テントを張り終えて


山行日
2008年2月9日〜10日
天候
雪 曇り
コース
9日:新田辺6:40⇒8:10駐車場8:40⇒9:10林道終点⇒登山口9:20⇒12:40明神平⇒10日:明神平8:40⇒11:00登山口⇒11:15駐車場11:25⇒12:00やはた温泉14:00⇒15:00宇陀道の駅17:00
参加者

リーダー:山口  サブリーダー:北川
男性:徳田・秋月・北村
女性:大谷・染矢・濱北・徳田・吉津
合計:10名    

 

    山行報告  山口 博

 6:40に車2台で新田辺を出発して大又から林道駐車場には8:10に到着し、共同装備を分担して8:40に出発しました。

 台高山脈の明神平付近は近畿の山では私の一番好きな山域で毎年2〜3回は訪れている。トチ・コナラ・ヒメシャラなどの新緑や秋の黄葉も良いが冬の樹氷は格別です。 特に早朝の風景は幻想的でテント泊で無ければ見られない風景がひろがる。去年は雪が殆ど無かったのに今年は多く頂上付近は1m以上の積雪で大阪は11年振りの積雪と報道されている。

 今日は明神平でのテント泊で荷物が重いのでゆっくりと登る、林道から雪が凍結しており最初からアイゼンを装着しました。 林道の横には大きなツララがあり気温はマイナスですが重いリュックで林道の登りですぐに汗が出てくる。登山口で衣服調整、登山道は踏み跡がしっかり固められていて歩き易い。3回川を渡るとやがてゆるやかな樹林帯の登りになる。この辺りは自然林で雪を被って美しい。雪も深くなり踏み跡を外すと膝まで入るので慎重に登る。途中の水場で今晩の水の補給のペットボトルを持つ手が凍りつく様に痛い。

  明神平には12:40に到着して食事の前にまずテントの設営です。今日のテントは私達だけで他の宿泊は天王寺高校の立派な小屋泊まりらしい。 雪を踏み固めてテント設営ですが吹雪の中で震えながら慣れないテント設営に手間取りやっと出来上がり、テントの中に入りガスコンロで暖を取り一息つきました。 吹雪いて寒くて外に出る気になれないので夕食用の豚・鳥鍋とお酒で身体の中から温めることにする。昼食と夕食が一緒の食事でうどん餅などでお腹も満腹で後はすることが無い。

 北村さん持参の1升のお酒も今回は秋月さんと北村さん以外は飲めないので半分も空かず余り盛り上がらない。北川さんが居眠りを始めたので早々とシュラフに潜り込む。 テントの上には雪が積もり時々雪を払うが突然に枝が折れてテントの横に落ちた。幸いテントが潰れずホットする。

 5時頃から寝るが目が覚めたら未だ7時でこれからが大変で朝まで長いこと。 隣のテントの北川さんが寝てしまったので8人用に8人はやはり狭い。7人並んで大谷さんは頭の上でまるでメザシノ串刺しの様だ。隣のテントは4人用に2人で北村さんと秋月さんは寒かったらしく、始めての雪のテント泊のご両人には先制パンチで可なり応えたようで、北村さんはもうこりごりだ、“と此処で挫折すれば冬の楽しみが半減しますよ。こんな時は少ないので再挑戦をしてほしい。

 朝6時に起床して昨夜の鍋の残りを温めて朝食、やはり寒い時は温かな鍋が一番だ。テントを片付け出発しました。 昨夜の雪が20センチ位積もった様で昨日の踏み後が消えていて付近は1m以上の積雪で、曇っていて美しい樹氷が見られない。昨日登れなかった国見山はとても登れないのでせめて前山まで歩きたかったが、女性達は怖いから早く降りようと先に歩き出すので直ぐに下山する。

 明神平は年に2〜3回は来ているので迷うことは無いが、踏み外すと膝まで埋まるので慎重にトレースを探して下りる。 曇りだが雪が止んでいるし日曜日なので途中から登山者が登ってくる。明神滝も凍って見えない。

 登山口に11:00到着しました。 やはた温泉に12:00に到着して入浴、昨日予約した置いたふるさと村の食堂でアマゴの塩焼きやフキノトウなどのてんぷらの「ふるさと定食」にぜんざいのサービスが出て大満足しました。

 14:00に出発して17:00に無事帰って来ました。 今回冬の雪中テント泊には5名の方が始めて参加頂きましたが感想は如何でしたか。 稀な大雪で目的地まで行けませんでしたが、寒い中のテント設営など貴重な体験が出来たと思います。また次回に是非とも挑戦して下さい。参加者の皆さんの御協力とドライバーさんの安全運転で無事山行が終了できました。有難う御座いました。

ヒヤリハット  ありません




張り切って出発

  給水ポイントを過ぎてもうすぐ頂上.

 12時45分明神平着

 

 50cmにもなるエビのシッポ

 

アイゼントレーニングが役立つ

雪で覆われた明神滝
「写真提供は山口さん・秋月さん」

 
     (雪山テント泊)  国見山・明神平     秋月 康敏

 昨年誘われた「雪山テント泊:明神平」、今年初めて経験した。 林道終点着9時30分、共同装備を分担して早々にアイゼン装着し出発、登山口を10時、雪に覆われた明神滝に着いたのが11時20分、ここら辺りから積雪は一段と多くなり、雪はどんどん降り始めた。京田辺も大雪だったらしい。

 何しろテント泊だから荷物が多い、自分の体重を含めて約88kgを持ち上げるので雪にめり込むのは仕方ない・・・12時45分、目の前がサ〜と開けたらそこは三角小屋がある明神平。 昨年5月に来た薊岳経由のなだらかな明神平は雪一面で誰も足を入れていない。昼食前にテント設営をやろう・・・という事になり先ずは雪を踏み固める、強風雪で指はかじかむ・・・、「気温は−8度、がんばって!」と北川さんの激励もあり、2時過ぎやっと2ツのテントが完成した。

 この強風雪だから国見山は断念することになった。もう腹ペコだ!10名のメンバー全員が8人用テントに入り昼食だ、豚・うどん・餅・葱・豊富な野菜の鍋料理。 それに熱燗もあってワイワイ・・・大賑わいの食事、4時頃「体を横にしてゆっくりしよう・・・」私は北村さんと隣のテントへ移動した。夕食はスキップ?もう朝まで無いの?と思い、テント越しに「夕食は何時・・・」と聞いたがやはりもうないようだ。 

 それから朝の6時まで、飯・酒・水・トイレを辛抱したのだ。ま〜よく我慢したものだ・・・、でもテントの出入りは雪がいっぱい入るので辛抱した方がマシだったのだ。ほかほかカイロを北村さんに分けてもらい足首に貼り付けたから助かった!北村さんありがとう!夜中は強風で木立から雪がドサッと落ちてきた、テントは潰れはしなかったが驚いた。これが雪崩だったら大変だ。

 翌朝、前日の鍋料理にうどん等入れて暖かい食事、これはうまかった!テント内の寒さはかなりきつかったので・・・、襟裳岬の唄ではないが「暖まってゆきな〜」だ。 一夜明けると一面霧で全く見えない、明神岳へ行くにも道は完全に消えてしまっていた。 女性軍は「危ないから早く降りよう・・・」、山口さんは「もうすぐ天気は回復する、慌てる何とかは貰いが少ない・・・」と言うも、「安全には換えられない・・・」と言ってテントの撤収にかかり出した。テント撤収が8時10分、早々に下山にかかった。

 4名のラッセル隊、私は最後尾だったが足がめり込んで大変だ。エビのシッポは30cm以上になっている。昨日の明神滝も大雪と霧氷で滝が見えないぐらい景色が一変していた。木立は覆いかぶさる雪でお化けになり、実に幻想的な光景だ! 先日の三峰山は素晴らしい天気だったが、今回は残念だが天候には恵まれなかった。 

  11時丁度に無事下山、ゆっくりと癒しの温泉・・・、昼食の名物アマゴの焼き物がおいしい! 山口さんの顔でゼンザイのサービスもあった!  メンバーの方々ありがとうございました。雪の国見山は又次の機会にしましょう。