賎ヶ岳頂上にて |
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山行報告 | 白波瀬勇 | |
/ 京都駅から北陸線の河毛駅に着く時刻は9時00分、そして山本山方面へ向うコミュニティバスが出るのが9時01分とあるので問い合わせたところ、お客さんが降りてくるのを待って発車するとのことで一安心。先客の二人に私たちを乗せた小型マイクロバスは、長閑な集落や田園風景を車窓に見て津里の停留所に着く。運転手は登山口の方向を親切に教えて下さった。早場米を刈り取った稲の株から再び穂が育っている。“ひこばえ”と言って手にとると実をつけているのには感動した。 宇賀神社の参道から山頂に向って出発だ。これから私たちが縦走するコースは、湖北町から木之本町を経て余呉町に至る “湖の辺の道”である。山本山へは30分程度で頂上に達するが、いきなりの急登なので結構きつい。この砦は平安末期に山本義経が築いたもので広い山頂に本丸跡があった。眼下に竹生島が浮び奥琵琶湖に来た実感がする。古保利古墳群は3キロに亘って分布し全国でも屈指のもので130基あるとか、けれど門外漢の我々にはその形状は全く理解できない有様。 曇り空から次第に晴れ間が現れ、美しく黄葉した樹々を見ながら落ち葉を踏みつつ歩を進める。程なくお昼なので風当たりの少ない地点で短い昼食タイムとする。湖から吹き付ける風はやはり冷たく僅か15分後に賎ヶ岳へ向う。この山はリフトがあって往復760円とか、山で久しぶりに人と出逢う。 絵馬堂を過ぎるとやがて山頂だ。山頂には賎ヶ岳の合戦で武将たちが対峙した配置図・武者像・そして青空のもと紅葉した木々を前景に余呉湖が一望の下に望むことが出来た。展望台で記念写真をとる。猿が馬場・首洗い池・中川清秀の墓を経てゴールの余呉駅に着いた。 ホームで列車を待っていると激しいにわか雨、縦走の途中でなくて幸いだった。この日の滋賀県地方の天気予報は所により異なり、彦根地方は雨の確率高く一方余呉町は曇の予報で気がかりだったが曇りのち晴れとなりラッキーだった。 JRの運賃が同一なので京都からは琵琶湖線、帰りは塩津駅で乗り換え湖西線に乗って帰途に付いた。参加された皆様お疲れ様でした。 追記)11月号の案内では山名表示を賎ガ岳と表示していましたが賎ヶ岳に変更しました ヒヤリハット なし |
「写真提供は村上さん」 |