京田辺・極楽寺巡り



 報告者   : 守口 實  
 山行名 京田辺・極楽寺巡り
 ルート

新田辺駅→極楽寺(河原里ノ内)→極楽寺・不動寺(多々羅)→極楽寺(天王)→朱智神社→千鉾山→極楽寺(高船)→普賢寺

 山行日 2012年12月21日  天候 曇り時々晴れ
 参加者

リーダー: 守口        サブリーダー:佐坂

男性:山口、白波瀬、弓仲、山下、稲垣、西川、佐坂、津田、石田、赤松、園上、石橋        女性:吉津、河野、徳田、堀            
合計:18名 

 コースタイム
新田辺駅(9:00)−極楽寺(河原里内)(9:12/9:25)−極楽寺(多々羅)10:35/10:40)−極楽寺(天王)(12:00/12:05)−極楽寺前(昼食)(12:10/12:40)ー朱智神社(12:45/12:55)−千鉾山(13:30)ー極楽寺(高船)(14:00/14:20)−普賢寺(15:20)
 山行報告

20102月に交流の集いで奈良・大和の3寺参りと称したハイキングを企画したところ結構皆さん方に好評だったように思う。最近京田辺市内に極楽寺と称するお寺が4ヶ寺(全て浄土宗)在ることを知り、皆さん方を案内することにした。

まず初めは河原の極楽寺。着いた時ご住職が外出間際であったが村上交流部長が良くご存じで挨拶したところ、本堂を開けて頂きご本尊をお参りする事やその他の案内も頂けた。次は多々羅の極楽寺。案内板には不動寺の表示も。お寺は住職が不在で表札も無くなっており、建物の外からのお参りで辛抱。

次いで普賢寺川沿いに天王へ。ここでは案内を乞い、門を開けて頂いてお参りする。後は朱智神社、京田辺の最高峰千鉾山を経由して高船へ。ここではご住職に法話をお聞きし、極楽浄土を心に刻む。その後市内南部の山里を普賢寺へ戻る。

道中では色々な所を観光ボランティアもされている村上交流部長等に案内頂いた。

朝から天候に恵まれ、暖かく気持ちの良い一日であったが、思ったよりも長距離でハードなハイキングであった。

今回の計画をするに当たり、下見の予定日天気が悪くて出来ず、ほぼぶっつけ本番になってしまい、出発の時間の変更等参加の皆さん方には色々ご迷惑をおかけしました事をお詫びします。
 極楽寺めぐり
 白波瀬 勇
 

京田辺市内に4ヶ所あると言われる浄土宗の極楽寺を巡るユニークな企画に参加しました。

この日は、平日にもかかわらず17名の会員が新田辺の駅前を午前9時に出発し、河原〜多々羅〜天王〜高船〜のコースを歩き、新田辺に戻ってきたのは午後4時半でした。

 第1番目は、河原里の内にあるお寺で丁度お出かけ前の住職一家に迎えられお話を伺った。この寺は実は私の地元の寺でもあり、市役所へ行く時、よく通りかかるのだが、すっかり別の個所と勘違いをしていた、おなじみの道を辿って興戸から同志社への通学路を経て普賢寺大御堂に着く。春の花見ウオークに備えてナバナが田圃に植えられていた。

2番目に訪ねたのは、多々羅にある別名不動寺だが、今は閉ざされたお寺のみである。これを見るにつけ一抹の寂しさを覚える。さて、ここからは次のお寺である天王を目指して登り坂を進むことになる。12月も下旬にさしかかったというのに今日は穏やかな小春日和に恵まれ、軽装なのに汗ばむ程の天気だった。

天王はよく管理されたボタン園で有名なところである。交通の手段は車に頼らざるを得ない。ヤクルトレディーとすれ違う。市の中心から遠隔地への配達は大変に違いない。

 三番目のお寺は立派な建物である。ここの境内に入るや否やゴーンと梵鐘の響きが聞こえた。アラ不思議、鐘のそばに誰も人がいない。種を明かせば人の手によるものではなく自動式の梵鐘だったのでびっくりする。

 参拝後、駐車場をお借りして昼食、やはりじっとしていると寒いので用意していたセーターを着込む。カップ麺に熱い湯を注いで寒さを凌ぐことが出来た。1240分に天王の極楽寺を出発して落ち葉のカサコソと音のする心地よい感触を楽しみながら高船に向かう。途中で太くて立派な孟宗竹の風景に感嘆する。

やましろ里山の会の尽力で2005年に整備された千鉾山へのハイキングコースを歩いて京田辺市最高峰である標高311メートルの山頂に着く。そこから少し行くと京都府、奈良県、大阪府の三国境の地点がった。

4番目最終の寺では、住職から有難い極楽浄土の法話をお聞きすることができた。極楽とは仏教用語の一つで極楽浄土を意味し安楽で心配のない境遇を言う。用意された半紙に書かれた字句について説話をお聞きする。『捨此往彼 蓮華化生』(この娑婆世界を捨てて、かの極楽世界に往き、蓮華の中に生れて光明を放つ、これを往生という)

 高船は、天王と共に日当たりの良い環境で展望もすこぶる良く、少しも公共辺地とは思えない、まるで桃源郷ともいえよう。地元で生産された農産物を加工して市の行事や平和堂での朝市に出品する等、人々から好評を博しているのは周知の通りである。

 今なお美しい紅葉や熟れた柿、棚田の風景を眺めながら快適な下りの道を普賢寺へと向かう。

山歩きをする者にとって、万歩計は必需品ともいえる。その機能はケータイ電話にも及び今日の私のケータイの歩数計では、37416歩を示していた。毎日の歩数が記録されるようになっているので重宝だ。

 各地点で丁寧に説明して下さったガイドの村上さん・守口さん・そして機敏に動きまわって下さった佐坂さん有難うございました。