高御位山山頂で 


山行日

2008年6月14日(日)

天候
晴れ
コース
新田辺7:40⇒9:50鹿嶋神社駐車場10:15⇒10:35百間岩展望台10:40⇒百間岩終点11:00⇒11:30鷹ノ巣山通過⇒12:10途中で昼食12:30⇒12:50高御位山13:15⇒13:50長尾登山口⇒14:20鹿嶋神社駐車場14:35⇒16:30新田辺
参加者

リーダー:片山   サブリーダー:北川
男性:北村・徳田・守口・秋月・弓仲・倉光・金本・長田(一般)
女性:守口・秋月・倉光

合計:13名    



    山行報告  片山 弘志

 北川さん徳田さん提供の2台の車で7時40分出発、阪神高速守口線〜3号神戸線と乗り継いだ。おりしも大阪で開催されたG8の財務相会議の最終日となり、道中が心配されたが、神戸あたりで少し渋滞したのみで2時間あまりで鹿嶋神社駐車場に到着。参加者の紹介と今日のコースの説明、準備体操を済ませ出発。

 駐車場から鹿嶋神社の参道には朝早くから土産物屋が店を開けている。やがて神社の本殿に到着、立派な建物である。山行の安全を祈願し本殿左横の鳥居をくぐって登山道に入る。20分程で展望台に到着。展望台のすぐ前にはこのルートの名物「百間岩」がデーンとそびえている。傾斜角約30度の急な登りだが岩全体が石英粗面岩からなっており、靴底にしっかりとグリップし、滑ることはない、快適に登れる。

 今日は梅雨の合間の晴れで岩の照り返しの暑さを心配していたが、大したこともなく20分程で百間岩の頂上の鉄塔に到着。眼下には高砂市から播州平野の田園風景が拡がる。遠く瀬戸内には本四架橋のシルエットがかすかに見える。前方にはこれから登る鷹ノ巣山の双耳峰、その遙か先に高御位山が望まれる。岩場のアップダウンを繰り返し、鷹ノ巣山を通過。木々の間から眼下の平野を見ながら進む。途中12時を廻ったので木陰で昼食とした。

 昼食後30分程で高御位山に到着。山頂の神社付近は多くのハイカーが休憩をしていた。高御位山の看板のあるところで記念撮影。下りは神社から長尾登山道への急な下りをおりる。30分余りで長尾に下山した。 標高は300m余りの山ですが途中何度となくアップダウンがあり、かなり歩き応えのある山であった。駐車場へ戻り秋月さんの指導でクーリングダウンを行い、鹿嶋神社を後にした。

 ご参加頂いた皆さん、お疲れさまでした。車を提供して頂いた北川さん徳田さんありがとうございました。

ヒヤリハット報告    下山後、参加者に確認したがヒヤリハットの事例はなかった。





大鳥居の奥に見えるのが百間岩 
 

鹿嶋神社本殿

百間岩展望台
 

百間岩を登る

木立の中を行く
 

百間岩を登る

スラブを下る
 

山頂の反射板奥が高御位山
「写真提供は片山さん」 


       展望の須磨アルプス 高御位山(たかみくらやま)    北川 欽造

 数年前、山口博さんにちょっと山へ行きませんか?と誘われたことがあった。ほんの300m位の山々だが、播磨アルプスと言って低山ながらアップダウンの岩場が2km近くも続き、ちょっとこたえた記憶があった。  

 稜線は起伏の激しい全山は岩場の連続だった。高木が少なく、陽を避ける陰も少なかった。それだけに全コース展望に優れ印象に残っている。この度、片山さんのお誘いがあり二つ返事で参加させていただいた。おおよそ3分目位の鷹ノ巣山から本峰高御位山までの2km程が播磨アルプスと称せられる、お目当て部分で、鹿嶋神社の神域からその序奏が盛り上がる。自然岩の石畳が、赤松の混じった雑木林の中を辿り、錦秋の絵色を想像出来る。その時季に三度訪れようと思ったりする。

 今回は光栄にも先頭を歩かせていただいた。入梅時期は空気が重苦しさを感じさせるが、今日の天気は上々だ。割によく晴れ渡り、平野の中を新幹線が西へ白い線を引き、淡路の島影が見渡せた。頬をなでる微風がいとおしい。ふと見落した展望台への道標を後続が気付いてくれた。展望台では更に気分爽快。目を背後に向けるとお目当ての百間岩が延々とせり上がる。岩盤を一歩一歩踏みしめてどのように登っても良さそうだが、やはり先頭はペンキマークを辿るのが正当だ。低山とは思えなく、高度1000mもあるような錯覚を覚える。

 赤いツツジが色取りを添えいろいろの蝶が舞う。ウグイスが囀り、北村さんがホトトギスの声を教えてくれた。春に戻った感じがした。緑の樹林が続き、好展望に目が癒され、微風に喜ぶ。鷹ノ巣山を登りそして下る。疎林を縫い垣間の展望に本峰の反射板がある。後方から昼食場所の注文がかかる。日陰があって皆の全ての顔が見えて展望が効いて……

 高御位山反射板が大きくなってきた。山頂の奥社は立派なまでに鎮座されている。ご当地の繁栄と幸福を神に込めたシンボルだ。ザックを降ろし背筋を伸ばし気を引きしめる。掛けてある温度計は31.5℃を示しているがそんなに暑く感じない。暫し自由に寛ぎ写真を撮る。そして深い目の下の断崖に驚く。

 促されて下山を始める。縦走路は更に続くが、南への短絡路を下る。登れば急登だが、足場を見据えながら、慎重さが要求される。1km程の下山路はゆっくりながら快調だった。里の畠にタンポポやポピーの花も、なぜかコスモスまで咲いている。灌漑用の大小の溜池に目をやる。村落を縫い、鹿嶋神社の大鳥居が近づいてきた。出発時、しっかりと準備体操を怠らなかったが、整理体操で締めくくった。参加の皆様からビワやハッサクの差し入れ、そして大変お世話になり、喜びを共有出来ありがとうございました。