御池岳  
報告者 北川欽三
山 行 日  平成22年5月5日 天候   晴れ 
参 加 者 リーダー:北川欽造   サブリーダー:山口博

男性:村上、秋月、中村、西川、弓仲、佐坂、石田、金本、守口
女性:伊丹、樺山、玉井、日野、加藤、徳田幸、山田、吉津、長野      
合計:20 名 

 コースタイム 京田辺(6:30)−鞍掛峠登山口(8:10/8:35)−鞍掛峠(9:20/9:25)ー鈴北岳(10:40/10:50)−
丸山(11:20/11:30)−バタンブチ(11:45/12:30)−カタクリ峠(13:30/13:40)−
ゴクルミ谷出合(15:00/15:30)−京田辺(18:00)
 山行報告 

定刻通りマイクロバスで出発する。ゴールデンウィークの最終日だつたが、通行は快適に進み車内2つの班体制を説明し、各班長を村上さんと佐坂さんに、そして最後尾を山口さんにお願いする。
登山口駐車場で登行準備をし、会長の秋月さんの指導で準備体操をする。鞍掛峠へはなだらかな登高で初夏の天気は上々、樹木の若葉が陽に輝き微風が優しく、ほとんど汗もかかず心地よい。峠から尾根道に入り徐々に展望が開ける。時々疎林に入り褐色の落ち葉のなかに若葉のトリカブトやコハイケソウが鮮やかだ。カタクリが可憐に咲きスミレや名前の知らない花々が目を楽しませてくれて愛おしい。遠くの山肌にヤマサクラやツツジが映える。鈴北岳から今回最高峰の丸山がどっしりと佇み,登頂を歓迎しているようだ。この地域はほとんど石灰岩質のカルスト台地で白い奇岩が突き出て好景観だ。また、草原の中には、炭焼き跡のようなドリーネ地形の凹地の池が各処に散らばる。おいけの名前の所以だそうな。最高峰丸山に到着。小生には初めての山なのに、下見もせず、リーダーまでかって出ただけに、この頂に立てたことに大きな幸せと感動がわいた。頂上の木陰で昼食を予定していたが、時間も早いし、暑くも寒くもないで好展望のボタンブチで食事会とした。広く南へ切り落ちた涯淵から鈴鹿の山々が一望だ。連休の好登山日和なのに他の登山者は少なく好展望は我々が独占でもつたいない気がする。水場長命水でまた生き返った感じ。石灰岩の下りは滑りやすく、沢沿いではあるが伏流の為ほとんど裾を汚さず、心配したヒルの被害もなかつた。鳥のさずりを聞きながら緑のシワーを浴び、小生には快適なくだりが続き、絵画のモチーフが増えた。R306号の車の音が近づき、予定より30分以上も早くゴールに着いた。
今回の山行では、会長の秋月さんに準備、整理体操のご指導を受け、山口さんに企画アドバイスを世話になり、関西百名山主唱の佐坂さんにも時間配分や予算の算出などきめ細かい下調べをネットでお世話になりました。そして加藤さん、吉津さんには会計業務をお世話になりありがとうございました。

充実した山行を無事成功裡に終えられたことを参加者全員の皆さまに感謝申し上げます。

 

ヒヤリハット なし

 カタクリの花咲く御池岳へ
 半年ぶりの例会参加に感動!
 伊丹 立子

朝目覚めた時、良い天気になる気配を感じ、元気に歩けそうな力が体中に漲ってきた。

思い起こせば、昨年9月、山口さんの百名山達成のための御嶽山登山に参加して以来、甘南備山を除けば、12月の京都一周トレイルと新年会登山以外に、山に登っていなかった。

”歩けるかしら?“という不安感でなかなか決心がつかなかったのだが、北川さんがリーダーの山なら私も歩き通せるかもしれない・・すみません・・・と思い、一大決心をし、締め切り最終日に電話をした。”お父さん出かけてるネン!明日にならんと帰らへん!携帯にでも電話して!“と北川さんの奥さん・・そこで山口さんに電話したが連絡がつかない!なんだかさいさきが悪いなあ・・と思ったが、諦めず山口さんにメール申し込みをした。了解の返事を戴いたが、なんと二人は佐渡ヶ島に行っているとのこと!!私は、山歩きをできるかどうかで悶々としていると言うのに、山行直前の旅行・・なんと余裕のある人達だろうと感心した。

起き上がると、私はいそいそと準備をし、バスを待った。懐かしい面々!やはり仲間に出会うのは嬉しい!連休最終日だというのに、高速道は渋滞も無く、バスはスイスイと気持ちよく走る!新緑が朝日に照らされ、キラキラ輝いてまぶしい!!

 登山口に到着すると、秋月会長を中心に柔軟体操!!二班編成でいよいよ出発だ!  私は一班だった。歩く事に自信の無い私は、村上班長のすぐ次を歩く事にした。

北川リーダー、村上班長、そして私・・ゆっくり、ゆっくり登り始める。 まず鈴北岳を目指す。最初少しの間、急登であったが、歩きやすい尾根道が続き、快適に進む。菫の花が可愛い。30分程歩いたところで、カタクリの花を見つけた。それも、菫と見まがう程の5cm位の可愛い花がそこここに咲いている。これまでにも何度かカタクリの花は見かけたが、こんなに可愛いのは初めてだった。もう今日は、後、何が無くても、この山に来た幸せを充分感じられるほどの思いがした。先頭近くを歩いているので、止まってじっくり写真を撮るのは皆に悪いと思い、また休憩場所にも咲いているだろうと思ったことでもあるが・・休憩地に咲いてなくて・・きちんと写真を撮ってこなかった事が、今になって悔やまれる。
それでも、あの可愛いカタクリの花の姿形は脳裡にしっかり焼きついている。鈴北岳はササに囲まれた尾根上の台地で見晴らしがとても良い。 残念な事に、この一帯は1996年ハイカーのタバコの不始末で焼け野原となり、今もその傷跡を残している。

”火の用心“の立札が他の山よりも多いように感じた。ササが無くなった分歩きやすくて、御池岳への道を爽快な気分で歩いた! 

コバイケイソウの群落が所々にあり、この花の咲く夏にもまた訪れたいものだと思ったりもした。 御池岳(丸山)は鈴鹿山系の最高点である。残念ながら、展望は余り良くないが、私達は皆で集まり記念撮影をした。

御池岳から少し進んだ展望の良いところで昼食タイム!直ぐそばがコバイケイソウの大群落で、緑が新鮮で美しく食も進んだ!皆から、パインやみかん、トマト,羊羹など・・色々いただき、楽しいひと時であった。

 荷物を置いて、ボタンブチを往復した後、コグルミ谷登山口に向かって下山開始!!

登りとは違い急な道が続く。コースを反対にしていたら、耐えられずダウンしていたかもしれないなあ・・と思いながら歩いた。この4,5年膝痛に悩まされ、下山の方が苦手な私だったが、この急な下山道に臆することなく歩く事ができた。“水中ウオーキング頑張っているお陰かな?”と秘かに思いながら・・

途中、谷からの湧き水の出る水場の長命水で喉を充分に潤し、カタクリやニリンソウ、ミヤマカタバミなどの花々で目を楽しませながら、急な下山道を頑張って下ることができた。コグルミ谷からバスに乗る。帰り道はスイスイというわけにはいかなかったが、鈴鹿の雲ノ平とも言われる鈴鹿の最高峰に登れた喜び、コバイケイソウの大群落、カタクリやニリンソウなど可愛い花に出合えた嬉しさをかみ締めながらの帰途の道だった。

 北川さん、山口さんそして皆様・・大変お世話になりました。

少しだけ自信がついて、これからも山に向える気分になれた御池岳山行でした。帰り際、山口さんにそっと・・市民ハイクへの申し込みをする事ができました。

 楽しい山行をありがとうございました! 
 
 春の御池岳へ登る
 中村 雅守
 国境のトンネルを抜けると…駐車場はもう満杯だった…。  道端にマイクロバスを停め、やおら 仕度に取りかかる。 
秋月会長の号令に合わせてギュ〜ッと体を伸ばし、8時40分に出発。 鞍掛峠までの最初の行程はいきなりの急登となっていた。ここ数日の異常な気温の上昇ですぐに汗が吹き出てきた。登坂開始から何分も行かないうちに衣服調整のため早くも1回目の休憩を取る。 急坂を登りつめて峠に出ると爽やかな山風が吹き付けてきて汗っぽい体に何とも心地よい。  ここからは尾根伝いに登っていく。傾斜はさほどきつくはない。さらに春とはいえ、周りの樹木も未だ芽吹いていないので、風が抜けていて心地よい山行が続く。 しばらく行くと「森林限界」のごとく一気に樹木が無くなり、一面の草原となった。展望が開け、眼前に最初の目標である鈴北岳がそびえている。 

鈴北岳山頂で休憩・記念撮影を済まし、さらに今日の本命、御池岳(丸山)を目指して歩き出す。 道は一端下りになり、「日本庭園」と呼ばれる場所に指しかかる。そこは山上湿原と思しき地形であるが、ここしばらくの間降雨がほとんど無いせいかほぼ乾燥した状態で水気はほとんど見られない。  鈴鹿山系は蛭が多く出現し、車中でもその対策が話題になったが、この乾燥では蛭も全くお出ましの気配なし。 コバイケイソウの群落地帯(花時はさぞや見事だろうと想像…)を過ぎ、ゆるやかに登りきると 鈴鹿山系最高峰、御池岳(丸山)山頂に至った。 標高は1247bあるが、頂上周辺は樹木が繁茂していて周囲の眺望はあまり良くない。山頂を少し下った所で昼食となった。本来はボタンブチと呼ばれる突き出た崖っぷちで周囲の景色を眺めながら昼食を取る予定であったが、何しろこの天候…、暑い!!。 あえて直射日光を避けて樹林帯の一番端で食事とあいなった。 それでも昼食後は山口さんの案内で(往復20分で)ボタンブチまで行き、全員で絶景を満喫。  

下山はコグルミ谷に降りるコースをとったが、これが想いのほか急斜面の降下となる。登ってきた時は(想像以上に)楽な山行と思いきや、下りは結構きつい。山頂付近は大気も少し冷ややかだったが、再び汗が吹き出てくる。 下り半ばまで来て「長命水」という湧水(日本百名水?)で一息いれる。全員、(心身健康で)長生きできますようにと願いを込めて冷水をご馳走になる。ここから下山終盤、コグルミ谷に入ってからは沢沿いの斜面にへばりつくような狭い急斜度の登山道が続く。さらに乾燥が続いたせいで道はザレた状態になっていて、油断するとすぐに足をとられてしまう。いきおい慎重に慎重に歩を進める。予想以上に時間がかかる。 それでも15時5分、予定時刻より小1時間早く全員無事に国道との出合いに出た。 季節はずれの暑さと想いの外の急降下で疲労感はあったものの、ビールの勢いもあってか帰りの車内は大盛り上がりで、惰眠をむさぼる人は皆無…。やはりバス山行は楽でいい。 帰路は帰りの車内は大盛り上がりで、惰眠をむさぼる人は皆無…。やはりバス山行は楽でいい。帰路は大きな渋滞にも遭わず18時過ぎ、新田辺着となった。

幹事の北川さんや準備をしてくれた役員の方々に感謝。 とても楽しく記憶に残る山行となりました。