天狗岩にて      


山行日
2008年9月13日(土)
天候
小雨曇り晴れ
コース
京田辺7:10⇒8:00桐生8:20⇒9:45狛坂磨崖仏9:50⇒10:45竜王山11:00⇒11:15竜王分岐11:55⇒12:10天狗岩12:35⇒13:30鶏冠山13:47⇒14:03落ヶ滝分岐⇒15:10駐車場15:40⇒16:40京田辺
参加者
リーダー:上角  サブリーダー:徳田
男性:秋月・倉光・嘉手苅・宮野・山下・徳田・上角
女性:秋月・倉光・橋本・西上・徳田・寺谷
合計:13名    

 

    山行報告  上角 弘務

  「雨が降ってますが・・」の電話でエ・エー、起きてはいたがまさかの雨に戸惑った、早速ネットで調べた  9時までは弱雨、その後良くなるとのことで一安心、予定通り出発することにした。  集合場所にはすでに2台の車が来ていた、小雨の中最新の天気情報を伝え、3台に分乗して出発したワイパーを動かしたり止めたりしながら、R307から宇治側沿いを走り、瀬田川洗堰を右折して桐生のバス停から一丈野キャンプ場の駐車場に着いた、

 広い敷地に3台だけとは一番乗りらしい、少しヤバイ降ったり止んだりの小雨の中、体をほぐして出発した、キャンプ場を抜けて草津川沿いに行くとオランダ堰堤、逆さ観音と続く、山道になり狭くなると裏白の雨水を足で落とし、クモの糸をストックで払いながら徐々に高度を上げていくと狛坂磨崖仏に着いた、タテ6m、ヨコ4.5mの花崗岩に半肉彫りで阿弥陀  三尊が彫られている、又この場所には金勝寺の別院があったが明治の直前に焼失している。  

 気がつけば雨が止んでいるようだ、少し登ると明るくなり尾根筋に出た、尾根は階段状が続き巨岩も  見え始めた頃、ビューポイント国見岩についた、右は三上山から太神山、左の方はここより高い山々が良く見える、下には第二名神が真下のトンネルに入ってきている、雨も上がり青空も見え始めた、ビューポイントはこの先にもまだまだあるが、ここで盛り上がってしまったので、予定外の休憩とした、とたんに徳田さんのザックからプラスチックの箱が二つ出てきた、中に赤いものが見える、オ、オオースイカじゃないか、皆にいきあたったがまだ残っている、ここから大変、残ったスイカをどう分配するかの議論、最初はグー、ジャンケンポンが  賑やかに議論が始まり、結局「最初はグー、ジャンケンポン」で、スイカは二人の口に収まった。  

 日差しが強くなってきた尾根道を10分程登ると分岐になる、右の竜王山(604.7m)へはピストンとした    竜王山からの眺めは南側以外は木々の間から良く見える、北側には大きな岩山群もあるが、これは  今日のメインストリート(花崗岩の巨大な奇岩通り)ではない、竜王山直下の小祠に立ち寄り分岐点に  帰ってきた、さあメインストリートへ、通過時間はと思ったとき「はらへったなー」「そやなー」のやりとりの声がする、いつも朝の遅い私も大歓迎、それに此処は日陰で長椅子もある、「食事にしましょうか」の一言で「おー」「ハーイ」で即決定、少し早い昼食にした。(11:15)  

 分岐を北に進むと巨大な奇岩が次々と現れ、やがて天狗岩に着く、全員がてっぺんに登り写真を撮ったり360度の景観を楽しんだ、天狗岩を後に北に進み、振り返って見ると、来た時よりも大きく見える  しかしこの時間では逆光であった、1時間ぐらい後ならどんな天狗かなと思いながら、下っていくと落ヶ滝分岐である、全員の到着を待ったが皆元気なので鶏冠山(490.9m)をピストン、思っていたほどの展望ではなかった。

 落ヶ滝分岐からは庭園のような明るい谷を、きれいな水の流れと共に下る今迄になかった雰囲気があるルートだ、途中「落ヶ滝」にも寄り、全員無事駐車場についた(15:10)   

 車の提供を快く申し出ていただいた徳田さん、秋月さん、そして参加の皆さん有り難う御座いました。  

 追記・この景観は桧伐採→表土流失→花崗岩露出→風化→水害→堰堤→現在(考えさせられます)

ヒヤリハット     な し




 上角CLのリードで入念に準備体操

 狛坂磨崖仏:奈良時代後期から平安時代初期に造られた

 眺望抜群

 面白い山だわ・・・

 あれが天狗岩か!

 私は誰でしょう?

 ちょっとしたスリル! ロープを使って下る

 落ガ滝:落差20m ツツジの季節は最高だろう
写真提供は秋月さん・上角さん

 
                        金勝アルプス感想集      

 アルプスと名が付いている以上は魅力が一杯の山に違いないと思い参加した。午前中の登りの時間はうす曇りで、途中チョットパラついたが、暑い季節にのぼるにはカンカン照りよりずっと良い。午後には予報通り回復に向かい、本日のメインビューポイントの天狗岩では真っ青の空と絶景が待っていた。天気よし、仲間よしで十分だが、それに加えて近江平野の景色よし、歴史を感じるまがい仏あり、御在所岳に劣らぬ奇岩・奇石よし、岩場を流れる清流よし、ときどきの渡渉もよし、徳田さんのスイカよし、所要時間7時間でのほどよい疲れもよし、全員無事故もよし・・・・・リーダーのおかげで今日は全部よしの一日でした。皆さんありがとうございました。又来たい山の一つでした。      (山下 隆)
 


 以前から一度行ってみたいと思っていた、例会で何度かあったが都合が悪くて行けなかった。 竜王山の耳岩から天狗岩にかけての縦走路は、巨岩奇石の連続でやはりおもしろかった。 リーダーの上角さん、参加の皆さんご苦労さんでした。     (徳田 康二)
 



  リーダーお努めご苦労様でした、変化に富んだ山々(石山)で感動しました。山友会に入会して  8回目の登山でしたが一番よかったです。 参加された皆さんが天狗岩に登りました。    (嘉手苅 一男)


 なぜ「こんぜ」と読むのでしょう? Netによると「山はこんぜ、寺はこんしょう」と言うら しい。古い歴史のあるハイキングコースを13名のメンバーで楽しんできました。 狛坂磨崖仏は奈良時代後半から平安時代初期に造られたものだと調べておいた。 という事は浪速の宮から140年後のもの・・・と言うと、私には親しみが感じられる。 出発前に倉光さんが「ここは日本最初の自然破壊の場所ですよ・・・」と言ってた。  

 標識を見ると、奈良・平安時代に寺院・仏閣を造るために、奈良・京都へ伐り出されて、明治にいたるまで洪水で大きな被害を出していたようだ。 そこで明治政府は治水・治山でオランダから砂防工事の技師を呼んでえん堤を造った、それはわが国最古のものらしい。   

 ‘05年12月の例会で湘南アルプス:笹間ケ岳に参加し、その時に狛坂磨崖仏の話を聞いていつかは行きたい山だったのだ。 奇岩あり、滝あり、いにしえの石仏ありで変化にとんだハイキングコースだ。 又季節を変えて行きたい山になった。 天候とメンバーに恵まれ楽しい山行でした。      (秋月 康敏)