見張山頂上    


山行日
2008年10月19日
天候
晴れ
コース
新田辺6::58⇒8:52JR北小松⇒登山口9:15⇒11:10滝山11:50⇒12:40岩阿砂利山⇒13:40鳥越峰⇒14:40見張山⇒15:40JR高島16:20⇒17:40新田辺
参加者
リーダー:橋本  サブリーダー:藤富
男性:中廣・西上
女性:上杉・大谷・橋本・藤富
合計:8名    

 

    山行報告  橋本 壽夫
 京都駅のJR湖西線乗り場で乗車予定の電車の時刻が無い、40分ほど待ってやっと乗車。後で判明したが、10月18日即ち前日にダイヤ改正があり、時刻表が変わっていたのである。今後は近江舞子から先へ行く折は新田辺をもう一本早めに乗る必要がある。

 今日のコースは駅から取付まで、また下山口から駅までの距離が少なく、山歩きが主体となるので好きな道なのです。 快晴の元、滝山に向う。途中は倒木が多<(ほとんど松)くぐったり、またいだりで障害物歩きだの声がする。滝山のピークに着きここで昼食。食後に藤富さん提供のドリップコーヒーと橋本提供のケーキでコーヒータイムを取り、この日の目的である登山祭典について語り合う〜登山出来る健康がある、時間がある、金銭があるなどの事をみんなで喜び合って、この日の主目的が達せられた。 

 滝山からは縦走路をたどり、鳥越峰手前でリトル比良道と分かれ見張山を経て、日吉神社へ少し下ると正面に近江高島駅、5分ほどで駅に、わが会の登山祭典が終った。 

 この日の道中で多<のナラ枯れを目にする。原因は「カシノナガキクイムシ」がミズナラ、コナラ、カシ、シイなどの樹につまようじ大の穴を開け、養分や水分の通る管を詰まらせて枯らすのである。九州から流布してきているのだが、京都でも色んな団体が駆除活動に取り組んでいる最中でもあるが、痛々しい姿であった。

ヒヤリハット     なし

「写真提供は中廣さん」
 
     比良・滝山から見張山                  大谷 典子  

 京都駅8時15分発の新快速に乗車。ボックス席の4人初対面なのにすっかり打ち解け,一時間あっという間でした。私の登りたい山キリマンジャロに行ってこられた男性,私も大好きなアメリカの童話作家ターシャ・チューダに憧れる女性との会話に花が咲き,登山前なのにはや私の心は全開でした。登山祭典とはいかがなものか知らずに参加したのですが,この時からお祭り気分が始まっていたようです。  

 さて北小松からの登山口は分かりにくく,暑い上に倒木が邪魔をして,くぐりぬけたりまたいだり。挙句登山道が途中で消えてしまって,皆で探したり滝のような大汗をかいて703mの滝山頂上に到着しました。昼食後,山上でにわか喫茶店が開業してキリマンジャロコーヒー,手作りケーキが登場。橋本さんが「登山祭典とは山を楽しみ,山に登る喜びを皆で分かち合うというお祭りなんだ」と説明してくださり合点がいった。

 満腹のおなかをかかえて,嶺ヶ岳から岩阿汰利山の急坂のアップダウンを香代子さんのカモシカばりの足並みについていった。頂上に着いたとたん藤富さんが青い顔をしてへたりこんでしまった。「もうだめだ。こんな事態は初めてだ。」エアーレスキュウポイントリトル比良No.4の立て札が立っていた。こんなところまでヘリコプターが来てくれるとは何という安心か。まあ頼むまでもないしとかいってグレープフルーツを思い出した。皆で,「一人で全部食べ食べ。」と進めたが,やっぱり皆で分け合っていただいた。

 その後の藤富さん,まるで飛ぶがごとき歩かれるではないか。「これからは,グレープフルーツ必携だね。」と香代子さんからお達しがありました。一人では登れない山でもなんとかついて登れるのはお仲間のおかげかなとありがたいおもいでした。「病気を乗り越えてここまでやってこれたのは,山があったから。」とおっしゃった言葉は,そっくりわたしにもあてはまります。くじけそうに辛いとき,山は大きな気持ちで抱きとめ何よりの励ましと感じられます。  

 鳥越峰を一速に越え,鉄砲岩,上鼻打,馬の足がた岩,ろくわ石と続きなんか歴史に首を突っ込むようにして見張り山ついに下打城址の標識まで眼に入ってきた。近江高島までの道中,あれはきっと誰かお殿様の山城の会ったところでは?との議論がきかれました。