高見山頂上 / |
|
山行報告 | 徳田 康二 | |
最初は笠置からR369号で行く予定だったが、凍結のおそれがあったのでR24号で天理から針ICでR369号へ、掛交差点からR386号で桃の俣に入る。日曜日だったので車は快調に走る。桃の俣から林道は少し雪があったが8時40分に登山口に着く。秋月さんの号令のもと準備運動をして身体をほぐし、SL山下さん先頭で8時55分出発。いきなりの急登でリーダーがおくれがちに後を追う。休憩をした時、雪があるので天狗山の中腹をトラバースする時は十分に注意するようにと伝える。無事トラバースを終え西杉分岐の所でアイゼンを装着。三峰山との分岐からは北東側が開け三峰山、学能堂山から曽爾東部の山々が一望に見渡せる。 このあたりから森林帯が切れ、アセビ、姫しゃら、ブナ、小さな草木にも針の様な霧氷がついていてきれいだ。真青な空をバックに真白な霧氷、実にすばらしい。わぁ〜すごいすごいの声とカメラのシャッター音の連続だ。それにコース中で我々の一行だけで誰一人歩いていない。一人占めでこのすばらしい風景を見ながら頂上に着くと人、人、人だ。昼食後写真を撮り下山。帰りは霧氷もだいぶ落ち感動もなく、もくもくと下る。っクールダウンをして汚れたアイゼン、靴を洗い15時50分出発。17時20分頃帰る。 |
Photo by S.Okabe |
素晴らしい 高見山の霧氷登山に参加して | 畑 武司 |
高見山の霧氷登山は 霧氷、天候、仲間の全てが最高であった。
前日、前前日と新年会が続いていたため、最後まで登れるかなァと不安を抱えながらの参加であった。当日の朝 2台の車に分乗して、「高見山の桜俣登山口まで2時間以上はかかるで・・」と言いながら近鉄新田辺を7時過ぎにスタート。ところが、そこは何回となく登山されているリーダーの徳田さん、道路事情に詳しく最短距離を熟知されていることもあって1時間40分位で登山口に到着。参加者全員「早いなァ」と感服。
9時15分ごろ準備体操を終え、登山を開始。最初の登り口は想像していた以上に雪が少なく、今日はアイゼンが不要かもと内心思いながら急勾配の登山道を山下さんの先導で歩きはじめた。約1.5時間過ぎると段々と積雪の量も増え足元が滑るようになると同時に、木々の霧氷も徐々に目に留まるようになって来た。途中 足元も凍てついているところもあり、滑落の危険な場所も目立ち始めた。11時15分ごろ危険防止も含め 全員アイゼンを装着することとなった。アイゼンを付けると嘘のようにスムーズに歩けるようになった。このあたりから霧氷の素晴らしい光景にも対面するようになり、上に行けば行くほど青い空とのコントラストも素晴らしく、霧氷も適当に明暗ができ「どこか別世界」にでも来たような錯覚を覚える。本当に表現することができないような素晴らしい10万ドルの光景である。 「ア〜ッ」とか「ワァ」とか「感動や」とか各人が勝手気ままに感動の表現をしながら、カメラを片手に思い思いの霧氷の写真を撮っているところも、また表現し難い光景である。 兎に角、早く写真を撮らないとシャッターチャンスを失うのでは無いかと急がされるような気忙しい心境である。 こんな調子やと中々「登られへんなァ」とリーダーの徳田さんが嘆くほどの停滞ぶりである。ところが幸いなことに、徳田さんのご配慮で当日が日曜日であるため予め登山客が多いことを想定して銀座通りの登山口を避け裏側からの登山であったため後からの登山者もなく、各人が写真を気ままに撮ることが出来たことも素晴らしさに一層拍車をかけた。 キャァキャァと童心のような奇声を上げながら山頂に12時ごろ到着した。山頂の光景は、多くの登山者で昼飯を食べる場所の確保に苦労するような混みようであった。食後、約2時間をかけて登って来た道を下山した。下山道は、朝の状況とは真逆で雪も殆ど解けあの「感動」した幻想的な世界は想像し難いほど消え失せていた。 今回の霧氷登山は、「何処かで大金を掘り当てた」ような「霧氷・天候・仲間」の全てに恵まれ裕福感と満足感を心から満喫することができ、素晴らしいものであった。 近鉄新田辺に18時30分ごろ無事到着した後、「牛に引かれて善光寺参り」よろしく反省会?に参加した。ところがこの反省会では、「先輩諸兄の品格」ある議論百出である。中でも特筆すべきは、登山中呼吸の乱れや動悸、集中力の低下に効果てきめんの自立神経のバランス調整薬である和漢練成「救心」を登山の必携品として奨励すべきではないかという結論であった。皆さんも侮ることなく携行について是非ご検討されては如何でしょうか。 |