書き込み、
位置確認できた事は今後の山行では大いに役立ちそうである。 今回も丸山講師により事前に地図が用意されており、
その地図に自分達の位置を書き込んだが 帰宅後どうすれば、今回準備して頂いたような地図を準備できるかと思い、
よく使う昭文社の「山と高原地図」を眺めていると北緯N(縦軸)東経E供、それぞれ秒単位で縦、横線が引いてある事を知りました。
今後の山行にはGPSを携帯し、地図上に記されたルートのみならず、縦、横の緯度線、
経度線も自分の位置確認の為に珠には使いたいと思いました。 これも前回の座学、実技山行が動機付けとなり、感謝しております。
今回の実技山行は「道迷い、道間違い」を防ぐ為の講座ですが、それらの原因の一つに班がバラバラになったり、
先行班と後続班の連携不足もあります。 今回も同様な事象があったことは残念です。

(進藤律子)
久し振りの参加で前日まですごく不安でしたが当日は、新緑に包まれ、こぶしの花や桜の花、かたくりの花にいかり草も咲いていてすごく楽しい山行でした。又今回はGPSロガーを使って地形図上の現在位置の確認の仕方等も教えて頂き充実した一日となりました。
 皆様本当にありがとうございました。
                                                      (染矢つや子)
効果的で有意義な1日でした。読図も年々進化し新しいやり方をマスターするのにまだまだ訓練が必要です。
脳に刺激となってる事は事実です。地図読み山行は早く歩くのではなく地図をきちんと見ながら現在地を確認しながら
歩く事を優先したいですね。

(中田繁男)
教育部の読図講習会で説明がバス中から始まり、前線通過後の曇り空の中マキノ高原を出発しました。
800m位の山に残雪が今頃あるのが新鮮でゆったりしたコースが続きポイントごとの位置確認が熱心に
チェック・チェックしていても道が分らない場合がありました。山行きにはGPSだけではなく地図・コンパスが必要だと感じました。
馬の背のポイントでは琵琶湖側からの吹上風が強くて、冬場の風が強いところでしょうか樹木が横倒で沢山見られました。
幸い山頂付近で見られた雨雲は消えて下山するまで天候の恵まれた一日でした。
 
 

        出発前に位置確認。           赤坂山山頂でもGPSを使って位置確認。    電気を送らなくなった電線下でも位置確認。

       雄大な山容が広がる。                    カタクリ                   マキノスキー場に下山。
                                                                  (写真提供・梅澤氏)