と き   ‘07年4月28日 〜 5月1日
ひ と    いつもの 橋本壽夫、香代子 の2名 

 
 雨飾山・1963m  4月29日(日)      
      雨飾高原キャンプ場―広川原―荒菅沢―笹平―雨飾山  往復7時間40分
 
 昨年の同時期に登ったが、雪深く荒菅沢でターン、頂上は踏めず今年こその思いで取り組んだ。情報通り登山口の雪は昨年より少ないが、これから進む上部を見ると、真っ白い雪に覆われて気持ちを引き締めつつ、つぼ足歩行で進み荒菅沢に到着、黒い岩と白い雪のコントラストが美しい。NHK今年の大河ドラマ、武田の旗印フトン菱を眺め、1回目の急登とやせ尾根を通過。

 雪の量は真冬の比良よりはるかに多く、さらに昨日の寒冷前線の通過に伴って降った、5p程の新雪が見られる。この付近から春山で滑落事故が多発していると、ホームページで見たという人がいて、ここでアイゼンを装着する。2度目の急登とやせ尾根を過ぎるとやっと笹平、広い雪原となっていて前に頂上が見えるところを気持ちよく歩き、最後は雪の混じった急な岩場を登りを終えると頂上に達した。好天の下360度の展望が得られ、白馬連峰から五龍、鹿嶋槍、後立山、妙高、高妻、乙妻、糸魚川の山々や日本海が見渡せた。

 下山にかかると、温度の上昇もあって雪がゆるみ滑りやすく、急降下ややせ尾根の通過には上りよりはるかに気を使い、相棒はピッケルを効かせてバックステップでの下りを要する個所もある。また斜面の雪の亀裂が登った時より拡がって見え、余りいい気持ちではなく、少ない時間での通過を心がけて通る。取付点に戻ると野うさぎの出迎えを受け、やっと気分がゆるんだ。

  山行中に出会った人は20名弱(内山スキーが4名)昨年よりは多い人で、我らを含め男女のペアが6組で、その内3組は途中でのターンや女性が待機していたりで、結局頂上に達したのは3組で、当方以外の2組はコンテ(互いにロープで結んで動く方法)での行動であった。

大渚山・1566m  4月30日    湯峠―大渚山    往復2時間20分
 雨飾山の南南西にある山で、ふもとから見ると鈴鹿・鎌ケ岳の様な鋭角的な形で、北側が岩峰で南側が雪をまとっていて、登りたい意欲が湧く山で、車が何処まで入れるか分からないが、とに角除雪してくれてるので進む。なんと1200m強の湯峠まで入ることが出来た。雪の上に車を置きアイゼンを装着して登りを開始。
 
 見えていた通り、急登個所やヤセ尾根もあるが、こちらの山は距離が短いので、短時間で通過出来る。 頂上は広い雪原、雪の中に避難小屋もあって屋根の上に展望台が設置されていて、360度の展望が得られ昨日の雨飾山が鎮座、また方位盤も置かれていて山々が特定できうれしい。特に戸隠連峰の眺めがよかった。

 出逢った人はペアの1組と山スキー(この山は山スキーでは有名らしい)の2人、また頂上には行かず、ワカン歩行していた1パーティ10数名。

※ この二山は車を降りると即雪道歩行が出来るうれしさと、2年続けての挑戦と行動中は緊張感もあり終了して、達成感が味わえた山々であった。またアイゼン、ピッケルを駆使して、今シーズン最後の雪山を楽しむことが出来た。

 下記の3ヶ所に行ったが、いずれの場所でも水芭蕉が見られた。特徴のみを記すと
 大町・居谷里湿原 〜 真っ白な鹿島槍の眺め、ハナノキ、ザゼンソウ、リュウキンカ キクザキ
                イチゲ

 白馬・姫川源流 〜 梅花藻が早くも少し咲いていた、カタクリ、フッキソウ、 ニリンソウ、ヤマエ
               ンゴサク
 
 長野・鬼無里(きなさ)の奥裾花自然園 〜 本邦最大の水芭蕉(81万本とある)が 雪の融け
                              ている所で沢山見れた。

<生活情報>
 
〜 4日間で泊りの夕食と帰路の夕食は外食の世話になり、その他は自炊とし、食材の現地
      調達はなし、すべて家からの持参でまかなえた。
  〜 初日、二日目は昨年より馴染みになった大町・青木湖の北村キャンプ場、三日目は奮発
      して村営雨飾荘泊(労山カードで1割引の適用あり)
 使用ガス量 〜 一口コンロ用ボンベ250gX1,5缶、 携帯ガス
     コンロ用ボンベ250gX1缶
 走行距離 〜 衣食住全て積み 1250KM




急降下中の相棒 

荒菅沢付近からの雨飾山