仙人池     


山行日
2008年10月7〜11日
天候
晴れ・小雨
コース
10/7:京都7:38⇒13:15室堂ターミナル⇒14:15雷鳥沢⇒16:20剣御前小屋:10/8:6:30⇒12:00真砂平ロッジ⇒17:00仙人池ヒュッテ:10/9:8:50⇒9:50池の平⇒13:50池の平山⇒池の平小屋15:00⇒16:30仙人池ヒュッテ:10/10:6:10⇒8:45仙人温泉小屋⇒13:00阿曽原ダム⇒15:20阿曽原温泉小屋:10/11:5:40⇒12:40欅平⇒宇奈月温泉14:28⇒15:50富山17:56⇒20:56京都
参加者

リーダー:北川  サブリーダー:山口
男性:倉光・西上・守口
女性:大谷・倉光・西上・駒井(一般)
合計:9名    

 

    山行報告  北川 欽造

 10/7日から10/12日まで行動中11日以降の天気が思わなしくない予報を得たが、全体として好天に恵まれそうだった。各日とも歩行距離が長くスリルに溢れる行動となるが、一足早い全山錦秋に包まれた楽しい山行を期待し、釼岳偉容の眺望、阿弥陀ケ原の草紅葉、仙人池の裏剣のたたずまい、下ノ廊下のスリル、それに温泉と盛り沢山の計画と期待をかけた。                   

◆10月7日(火)
 
早朝、予定通り9人全員元気に集合。京都駅からは座席指定のデラックス特急。富山地鉄・ケーブル・高原バスを乗り継ぎ、阿弥陀ケ原の絵のような秋を満喫した。映りゆく風景にバスから感嘆の声が沸きあがる。室堂にて簡単なストレッチのあと雷鳥沢に向け足慣らしと立山地獄の風景と立山連峰の秋の佇まい、そよ風にゆれるチングルマ等の草紅葉をたのしんだ。

 賽の河原の称名川を渡り初めて登高・雷鳥坂を登る。標高差475m、二時間余の登高はリーダーの小生は本当にバテた。昨夜は自治会や商工会の業務に翻弄され、今朝の明け方頃にやっと山行準備を済ませ、一睡も出来ず、車内でうとうとしただけだった。昨夕方にも杉本さんと岸田さんから、連日の永い縦走だから、リーダーとして全員楽しみを共有し気をつけて無事に帰ってきて下さい、と励まされた言葉が頭を横切った。

 参加者の皆様にも発破をかけられ、やっと別山乗越の釼御前小舎にたどり着いた。至近距離の剣岳は期待通り、右に八ツ峰の針峰群を従え、午後の湧き上がる雲をいだいて聳えている。夕食後、好天のもと大日の彼方に夕日が沈み剣はシルエットを濃くしていった。美しい茜空が拡がった。                                          

◆10月8日(水)
  朝食のあと、釼沢に向け降下開始。直接釼沢小屋に向け誓いルートを取ればよいのに、より剣本峰に近づこうと剣山荘への径をとった。そのために一時間半も時間的ロス。でも雷鳥親子の遊ぶ光景にも出くわし、その飛翔をも目の前で見られた。雷鳥があんなに上手に飛ぶなんてはじめて見た、と誰かが言った。

  剱沢上部のルートでもたついたが剣沢小屋付近で充分な休息を取り沢を下る。沢を下るにつれ、美しい紅黄葉の両岸が迫る。武蔵谷と出会い、東尾根が伸びて来る。日本三大雪渓が近づいて来た。全員アイゼンを装着。リズムカルに残雪を踏みしめる。クレバスが随所に走っている。怖いもの見たさに下を覗く。沢音がすがすがしい。前剣も剣の本峰も後ろに隠れ見えなくなったが、美しい岩壁に感動し、写真を撮ったり、まぶたに焼付ける。

 平蔵谷が合わされて来る。ここも雪渓が豊富に良きフレーミングを得た。そして、源次郎尾根が隠した。続いて長次郎谷が合流してきた。美しい風景の展回に包まれながら真砂沢ロツジに着き、昼食をとり、互いの行動食を恵みあった。 下降が続き、ルートは岩場の高巻や、へつりに気が引きしまる。鎖や針金を伝い、滑落に気をつける。

 二股に到着し、剱沢の下降はここで終わる。つり橋を渡り近藤岩で誰かが昼寝をしていた。 一転してここから仙人新道の急登が始まる。立派な梯子や鎖をしつらえ、よく整備された登山路に山小屋の人達のご苦労が忍ばれ、感謝する。しかし、急登に喘ぐ。でも三ノ窓やその雪渓、北股の絶景が垣間見えて、多少気持ちが和む。急登が少し緩みベンチ場に着く。右手に後立山連峰が白馬、鹿島槍までみえて、南後方には赤沢や針ノ木岳も望まれた。

 裏剱の全容が雄々しく現れた。そして右前方下方向にやつと仙人池ヒュッテが秋の樹林の傾斜の中に見とめられた。あと30分程でヒュッテの名物おかあちゃんの温かいお迎えに逢えるのだ。 仙人峠に達し、嬉しい木道を下りながらヒュッテ前の池に写る逆さ裏剱とかあちゃんの顔が交錯した。両方に期待する目的があるからこそ、皆様を誘い合わせて来たものだ。

 14年前の夏に秋のこの時期に来ようと決心したのが、やっと今日実現できた。今日は小生が69歳になった誕生日だ。夕食時、皆様が乾杯して下さった。皆様、お互いにいつまでも大自然に感動出来て、楽しい山行を続けられるように祈念しましよう!

 今回山行の数週間前、参加者の人数を再確認したとき、ヒュッテのかあちゃんは『満員の宿泊数になりますが、どうか勘弁して下さい』とお聞きしたが、我々だけの水入らずの個室の便宜を取り計らってくださった。十畳の部屋に9人の余裕だった。仙人池周辺散策で裏剱を充分堪能出来る贅沢さだ。

◆10月9日(木
  明けの早朝より仙人池畔では10数人のカメラマンが放列を敷く。中型大型の愛機を重そうな三脚の雲台に据えつけ剱の峻峰群に狙いを定める。一般登山者はコンパクトなデジカメ等で後ろの方で遠慮がちにわいわいがやがや。我々もその中に混じりお互いに写真を撮り合いっこ。写真展には素晴らしい自慢の作品が出展されるでしょう。

 陽が射す程に黒味が買ったこげ茶色の岩峰が紫色がかってくる。どの一枚の油絵にも必ず紫はつかう。それがシットリとした上品にも迫力のある、どの目にも落ち着いた作品に仕上がる。ついでながら紫色は白い雲にも入れる。紅黄葉のオレンジ色、赤い木々や葉々、青い空にも紫を入れる。紫は、どんな色ともお友達だ。

 天気も良いし今日はもう一度仙人峠を登り返し池の平小屋方面に行こう。そして2561mの池平山にも登ろう。デイバツクに日帰り登山の詰め直しをしているとき、階段で音がした。よその人の荷物でも滑らせたのかなと思ったら、なんと展子さんが足をすべらせた。彼女はこれ以上の山行は不可と判断し、小屋のかあちゃんの計らいで県警のヘリを手配して下さった。

 何しろ北アルプスの中でも、最も遠い山域の1つで,逃げ道もないから仕方ないだろう。ご主人は《あんまり皆さんご心配もかけたくはない》、と言って同乗することになった。旅半ばだったが、2人とも美しい浄土の錦秋を充分堪能できたのだから、残り7人で旅を予定とおり続行する。

 再び仙人峠に戻り立った。このあたりの仙人山はどれだろうと北の方をきょろきょろする。丁度目の上にある小山だった。ここ仙人峠は2135mで山は2211mとある。80mにも差がないから小山に見えたのか。ここで横浜や名古屋からの登山者も交え楽しい時間に包まれた。

 斜面狭道を鎖で辿ると、池の平小屋がこじんまりと佇んでいる。平ノ池の地塘群が草もみじの中に散在する。小屋はそれらを南斜面に控え、送取らない雰囲気だ。剱の岩峰が頭上に迫るからそう見えるのか。狭道で大型カメラを据えた人に逢う。気安くお喋りして運び屋だと言った。ボッカさんだ。

 池の平でスタッフの人たちは優しく迎えてくれた。小屋の前に露天風呂まである。 30人宿泊可の小さな小屋だが、本当に清潔な洋式トイレも備わっていた。駒井さん、西上素子さんを残し池平山に登る。なだらか道にハイマツの緑と紅いナナカマド、チングルマなどの草もみじが適宜に配されている。登る程に小窓ノ王,三ノ窓・八ツ峰の針峰が我々と肩が並ぶかのように1km余に迫る。雲が岩峰の間から沸き上がり、そしてちぎれる。

 異様なまでの神聖なシーン。 畏敬の念に刈られる神域を犯しているようだ。雷鳥が数羽・・・4羽がいる。小生はもうここで休んでおり、4人のメンバーが頂上を目指す。振り返るトボッカさんがまだがんばっているのが小粒のように見える。こんな高いところに居ると後立山連峰がずっと近くに見える。白馬から針ノ木まで、素晴らしいパノラマだ。

 気がつくと温泉の匂いがしてくる。立山地獄谷の硫黄泉の匂いが雷鳥沢を駆け登り、別山乗越を越え剱沢を下り、そして北股を這い上がり、延々10km以上も匂ってくるのかなあ。ふただび池の平に戻りぜんざいの注文をお願いし、池平山中腹から16個も見とめられた小池の数の中を歩く。

 連泊の仙人ヒュッテに帰ってきた。かあちゃんがあたたかく迎えてくれた。彼女と話していると何時までも飽きない。14年前、彼女の手作りのフランス料理を食べながら,いろいろ聞いた。女手でも登山者の世話、情報の提供はもとより、屋根や水道、ガス管の修理、登山路の整備、ご家族のこと、お孫さんのこと、(そして、そのお孫さんは今この小屋で一緒に切り盛りしている)そして関係機関との無線連絡…充分出来なくともいいが、何でもしなくてはならない…とまったく感激した事があった。

◆10月10日(金) 
  2晩もお世話になった仙人池ヒュッテとは今日はお別れの日だ。展子さんの件でも、てきぱきとかあちゃんの指揮のもと、お世話になったから、ささやかなお礼でもと思い心付けを差し出したが、母ちゃんは頑として受け取ってはくれない。それよりもまた、ぜひ来てほしいと笑顔を返された。かあちゃんを囲んでそれぞれ写真を撮り後髪をひかれる思いでヒュッテを後にした。

 仙人谷はいきなり急降下になり、足場悪く崩壊地を過ぎ梯子や鎖場が連続し小さな沢を越える。 2時間も下ったろうか、前方右岸に仙人湯源泉の噴煙がみえてきた。温泉のポリパイプを伝い、迷うことなく仙人温泉小屋につき、一息入れる。小屋は留守で主人は荷物を受け取りにでかけているようだった。湯に浸かりたかったが時間もなかったので出発した。  

 このまま仙人谷左岸を辿る以前からコースは荒廃がはげしく事故が絶えなかったので、去年から新しく南の雲切尾根伝いの雲切新道が拓かれた。仙人温泉の源泉をしばらく見学し、新道の急登にかかる。以前ここで露天風呂を作り入ったことがあつた。尾根を登り切ると白馬から鹿島槍へのパノラマが拡がった。ルートは、やはり身にも染まる錦秋の真っ直中。登り降りのない快適な錦の樹林帯がしばらく続き、垣間遠く展望をも楽しめた。

 ルートは次第に降下が急になり深い樹林帯に入る。針葉樹やブナの巨木や面白いオブジェの樹林帯で飽きない森林浴の径で安全に切り拓かれている。高度を下げるほど今までの錦秋の色取りは緑を濃くし、季節が逆に変わる。初秋の趣だ。ルートを示す標識はモダンで格好良い。  急降下にかかり垂直に近い梯子や鎖が連続する。

 仙人温泉源泉地から3時間もたったろうか、下の方に仙人ダムが見えてきた。仙人谷の流れに達し、丸太の橋を渡って広い砂浜で休憩をとった。 お互いの行動食を分けあい、まるで夏のピクニックのようになった。この当たりが秋の紅葉に覆われるのは11月に入ってからだろうか。さぞかし素晴らしい光景になるだろう。その頃はもうすでにどの小屋も閉鎖され,探勝の術がない。近くの岩陰にオコジョがかけづりまわるのがみえた。

 仙人ダムから管理所の建物内を標識通り進み高熱隧道をくぐる。 今度は急登に変わり、歩きやすい原生林の水平歩道を進む。30分ほども進んだろうか,阿曾原温泉小屋の標識をみとめ,崖つ縁を下り降り、小屋に到着。聞いていたとおり小屋は満員だった。それでも黒四ダムからのツァー山行の団体もどんどん入ってくる。内湯はないから男女交替で崖下の温泉に入る。久しぶりに源泉かけ流しの湯にありついた。

 明日は黒部峡谷下ノ廊下を十字峡辺りまでか、帰りの時間を計算して、遡行する計画だったが、週末天気が悪くなる予報のため、行動は諦め、1日早めて帰郷することに決定した。

◆10月11日(土)  
  未明2時頃、外に出てみると、無風状態のなか、空は星空だった。これでも、天気は悪くなるのかなぁー。起床時、やはり雨がしとしと、無風のなかで降っていた。水平歩道で一瞬の油断も許されぬよう、今日は慎重な行動が必要だ。濡れた歩道は滑りやすく、事故が起きれば取り返しがつかぬ。大きな滝の下をくぐり抜ける。完全な雨天装備だから、落ちる滝の中でも平気だ。

 オリオ谷はトンネルで通過する。降る雨の中でも見通しは良いほうだ。崖の鼻に出て、前方対岸に奥鐘西壁が素晴らしい。志合谷に達し、ここもトンネルで抜ける。断崖にルートが続く。  思いがけず、中島貞夫さん達に出逢った。欅平らから、黒四への遡行だそうだ。前方に欅平の駅が見えたが、ルートはまだまだ遠い。送電線に沿い進み、最後の降下をつづら折に降り、今回の長期に渡る山旅が終った。

 宇奈月温泉駅前で久しぶりに熱いうどんがうまかったのに、富山では、また、新鮮な寿司と地酒で乾杯。安堵感があると、空腹を感じるものだ。倉光展子さんと西上素子さんには会計面でお世話になり、山口さんには、山行計画当初からいろいろ助言を頂いた。今回参加の皆様にもひとかたならぬご協力を賜り、楽しい山行が終えられたことを心からお礼申しあげます。数々のハプニングもありましたが、今後の教訓として、いつまでも安全に、元気に、品格ある行動を心掛けたいと思います。   





 室堂から立山を望む

 剣沢を行く

真砂沢

剣沢雪渓 

 仙人新道 登山道にて

 仙人新道 登山道にて

  仙人新道 登山道にて 前方に鹿島槍

  夕日に映える裏剣(仙人池より)

池の平

仙人新道

仙人池

雲切新道登山道

雲切新道

仙人ダム

水平歩道を行く

水平歩道を行く
写真提供は山口さん
 
     錦秋の裏剣を歩く                    山口 博   

 裏剣の縦走は50年振りだ。昭和35年美女平駅からはジープで室堂に着き、立山から剣岳に登って剣沢から阿曽原へ欅平に下り関電の無料の荷物運搬トロッコに乗せて貰った。 水平歩道を歩き当時の思い出が蘇り岩をくり抜いた歩道を歩いたのが思い出された。  

 阿曽原温泉で露天風呂に浸かりながら川原を眺めて当時は川原で湧き出る温泉を川の水で薄めて即席の露天風呂に入ったが、今は温泉がトンネルの中から出ていた。 ダムの工事で泉源が変わったのか今も川原で温泉が出ているのかは分からなかった。

 阿曽原から欅平までは水平歩道(旧日電歩道)で黒部電源開発の為に作った道で、今はトンネル道を通るが当時は未だトンネルが無く登山道を通った。 翌年からトンネル工事が始まるので登山道は閉鎖されたのでこの道は最後に成った。  

 仙人池からの裏剣の紅葉の写真は「山と渓谷」で見て是非機会があれば行きたいと思っ ていたが、3年前に北川さんから誘われていたが計画が中止になり今回やっと実現した。 例会担当の村田さんが行けなくなり北川さんから依頼されてお手伝いする事に成った。  

7日 京都7:38の特急サンダーバードで立山駅に11:29仁到着した。美女平から高原バ スで室堂夕−ミナルには13:30に到着した。バスの車窓からは紅葉が鮮やかに映えてこれからの裏剣の縦走路がどんなに素晴らしいか今からわくわくする。

 室堂ターミナルはシーズンで団体の観光客で溢れている。地獄谷の硫黄のガスの中を抜けて雷鳥沢から剣御前小屋までは急な登りが続き、リーダ ーも少々バテ気味で剣御前小屋が見えてホッとする。  

8日   リーダーから今日は時間の余裕が有るので剱山荘からのコースを行こうと提案があり、裏剣の展望を楽しみ写真を撮りながら歩くが、ルートを間違って剣沢小屋まで下りてしまい約2時間を要した。       

  真砂沢は夏道と一部雪渓を下るのでアイゼ ンを装着して歩き真砂沢ロッジには12時に 到着して昼食にしました。 南股のキツイ登りで仙人峠までは4時間も 掛かりましたが、全山紅葉で正に錦秋の風景を堪能しながらの登山で、この風景は此処まで来なければ味わえない。  

  仙人池ヒュッテに着いて部屋に荷物を置いて早速に仙人池からの風景を目に焼き付ける。 写真で見たあの風景が目の前にあり感動です。だんだんと紅く染まってくる裏剣を写真に収める。北川さんから何度も聞いていた“夕食のオーナーのフランス料理“は残念ながら お目に掛かれなかった。やはり山小屋では無理だと自分自身に納得させる。

 NHKのテレビで見たオーナーの志摩さん(78歳)と記念の撮影をする。今は孫が一緒にや って呉れて後継者も出来たと喜んでおられた。  

9日 事故で下山した倉光夫妻を見送り、池の平の散策に出かける。ここも全山紅葉で素晴らしい風景がひろがる。来年封切りの映画「剱」のロケが行われた所です。 散策の西上素子さん駒井さん以外の5人で池の平山に登った。 目の前に聳える山ですがなかなか頂上には着かない流石に標高2、555mの山です。下山して池の平小屋でぜんざいを注文、30分位掛かるのでその間に池の平に散策に行く。  

10日 仙人温泉小屋までは沢を下るのだが今は雪が無いので石伝いに歩くので歩き難い。 仙人温泉小屋からは(旧道が廃道)雲切新道('2007、7)を行く。源泉の横を通り急な登りが続く。稜線に着きしばらくは紅葉を楽しみながらの稜線歩きです、右奥に鹿島槍を遠望 して黄色と赤のコンビネイション鮮やかな風景を写真に収める。

 やがて下山道になり急坂が続きロープが下まで張ってあるが滑りやすく下山には思ったよ り時間が掛かりました。KさんNさん下山道はかなり足に来たようで阿曽原ダムに着きホ ツとしました。高熱隋道を通り一旦登り、下って阿曽原温泉小屋に着きました。

 今日から3連休とシーズン中で小屋は満員で連泊の予定ですが小屋のオーナーは明日更に増えるので明日は雨でこんな所に連泊するよりも下山した方がいいのではと下山を勧め、 馬場谷温泉に電話を掛けてくれるも此処も満員でした。天気も悪く疲れているので皆と相談して明日の下の廊下の散策を中止して一日早く帰ることに成りました。
露天風呂は時間制男女交代で小屋は布団1枚に二人の混みようで明日は更に増えるという。  

11日  予報通りで朝から雨で少し小降りになるのを待って出発しました。 水平歩道で前方に見慣れた顔が急に現れて中島でした。阿曽原から下の廊下に縦走するとの事でこんな所でまさかお会いするとは。    

 欅平に着いて先ず帰りの切符を買い求め宇名月温泉に出ました。 午後の切符は満席でこの切符が買えなかったら京都に帰れない所でした。 宇名月温泉でお寿司屋を探してやっと遅い昼食に在りつき裏剣の縦走は終わりました。

 今回は色んな事があり全員一緒 に下山が出来ず心に引っかかる山行と成りましたが、素晴らしい錦秋を堪能することができま した。