1249m

山頂北側の樹氷
秋月さん撮影

                   
山行日
2007年2月12日
天候
快晴
コース
新田辺7:40⇒榛原9:20⇒高見登山口9:40⇒12:15高見山頂上12:55⇒15:00平野15:55⇒榛原16:30⇒17:40新田辺
参加者
リーダー:山下  サブリーダー:秋月 
男性:片山、寺澤、徳田、、村上、守口、
女性:秋月、守口
合計:9名    

 

    山行報告  山下 隆
 1月末、たまたまNHKの朝の放送で高見山の霧氷の放映を見た。暖冬ゆえ、霧氷は小さか った。1月の雪ハイクでのマンモス風の雪をかぶった木々の記憶はまだ生々しいいが、本物の霧氷とやらはまだお目にかかってない。隣近所の秋月さんと相談し、暖冬だが期待を込めて行 くこととした。お互いの都合や仲間の都合、今度の寒波の予定や天候を読みながら、2日前に 日程の最終決定することとし、12日に決行とした。

 数日前に出かけた仲間の情報では霧氷は 無情にも無かったとのこと。2年前の宮野さんの例会報告と同じコースを取った、仲間の4人は過去に高見山の経験者ゆえ、コースの状況は理解しているので心強かった、臨 時バスの出る榛原での情報では昨晩少し雪が降り、霧氷もあるとの話。2年前の時は風が強く、かなり厳しい環境での山行だったようだが、本日は風も無く、快晴の下、出発した。  

 緩やかな傾斜をゆっくり登りながら、体をだんだんと慣らす。春の様な日和の下、まもなくやってくる芽吹きを木々に感じながら歩く。小峠から大峠の途中で目指す高見山が望めるとこ ろがあり、山頂近くは薄く雪化粧している様子が伺えた。大峠からは急登がしばらく続く。2年前は風が強く、大峠の駐車場で食事をしたそうだが、今日はそのまま頂上を目指す。下から見た雪化粧は視界から消え、南向きの登山道は解けた雪でぬかるんで歩きにくい上に霧氷の気配はまったく無い。最後の登りを苦しそうに登っていると、降りてくる方が頂上は霧氷がすばらしいですよと何人からも元気つけてくれた。

 計画時点から、霧氷は期待薄であったので、 頂上に着いたとき、北側斜面の眼下に突如広がる霧氷の世界に大感激。周辺は大きな白梅が満 開に咲いたようだ。前回の上高地・北八ケ岳の好天に続き、本日も見上げる青空をバックに霧氷の木々に出会えることが出来、なんとラッキーな事だろう、気温1〜2度。狭い頂上で昼食し、堪能した。

 展望台からは南には台高山脈や遠くには大峰山系が一望され、西北方面は金剛、 葛城、手前には曽爾の鎧・兜、東には三峰(ミホウ)山がそびえる。次に行く山、行った山の話が飛び交った。頂上から平野への下り200m位は霧氷の林間コースを楽しめた。平野の「かたすみの里」ではお風呂に入れる余裕を持って到着したが、予定していなかったので、止めた。 サンキューチケットで浮かせた分で全員にビールを配給し、臨時バスの出発を待つ。後はウト ウト・・・次に来た夢を見た。雪がほどほど、天気もよく、ダイナミックな霧氷でした。

ひやり・ハット;ナシ


 
        高見山:霧氷を求めて
  秋月 康敏 
  2月の頭に山下さんから「高見山へ行きませんか」とお誘いを受けた、昨年も都合が悪くて 行けず、チャンス到来と二つ返事で「是非とも・・・」とお願いした。 「今年は暖冬だから雪も無いだろうし、霧氷も期待薄かもしれないので、前日は一段と冷え込み、当日は絶好の快晴の日に行きましょう・・・」との山下企画だ。 仲間に連絡を入れたら「雪・霧氷はないかもしれんが行きましょう」とうれしい返事だった。

  関西の山あるき100選の本に、「高見山は好展望を誇る関西屈指の名峰、山頂からは360度の展望を欲しいままにできるのも名山の資格に欠かせない」と記してある。榛原駅からバスで登山口まで行き9時40分出発、歩き始めると村上さんが「この道は昔の紀州街道だ」と言った。「本当?これが?」と言いながらしばらく歩くと、紀州街道の標識もあり古市跡に着いた。昔は紀州・大和・伊勢から人が集まって米・塩・魚などの市が立ったそうだ。先人達は大変な苦労をしてたのだ。

 雲母曲を過ぎて小峠から大峠に向かった。この道はわりと急登で、今日の道はぬかるんでズボンの裾がドロドロになる。 歩き方が下手だから大変だ。 11時30分斜面一面に大きな石ころがあり、それが苔と雪にまみれてきれいな光景だ。 しばらく歩いて頂上、北側斜面は霧氷が満開だ!「こいつは春から縁起がいいわい!」

 昨年は雨に悩まされたが、1月の上高地・北八ヶ岳も快晴だったし、今日の高見山も狙ったとおりの快晴だ!山下企画がズバリ的中!半分あきらめてた霧氷が我々を迎えてくれた。  関西屈指の名峰、360度の大パノラマ・・・ 行った山、行きたい山・・・すばらしい眺望だ。 頂上まで2時間30分とコースタイムどおりのペース、昼食を霧氷の下でおいしく食べた。

 下山は「秋月さんが先頭をどうぞ・・・」とリーダーに指名され「ペースが分からんので・・・」とやんわり断ったが「後ろの声を聞きながら歩けば・・・」 私はアイゼンを付けなかったのでゆっくりしか歩けなかったが、アイゼンを付けてる徳田さんは楽しそうに悠々と歩いてる。 道具はやはり威力ある・・・。

 平野道分岐を右にとり下平野へ向かった、歩きやすくルンルン気分の楽しい道だ。 「途中に樹齢700年の杉があるからそこで一服しよう」と守口さんの助言、柳生の里の十兵衛杉とよく似てる・・・、ワイワイ言いながらの休憩中、京都検定2級の「徳田さんの説明付きで京都の寺社巡り」をお願いすると、気持ちよく引き受けてもらった。 近いうちに発表があるだろう、楽しみだ。それからの下山歩きは舞妓談義でうるさいくらい弾んでた。 メンバーと天候と霧氷にも恵まれて・・・   みなさんありがとうございました。