山中湖にて


山行日
2008年2月18日〜20日
天候
雪 曇り
コース

2/18:京田辺6:20⇒諏訪SA11:30⇒杖突峠登山口12:50⇒14:30守屋山15:00⇒16:00杖突峠登山道16:20⇒17:15Xivホテル蓼科⇒2/19:Xivホテル蓼科8:20⇒女神茶屋登山口8:50⇒9:30八子ヶ峰(西峰)10:40⇒11:05女神茶屋登山口⇒双葉SA(昼食)12:45⇒15:50ゆらりの湯⇒17:00Xiv山中湖⇒2/20:Xiv山中湖7:10⇒9:00三つ峠登山口⇒11:30三つ峠山頂12:10⇒13:20三つ峠登山口⇒13:50河口湖(昼食)15:00⇒22:00京田辺

参加者

リーダー:北川  サブリーダー:杉本(代 山口)
男性:秋月・倉光・四宮・寺澤・西上・藤原・藤富・峯岡・守口・弓仲
女性:秋月・倉光・上田・大谷・濱北・藤富・守口・山田・吉津:(一般)中村・山口
合計:24名
    

 

    山行報告  北川欽造

  総じて3日間、好天に恵まれ全員無事で成功だったと思う。参加者全員、晴れ男・晴れ女の集団だった。

2/18(月)
 
市内各地の集合地をチャーターバスで廻り乗車する。第1日目の守屋山登山に到着まで数ヶ所休憩と昼食をとり、中央高速の車窓の雪景色を楽しんだ。諏訪湖南東10kmの杖突峠近く、守屋山登山口に着く。冬日さ中の深雪の中、2班体制で登高開始する。

 粉雪の新雪は深く歩きづらかったが、気分は壮快だった。京田辺では見果てぬ深雪の景観の中、雪の登高ルートを探りラッセルする。積雪の中、2時間弱で稜線を見とめ、守屋山頂に達した。雲ひとつない好天で周囲360度、地域の山々全てを観望出来た。ほとんど無風状態だったが、標高1650mでは次第に寒くなり下山に移った。宿舎ホテルの夕食は幹事側の決定でフリードリンク付きの和食コースを選んだ。

●2/19日(火
  今日も快晴に恵まれ、朝食バイキング後、八子ケ峰登山口の女神茶屋に着く。雪に埋もれた駐車場で登高準備。一般参加者も含め、雪山に不慣れな人もいたが、全員童心に返り、存分な雪中歩行を楽しめたと思う。

 雪面の動物の足跡、樹木に積もる雪のオブジェ、メルヘンの世界だ。とぎ澄まされた空気は歩行のエネルギーを補う。東方蓼科山から北横岳、そして南へ、八ケ岳連峰が脈々と延びて赤岳へ続く。そして南アルプスが控えている。八子ケ峰山頂は、なだらかで広大な雪の平原だった。無穢の雪原に足を踏み込み、膝まで埋まり、雪の蟻地獄のように体の自由を奪われ、のたうちまわる。雪原は西方どこまでもたよやかだ。昨日より暖かく感じ長い間遊んだ。

 この後、富士山麓山中湖までの長旅を控え、昼前までに下山する。河口湖を中心にバスドライブ。富士山周辺には立ち寄りの湯が沢山あり、温泉「ゆらりの湯」で寛いだ。山中湖は全面結氷だった。

 結氷の湖(うみ)に固まる遊覧船(欽)  山中湖の夕食はイタリアン料理を摂る。

●2/20(水)
  紅富士を期待したが、残念ながらだめだった。ホテルの部屋から明けゆく富士山を見物した。はるか南アルプスも見える。各自朝食を済ませ山中湖へ下る。湖面標高900mの氷に逆さ富士が写る。

 再び河口湖を訪れ、湖畔の食堂で「ほうとう鍋」の昼食を予約した。今回山行のクライマックスの三つ峠山へ向かった。旧御坂峠の富士山を楽しんだ後、装備を整え、アイゼン山行を開始した。ゆっくり登山は楽しい。最好天の下、全員満面の笑みを共有する。頂上の景観は今回クライマックスよろしく筆絶の極地だった。

  雲ひとつ無かりし青空に白い富士(欽)
  青空に描く枯れ枝春を待つ(欽)

 後ろ髪を惹かれる思い、何時までも居たい気持ちを持ちつつ下山に移った。
 
 アイゼンがきしむ雪音わだち引く(欽)

 京田辺市へ戻る長旅も興奮が余韻を引いた。皆様には多々迷惑をお掛けしたかも知れないが、全員の温かいご協力とチームワーク、山口様と会計でお世話になった杉本様、大変有難うございました。お陰様でヒヤリハットは特になかったと思います。皆様の御清祥を祈念申し上げます。



 
「写真提供は山口さん」

 
            守屋山・八子ヶ峰・三つ峠 一口感想集
     

◆守口 実
 冬恒例の雪の信州と山中湖周辺の山。山行中の3日間。富士山、北・中央・南アルプス、乗鞍岳、御岳、八ヶ岳・・・奥秩父の山まで見ることが出来た。例年この山行はなんと良い天候が続くのだろう。この時期の山行は4度目だがいつも天候に恵まれる。最高の気分で帰りのバスに乗った。参加者が多く事前の説明会で利用のバスがマイクロから中型に変更になった。リーダーの折角の準備が変更になって申し訳なかったが、ゆったりとバスに乗る事が出来た。その上帰りの車中では思わぬ旅費の精算まであった。担当の皆さんありがとうございました。

◆守口真理子
 雪の散らつく日が続いていたが、快晴に恵まれて、思った程の寒やさもなく、暖かな3日間だった。360度の展望で、アルプスや八ヶ岳などの山々が見えるたびに山の名を確かめ合う毎日。富士山だけは間違いなし。雪道も踏み固められていて、比較的歩きやすかった。八子ヶ峰では雪の中足をとられながらのしばしの散策もまた楽しかった。いろいろな動物の足跡や雪の上に見る風紋、美しい雪景色に大満足の日々でした。担当の皆様ありがとうございました。

◆秋月康敏・慶子
 すばらしい天候に恵まれた「守屋山・八子が峰・三つ峠」の雪山、北・南・中央アルプスが毎日はっきり見えて・・・、温泉でゆっくり癒し・・・、和気あいあいの食事は楽しいひとときでした。何と言っても三つ峠での迫る富士山は見ごたえがあり、いつまでも見飽きることはありません。山中湖のビューポイントでの移り変わる紅富士は、マイナス13度も忘れさせてくれました。タクシードライバーの話だと1月上旬が最も色濃い紅富士になるようですが、本当に気に入った写真は10年に1枚しか撮れない・・・と言われているそうです。 今回の雪山登山と温泉の旅、企画してくださった北川・山口・杉本さん大変お世話になりました。又来年の企画を期待して・・・ありがとうございました。

◆弓仲達夫
 私事になりますが、秋山市民登山の石鎚山では足が動かなくなり、皆様に大変迷惑をかけたので、その反省に立ち、治療とトレーニングに努めました。星が丘病院(枚方市)のスポーツ外科部長の診察および靴敷きの誂え、整骨院への通院、テーピング、節酒、足の筋肉をつける訓練。 三日間雪の中を歩くので、若干の不安はありましたが、紅富士見たさに思い切って参加させてもらいました。二日間天気に恵まれ、アルプスの連山のパノラマ、迫り来る富士山、感激しました。残念なことに紅富士とはいかず、聞くところによると紅くなるのは年に1,2回との事。次に期待します。皆さんについていけてホッとしています。ありがとうございました。

◆杉本和子
 中村さんとの珍道中山行。三日間ともお天気で、特に三つ峠の富士山、別嬪さんでした。

◆中村幸子
 雲ひとつない天空、真白き富士の嶺、そして十二単の裾捌き,婉かに裾野を広げ・・・優美さと雄姿、正に日本一の山でした。「日本にうまれて良かった」日本人の誇りと重みを感じたひと時でした。我儘な行動もお世話戴いた北川さん、山口さん、杉本さん始め、皆様のご理解があったからこそと感謝し、思い出を大切にしたいと思います。

◆藤原克己
 先ず三日間の好天は神に大感謝です。初日はアルプスの展望台、真っ白で険しくそそり立つ山々の際立ちが素晴らしい。ただ感嘆の声。併し寒いし、登りの急坂はキツイ。二日目は雪に遊ぶ、パウダースノーはきらきらと輝く。大きく迫る蓼科山、反対側に緩やかに駒が岳?の広い裾野が広がる。見飽きない。気持が大きくなる。三日目は登山は止める。矢張り年齢か、気力が出ない。富士山は前日の温泉場から始まって、東からはホテルの窓越しに気持ちピンクがかった雪の部分、氷上で震える影も珍しい。北は少し高い御坂峠から、西は帰路R139の車窓から、本当に冬の富士山を堪能した。

◆西上 正
 今年もまた素晴らしい雪山の景観を満喫することができました。とりわけ三日間真冬期を感じない快晴で、暖かい日に恵まれましたし、初日の守屋山(1,650m)からの展望は格別で去りがたい思いでした。豪華な宿に泊まり、今年も良い雪見登山の企画でした。北川さん山口さんありがとう。

◆上田美織
 今まで何度も富士山を見ていますが、三つ峠からの富士山は断然第一位です。快晴に恵まれ、守屋山、八子ヶ峰からの中央・南アルプスも忘れられないものです。山口さん、北川さん、杉本さんありがとうございました。最高の旅でした。

◆藤富慶子
 退職して2年目、やっとサンデー毎日を味わいだした頃にお誘い頂き初の参加です。噂には聞いていたけど、リッチな三日間でした。おまけと言うには本末転倒ですが、3日間晴天に恵まれ、真っ白い富士山、360度の山々、童心に戻った雪歩き、仲間と笑って笑ってあっという間の楽しい日々でした。北川企画ならでの山行とサポートの山口さん、会計の杉本さん有りがとうございました。

◆藤富俊一
 2月中旬の山行にしては奇跡に近い3日間とも晴れ、お陰で黒い顔が一層黒くなりました。素晴らしい山行を有りがとうございました。北川様、山口様、杉本様お世話になりました。

◆山田禎子
 お天気よし、雪山よし、ホテルもよし。雪をかぶった美しい富士山。昨年はその富士山に登ったので感無量。楽しい山行でした。企画していただいた北川さん、山口さん、会計の杉本さん、お世話になりましてありがとうございます。またこんな楽しい企画よろしくお願い致します。

◆四宮誠次郎
 八子ヶ峰からは蓼科山や北横岳が目の前に見える。5年前の12月31日、山小屋に一泊し、中山さんたちとマイナス20度のあの北横岳の稜線を歩いた記憶が脳裏を掠めた。懐かしい山だ。久々の重登山靴での雪山山行は不安が先立ったが、アイゼンで雪を踏みしめ、その感触を十分楽しませていただいた。感激した3日間でした。

◆峯岡邦博  
 雪山登りは平成17年2月27日比良山系、金糞峠経由、堂満岳へ向かいましたが堂満岳へ向かう途中積雪多く歩行困難の為断念、天気は小雪舞う程度でした。今回雪山の詳細2/18守屋山(1650米)長野県諏訪市、2/19八子が峰(1832米)長野県茅野市、2/20三つ峠(1785米)山梨県南都留郡西柱町。今回の動機付けになりましたのが、新年会で説明を受け、諸先輩方の体験話を、お聞きし、そんなにハードでない様でしたので、皆さんに迷惑をかけなくて済むかなの思いで参加させて頂きました。
 又、今回小生にとりましては3年目で2回目の雪山でしたが3日間良い天候に恵まれ、サラサラ雪【この雪は空気中の窒素分を吸収して大地に注ぎ魚沼地区、他に豊作をもたらすと想像し歩きました】の為アイゼンでしっかり大地を踏みしめる感触が心地良く、アイゼンにも雪が付かなく歩行を楽しむ事が出来ました。今回の三山共、眺めが良く又、雪の富士山を北から東から西から又1785メートルの山頂から3776メートルの富士山を眺める景色は壮大でありました。今後共、脚力を高め次回も参加したく思っております。ありがとう御座いました。

◆倉光展子
 真っ白い雪原が強い日差しを受けて、ダイヤと輝く春の舞台に成り代わっている。どこからか拍子木のような音がカーンカーンと響いてくる。春のお出ましか。遠くアルプス連峰の山々が白く鋭く輝いて笑っている。木々の周りには黒い雪解けサークル、その律儀さがかわいい。富士山は白い衣をひるがえして、「どんなもんだい」と益々いばり散らしている。
―――こんな早春の野山を童心に帰ってはしゃぎまわった。幸せな時でした。


                ※寺澤さん編集の 「 守屋山などの写真集 」 が会員ひろばにあります。