赤坂谷のなめ滝 |
永源寺ダムは毎年今頃は気の毒なくらい渇水で、底が見える
のに珍しく満水で、増水を心配したが、沢はいつもより少なめだっ
た。林道の切れ目から神崎川本流に降り、仙香谷との合流点
から釈迦ヶ岳までの遡行が始まった。淵も滝も大きいものが多くて
楽しめる。3m位の垂直の岩場では一人のときは高巻きをしている
がベテランの中島さんはよじ登りシュリンゲで引き揚げてもらった。
赤坂谷は谷幅が広く明るいナメ滝が多い。予定していたテント場
より上流の炭焼き釜跡がある左岸にツエルトを設営。中島さんが釜
跡に薪を集め焚き火を始める。濡れた衣類を乾かしながらビ−ルで
乾杯、久しぶりにゆったりした気分になる。鈴木さんが20リットルほ
ど水を汲み完全消火。午前2時半頃、ツエルトにボトボト大粒の雨、
耐水圧を超えているのか顔に水がかかり目が覚める。シュラフカバ
−にもぐり込み雨がやむのを祈る。翌朝、雨の中、沢登りを続けダ
イレクトに釈迦ヶ岳に到着。雨が降り続き本流が増水していると徒
渉できないのでル−トを変更し八風峠から八風谷を下り大きく迂回
することにした。八風明神がある八風峠と思っていた所で下降点が
見つけられず中峠からカシラコ谷を下り途中から八風谷に抜けよう
としたが、これも見つけられず林業用のマ−クに惑わされ回り道をし風谷林道に着く、鈴木さんの道標にあった高度から読み取ったと
ころまで下るのが正しかった。読図とエスケイプル−ト準備の大切さを学んだ山行でした。
ヒヤリハット なし |