光悦寺


山行日

2008年11月21日(日)

天候
晴れ
コース
新田辺⇒北大路⇒源光庵前⇒京見峠⇒沢山⇒高尾⇒清滝⇒嵐山⇒新田辺
参加者
リーダー:濱北   サブリーダー:
男性:山口・稲垣・宮野・佐々木・徳田・福居(一般)
女性:徳田・上杉・長野・吉津・玉井・福居(一般)
合計:6名    


    山行報告  濱北 紀子

 山行報告 錦秋の秋を満喫したいと思い企画しました鷹ケ峰から保津峡までの紅葉は、すこし早かったように思えましたが、まずまずの色付きでした。8時30分、バスを降り、源光庵と光悦寺入り口だけを観ました。光悦寺の紅葉は、鷹ケ峰を借景にした素晴らしい燃えかたで、参道を覆う紅と、菱形石の落ち着いた光景がとても素敵でした。

 本日の参加者は13名、京見峠を目指して、北山杉の芸術的な造形を見ながら急な坂道を登りました。京見峠の茶屋は、まだ開いていなかったが昔風の建物で、風情がありました。峠の手前から上ノ水峠へむかいました。ここから二の瀬〜清滝までの京都一周トレイル北山西部コースの一部を歩くことになっていて、マツタケの収穫時には通行が出来ないようでした。

 上ノ水峠付近では、ヘリコプターによる北山杉の運搬作業中でしばらくその様子を眺めた。東海自然歩道の79標識から沢池に向かい、池を一周しました。82の峠から折り返すように山城三十山の沢山(516m)の頂上に到達昼食にし、元の峠に戻るとき、トップを歩いていた佐々木さんが分岐点を見落とし、間違って、桃山山頂へのコースに入ってしまいました。

 間違いが分かり分岐まで戻るが、約1時間ほどのロスタイムが発生し、かなり皆さんの体力を消耗させてしまいました。分岐点での検証でも落葉が踏み跡を消し、落葉樹の裸木の空間はどこをとっても道のように錯覚し、右に進むのを、うっかりして直進の広い道を選んでしまったようです。 標識も、目印もない北山の山々は、よくコースの間違いが発生しやすいと思いました。

 元の道に戻り高雄白雲橋に着き、紅葉を映す清滝川沿いを下りました。 この道はもう皆さん幾度か歩いているので、それぞれ思い思いのペースで清滝まで歩き、さて、JR保津峡へは時間の都合で諦め、清滝バス停で時間を確認、まだ待ち時間があるので、JR嵐山駅まで歩こうということになりました。

 トンネルを通過し、嵐山の風光明媚な街並を、人ごみの中を歩き、駅には16時00分に到着しました。結構長い道程を歩きました。途中のトラブル等あり、皆さんには余分な負担をお掛けしすみませんでした。

ヒヤリハット   道間違い(北山は、標識が少なく、林業の作業道などが多く道間違いが発生しやすいので、分岐点では特に注意を払い、確認しなければならないと思いました。 又、秋は落葉が踏み跡を消し、周りの木々も裸のため、木々の間が道と間違うような空間になるので特に注意をしなければならないと思いました。)





沢の池

光悦寺

京見峠の紅葉

京見峠茶屋
「写真提供は山口さん」 

    一度訪れて見たいと思っていたもみじの高尾      稲垣 幸重

 今年度になって例会に参加するのは6月の六甲おたふく山の1回だけ。これでは名前どころか顔まで忘れられてしまい、退会勧告させられそうなので紅葉の鷹峰・高雄行きに参加。何故か今年の秋は紅葉の名所と云われる所へ行く機会に恵まれ、11月11日の談山神山を皮切りに、箕面の滝、日吉大社へ行ったが、温暖化のせいで紅葉は遅れぎみとなっているのか、これはキレイ、ハッとするような紅葉には恵まれなかったので高雄に期待する。  

 いつもなら、まだ布団の中で新聞を読んでいる8時35分頃に鷹峰に着き、源光庵・光悦寺の境内に入る。入ると云っても拝観料を払う手前まで。早い時間帯なので観光客は写真撮影の2人ほどしかおらず、ゆっくりとした気分、得した気分になる。以前観光で来た時には吉野大夫ゆかりのお寺や秀吉が防御の為に築いた土盛りをした所も見に行ったが、今回は歩く為に来たのでそこはパスして、車の運転だと怖いような坂道を下りる。

 突き当りを左へ行けば以前食事をしたしょうざん。その時正面に見える山が鷹ケ峰と教えられたのでその山へ行くのかと思ったらさにあらず、右の細いコンクリートの坂道を歩く。歩く毎に暑くなり一枚一枚脱いでいく。暫くするとキレイな石積をし、大きな石の門柱、太い丸太そのままの建物の前に来る。壁が無いので廃屋でもなし、夏場だけキャンプ用と利用するのか、それとも資金繰りが悪くなり建築途中で工事がストップしたのか変な建物。

 そこから風も無く気持ちの良い道を20分ほど歩くと辛夷の木の下に碑がある京見峠に着く。今は周囲の樹木が大きくなり、京見えぬ峠になっているが茶屋が一軒ある。「本日は定休日です」の札が掲げてあるものの毎日が定休日のような雰囲気。峠の少し先より山道に入る。陽が蔭り起伏の小さい道なので寒いなあと感じながら歩いていると人の声が聞こえる。

 我々ご一行様より一足先に歩いている人が休憩しているものと思っていたら、なんと黒い作業衣に地下足袋を穿いた男性2人が焚火を囲んでいる。良く見ると周囲には伐採した丸太が積んであるので直ぐに山林関係の人達だとわかり、少し焚火で暖を取らせて貰おうとしたら、もうじきヘリが来るので先へ行って欲しいと言われて歩きだす。間も無くするとヘリの音が聞こえロープを吊るしたヘリが降下し、束ねた丸太を吊上げどこかへ運んで行くのを高見の見物をする。

 そこから20分程歩き林道へ出ると今度はヘリが丸太を降ろす場面に出会う。すごい風を巻き上げ、アッという間に3m程の丸太8本くらいを降ろし飛び去る。映画等でヘリの降下や上昇は見たことがあるが、間近で実際に見るのは初めて。山歩きしていると林道ばかり作って無駄な投資だと思っていたが、山林の仕事に従事している人達を見るとやはり林道は必要だとわかると共に機動力を使って運び出した木材、一体いくらで売れるのかと気になる。ガチャマン時代の後には木材で儲けた人達のグループ、吉野ダラーが北浜を動かしたと聞いたことがあるが、今では格安の輸入品に押され昔の夢物語。

 そこから林道を暫く歩くと今度は水のキレイな沢池に出る。波立っている水面を見ながら3分の2周ほど池の回りを歩き沢山に登る。今日一番のしんどいコース。頂上は三角点があるだけで狭くて展望もきかない。下から吹き上げる風もきつく木が揺れると枯葉が頭に落ち箸持つ手もかじかむ。下山は少しでも寒さから早く解放されようと足速に歩いている途中で、上がる時にはこんな倒木は無かった、こんな下りは無かったと声があり、道を間違ったのに気付く。50分ほど沢山の周囲を歩いた後、ハッキリとした標識のある山道に出る。

 高雄はもうすぐの合図らしく、どこのお寺のか知らないが鐘の音を3度ほど聞き、林道に出て高雄に着く。春は何回も来ているが秋に来るのは初めて。やはりもみじの高雄の名に相応しく、西明寺から神護寺の間はキレイの一言。体の調子は良くなかったが来た甲斐あり、参加させて貰った甲斐ありである。高雄からは清滝を経て、沢山周辺で時間ロスがあったので嵐山へ出る。途中嵯峨建物保存地区に指定されている青苔が付いた茅葺き屋根の建物を見たりして大した雨にも降られず駅に着く。