白山山系 |
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1625m |
径ケ岳山頂から、白山、別山方向を望む/ 中島さん撮影 |
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山行報告 | 中島 貞夫 | |
/ 2月の例会は伊吹山弥高尾根を登る計画をしていたが、暖冬の影響で雪がない為に
赤兎山を考えたが林道が閉鎖中で、登山口まで行ける経ケ岳に変更した。 |
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1日目 暖冬で近場では雪が少なく雪を求めて北上、目的の山を「経ケ岳」と決め車を走らせる。 林道は閉鎖との事で六呂師高原スキー場へ。すでに時間は11時前、昼食と中島さんがすべて準備して下った共同装備の分担(軟弱な私は一番少なくしてもらった) わかんを皆さん持っているので「わかん書いてなかったから持ってこなかった」と言ったら鈴木さんから「染矢さんはまだその程度なんか」と・・軽量の事ばかりが頭にありお恥ずかしいかぎりです。 スキー場からの直登は見上げるだけでため息が出る。青空で風もないのが嬉しい。15時過ぎまで歩き適当なところで幕営と決め皆それぞれに共同装備でグーンと重くなったザックを担ぎいざ出発。スキー場の雪はまばらでもちろんスキー場は休業。枯れたススキや緩んでいる雪の上は滑ってかなり歩きづらい。ようやく保月尾根登山口に、道路が閉鎖でなければここまで車でこられたのです。ここから保月尾根コースとなり、しばらくいくと急登に、軟らかくなった雪に足をとられズボズボとなかなか前に進めません。 上の方から植西さんが雪のない登山道を見つけ「こっち方向」と声がかかりすったもんだしながらようやく彼のところへ。その後はすんなりと尾根づたいに登れた。風あたりの少ない平坦な所を見つけテント場に。ショベルで雪をかき8人用のテント分平らに、フライをかけ周りを雪で固定。次はトイレ作り、テント場から少し下った所に階段を数段そして穴を堀り足を置く所も・・中島さんの手際よさに脱帽。さすが雪山テント泊のベテランだと感心してしまった。 夕食は中島さんがレシピを参考に準備(下ごしらえも)して下った具だくさんの美味しい豚汁をご馳走になりました。鈴木さん植西さんの主食はアルコールで人数分用意されたライスはたくさん残ってしまった。広いテントでゆったり出来る、体力のある同行者のおかげと感謝!外は風もなくそんなに寒さも感じない。☆☆キラキラ 市街地の明かりも・・4時起床にセットしてもらい早々に就寝 2日目 翌朝「5時過ぎてるで」の声、どうやら曜日設定を間違っていたようだ。雑炊を作りお茶を沸かす。昨日持参のペットボトル、カバーをつけていたにもかかわらず枕元に置いていた水が凍っていた。お湯の中で溶かして使ってもらう事に。「テント泊では凍ってはこまるものはシュラフの中に入れておく」又ひとつ賢くなったかな! ではザックに入れておいたポカリスェットは?これも半分冷凍状態になっていた。凍るという事はテント内の気温はマイナス。よく寝ていたものだ。 必要な物だけを背負い「経ケ岳」を目指す。今日の天候も穏やかだ。アイゼンをきかせ、急登はピッケルを横にして雪に突き刺しよじ登る。空荷だからなんとか登れるが昨日の荷物ではとうてい無理。痩せ尾根や雪の緩くなっているところありで気がぬけない緊張の連続でした。急登の直登はかなりきつく遅れ気味になる。途中からS字カーブを描くように登ってもらう。少し楽に登れるようになった。 「経ケ岳」頂上に、残念ながら「白山」は望めなかったが南に「荒島岳」北に「赤兎山」〜遭難事故のあった「大長山(おおちょうざん)」がはっきりと見える。しばらく360度の眺望を満喫しながら暖かいお茶を一服、ああ美味しい。「上部から雪崩れたあとのある所は危険なので上の方を歩いて」と注意する者、「一人見張りで一人ずつ注意しながらトレースのある所を歩けば良い」と意見が分かれる。登山は安全第一と考えると上を歩くのが正しいと思ったが登りは疲れるので安易な方を選んでしまった。昼前にテント場着、昼食とテント撤収、下山。2日間とも暖かかった為、前日より雪はずいぶんと少なくなっていた。4名でテントも車も8人用とすべてにゆったりのデラックス山行となりました。 |