/白滝山にて/ |
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山行報告 | 堀尾 洋子 | |
比良山系の主稜から外れた数少ないピークの白滝山は山上に大きな池があり、比良の中
では素晴らしい雰囲気の山である。ゴールデンウィークの真只中、出町柳では臨時バスが出るほど
混雑したがメンバー11名は30分ほど待って座れた。坊村では大勢の登山者が下車したがそれぞれの目的地に向かい数人の女性パーティを追い越しただけで我々だけの静かな歩きだしだった。
坊村から明王谷林道は、結構長くてきつい林道歩きで比叡山峰行きの行場であったという三の滝に着いた。一直線に流れ落ちる素晴らしい滝らしいが、新緑の葉隠れに瀑布音のみ聞えていた。 伊藤新道の出合から標識に従いワサビ谷を登っていった。足元にはニリンソウ、ミヤマカタバミの白い可憐な花が咲き乱れていた。ワサビ大滝を確認しないまま、尾根道を小1時間行くと白滝山の山頂についた。三角点はなかった。 展望は利かないとあったが、芽吹き始めた樹幹から、北方に御殿山と武奈ケ岳、東方には比良山、鳥谷山、堂満岳などが確認できた。5分ばかり尾根を降ると自然林にすっぽり包まれた丸い音羽池が現れ感激した。残念ながらカモには出会えなかった。 時間があれば、長池散策コースを行きたいところであったが、時間の都合で見送る事にした。 ここからはニシヤ谷を下って白滝谷まで行くと二筋に分れて落ちるシャープな夫婦滝があり、辛夷の白い花を配して素晴らしい雰囲気だった。時間もお昼を過ぎていて滝の上流で昼食休憩を30分取る。もっとゆっくりしたいところであったが、心を残して出発する。 シル谷を1時間あまりでびわ 湖バレイキヤンプ場についた。途中ゴンドラを利用して夫婦滝を目指して降ってくる軽装の人達に 出会った。ここから打見山に行く予定だったが静かな歩きの満足を壊さないよう、木戸峠からクロトノハゲ経由キタダカ谷の長いくだりを休憩しながら下った。 カタクリの花が二輪咲いていてカメラを向ける。途中数百年もの歳月を経て登山者を見守っているであろう天狗杉に会う。そこからさらに下って4時前、JR志賀駅に着いた。ビールやアイスクリームで乾いた咽喉をうるおした。 新緑に春の陽射しがまぶしい山行となりました。 ヒヤリハツト なし |
夫婦滝 |
天狗杉 |
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キャンプ場付近の湿原の水芭蕉 |
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下山中に見つけたカタクリの花 |
「写真提供は山口さん」 |
快晴の白滝山 | 姫島百合子 |
朝6時20分新田辺駅集合。男性7入、女性4人の11人の参加でした。登山の前日は嬉しくて、なかなか寝つけません。いつも寝過ごさないか心配です。
京阪・出町柳から江若バスで約1時間。山間の白い土蔵や切妻屋根、ピンクや黄色の花々が美しい。 |
白滝山は彩り豊か | 四宮誠次郎 |
今日の行程を地図上で確認の後、出発する。伊藤新道は、比良山荘の主が作ったんだなどと話しながら山荘の前を通る。出町柳では臨時バスが出るほど登山客がいたのに白滝山を目
指すのは我々一行だけだ。
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