/白滝山にて/


山行日

2007年4月30日

天候
晴れ
コース
6:20新田辺6:33⇒7:15出町柳7:45⇒8:45坊村9:00⇒9:40伊藤新道出合9:40⇒11:27白滝山11:35⇒12:20夫婦滝12:50⇒13:30キャンプ場13:45⇒14:07クロトノ禿14:10⇒15:56JR志賀駅16:24⇒17:10京都駅:解散
参加者
リーダー:堀尾  サブリーダー:佐々木 
男性:山口 樋口 四宮 宮野 金本 嘉手刈 佐々木
女性:姫島 徳田幸 河野 堀尾 
合計:11名 
   

 

    山行報告  堀尾 洋子
 比良山系の主稜から外れた数少ないピークの白滝山は山上に大きな池があり、比良の中 では素晴らしい雰囲気の山である。ゴールデンウィークの真只中、出町柳では臨時バスが出るほど 混雑したがメンバー11名は30分ほど待って座れた。坊村では大勢の登山者が下車したがそれぞれの目的地に向かい数人の女性パーティを追い越しただけで我々だけの静かな歩きだしだった。

 坊村から明王谷林道は、結構長くてきつい林道歩きで比叡山峰行きの行場であったという三の滝に着いた。一直線に流れ落ちる素晴らしい滝らしいが、新緑の葉隠れに瀑布音のみ聞えていた。 伊藤新道の出合から標識に従いワサビ谷を登っていった。足元にはニリンソウ、ミヤマカタバミの白い可憐な花が咲き乱れていた。ワサビ大滝を確認しないまま、尾根道を小1時間行くと白滝山の山頂についた。三角点はなかった。

 展望は利かないとあったが、芽吹き始めた樹幹から、北方に御殿山と武奈ケ岳、東方には比良山、鳥谷山、堂満岳などが確認できた。5分ばかり尾根を降ると自然林にすっぽり包まれた丸い音羽池が現れ感激した。残念ながらカモには出会えなかった。 時間があれば、長池散策コースを行きたいところであったが、時間の都合で見送る事にした。

 ここからはニシヤ谷を下って白滝谷まで行くと二筋に分れて落ちるシャープな夫婦滝があり、辛夷の白い花を配して素晴らしい雰囲気だった。時間もお昼を過ぎていて滝の上流で昼食休憩を30分取る。もっとゆっくりしたいところであったが、心を残して出発する。

 シル谷を1時間あまりでびわ 湖バレイキヤンプ場についた。途中ゴンドラを利用して夫婦滝を目指して降ってくる軽装の人達に 出会った。ここから打見山に行く予定だったが静かな歩きの満足を壊さないよう、木戸峠からクロトノハゲ経由キタダカ谷の長いくだりを休憩しながら下った。

 カタクリの花が二輪咲いていてカメラを向ける。途中数百年もの歳月を経て登山者を見守っているであろう天狗杉に会う。そこからさらに下って4時前、JR志賀駅に着いた。ビールやアイスクリームで乾いた咽喉をうるおした。  
新緑に春の陽射しがまぶしい山行となりました。  

 ヒヤリハツト  なし



   
夫婦滝
 

 天狗杉
 

キャンプ場付近の湿原の水芭蕉 
 

 下山中に見つけたカタクリの花
「写真提供は山口さん」 



      快晴の白滝山    姫島百合子

 朝6時20分新田辺駅集合。男性7入、女性4人の11人の参加でした。登山の前日は嬉しくて、なかなか寝つけません。いつも寝過ごさないか心配です。 京阪・出町柳から江若バスで約1時間。山間の白い土蔵や切妻屋根、ピンクや黄色の花々が美しい。

 坊村には、4月15日の“武奈ケ岳〜釣瓶岳”で来たところでした。バス停 近くの比良山荘前を流れる透き通った水と水車は何と心を癒してくれることでしょうか。白滝山までは、登りが続き少し疲れましたが、時折、吹く爽やかな風に疲れが吹き 飛びました。  

 オトワ他では、比良の山々をバックに池の水に木々が映り、いもりが静かな水面に波紋を立てていました。女神が棲んでいそうな優しい池でした。 また、夫婦滝は、2つ仲良く1つの滝つぼに白い水しぶきをあげながら注いでいました。 清流の横で食べたおむすびの美味しいこと。今回も参加された皆さんから、たくさんの花の名前を教えていただきました。  

 今回から地図(昭文社3万分の1)を持参しましたが、古い地図では横田峠が横谷峠 に変わっていたり、新しい地図では新道が出来ていたり、いろいろ発見があり地図を見 ることが少し楽しくなりました。山友会に入れていただきだんだん山が好きになってき ました。皆さま、これからもいろいろ教えてくださいね。ありがとうございました。

 
     白滝山は彩り豊か     四宮誠次郎

 今日の行程を地図上で確認の後、出発する。伊藤新道は、比良山荘の主が作ったんだなどと話しながら山荘の前を通る。出町柳では臨時バスが出るほど登山客がいたのに白滝山を目 指すのは我々一行だけだ。  

 渓流沿いに苔むした岩や倒木が横たわる山肌をジグザグに登る。とりかぶとや小さな白い花をつけた二輪草の群生が眼に入る。1時間少々急登するとなだらかな樹林帯に入る。新芽が吹き出したとはいえ、枝ばかりが青空に目立つ。山菜のいがのからも沢山落ちていた。白滝山で休憩の後、斜面を下ると音羽池に着いた。さほど大きくはないが、池底は黒っぽく鏡 のようで天の青さや周りの木々と私達の姿が穏やかな湖面に映えていた。  

 音羽池から夫婦の滝へ向かう。こばいけいそうが眼にはいった。比良山系ではお初にお目にかかった。見栄えはよくないが小さな濃い赤紫の花をつけたはしりどころの群生もはじめてだ。 12時過ぎ、不動明王の祠の所に到着した。雌滝雄滝は水量が多く、滔滔と流れてい た。このゾーンでは可愛いピンク色の花をつけたいわうちわの群生があちらこちらに見られ た。  

 渓流沿いに腰を下ろして昼食を取った。なんと流れの中に魚がいた。青い背に斑点のある20cm程のいわなが岩陰の中でゆうゆうと泳いでいた。昼食も早々に出発した。石楠花のス ポットに開花の期待の声もきかれたが、時期早尚のようであった。途中、木道のある小さな 湿地帯にはなんと水芭蕉の花が数株咲いているではないか。  

 キャンプ村から木戸峠に向かう。花崗岩の崩落の激しいところがいくつかありロープが張 られていた。このあたりは色艶のいい葉を付けたいわかがみの群生が見られた。6月ごろは 綺麗な花が見られるだろう。クロトノハゲから天狗杉に向かう。視力のいい佐々木さんがか たくり草を見つけた。二本が寄り添って咲いていた。白っぽい薄紫の清楚な感じのいい色を していた。  

 入山する人が少なくなって高山植物が回復したのか?春たけなわの今、この他にも沢山花に出会えた。志賀駅まで2時間ほどの下り道は長かったが、無事終えた頑張りにビールで乾 杯した。