大普賢岳頂上 |
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山行報告 | 山口 博 | |
/11/13 6時に新田辺を出発して渋滞も無く三之公林道終点には予定の9時に到着しました。登山口からは植林の道は急登でやがて直進30分で明神滝の看板のある分岐に到着、滝まで30分と勘違いして下り何度か徒渉して川を逆登りましたが、途中で登れなくなり引返しました。直進30分で分岐を下りる所を直ぐに下りてしまい40分の時間ロスになりました。 この山は蛭が多いとガイドブックに出ていたが今の時期は蛭も出ず、稜線のブナ林も既に葉を落として冬山の装いで明るくて時々樹林からは稲村岳や山上ガ岳など大峰の山々が見える。尾根上に出た所で昼食を済ませてザックを置いて登り頂上には1時に到着しました。3時半に下山してキャンプ地の和佐又ヒュッテには4時に到着しました。 和佐又ヒュッテは今日は休みでしたが、テント場の受付を済ませて3張のテントの設営と夕食の準備に取り掛かりました。オートキャンプ他には私達だけでしたので寒いので薪を買ってキャンプファイヤーをして暖を取り夕食にしました。煌めく星空を眺めて明日の山行の無事を願い乾 杯しました。今晩のメニューは豚と野菜や餅入りうどん鍋です。 11/14 朝4時半に起床して昨夜の鍋の雑炊で朝食を済ませて6時10分に出発しました。 登山道はブナやヒメシャラの林の中で尾根の北斜面は落葉して冬の佇まいですが南斜面は晩秋の黄葉が鮮やかでした。階段や鎖場や岩場を過ぎるとやがて笙の窟に着きました。絶壁の下を通り日本岳のコルに出ると展望が開けて前方に小普賢岳が現われました。梯子が続き高度を稼ぎやがて大普賢岳には8時45分に到着しました。 頂上からの展望は素晴らしく山上ガ岳やその奥に釈迦岳など奥駈道の峰が連なる。頂上で奥駈道縦走の60代の男性に会う、吉野から今日は4日目で玉置山まで行くとの事。その後20歳位の若者が登って来た。奥駈の縦走だそうで優しい童顔の青年だが何処にこんな根性が有るかと思う。流石に大峰奥駈道はこの辺りまで来ると登山者も少なくて他には出会わなかった。 七曜岳へは岩場の下りを過ぎると危険な所も無くて稜線の展望を楽しみながらの大峰奥駆道を歩きました。七曜岳からは樹林帯の中の急な下りですが落葉を踏みしめての下山でやがて無双洞に到着しました。植西さんが洞窟に入り私も入って見ましたが5m程先は急に落ち込んでいて以上は入りませんでした。細いロープが垂らして有り中に入って行けるようですが、何処まで続いているのか興味があるが断念しました。 無双洞から沢を渡り3箇所ほど岩をよじ登りやがて底なし岩に着きました。穴を覗くと吸い込まれるようです。此処からは1時間位で和佐又ヒュッテまでは黄葉に樹林の中を楽しいハイキングでした。和佐又ヒュッテには2時半に到着してテントを撤収して入之波温泉五色の湯に3時半に到着し入浴して新田辺には8時に帰着しました。 ご参加いただいた皆さん黄葉の2日間の楽しい山行を有り難う御座いました。 ヒヤリハット 道迷い引返しロス40分 |
「写真提供は山口さん・秋月さん」/
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昨年の例会で大普賢岳に前夜テント泊まり日帰りでしたがとても楽しい山行でした。
変化のあるコースもよかったので今回も参加させていただきました。
<1 1 /1 3> 家を出る時はまだ外は真っ暗でお天気のことは気に留めていなかったが、途中、道の駅(針)付近を通った時は路面は濡れていて辺りに見える山々は雲がかかり天候に不安を感じていました。車は169号線から左にそれて、昨年の山行でも入浴した五色湯の前を通り抜け、狭い林道を走り行き止まりが登山口だった。随分と山奥まで来た感じでした。もう雨の心配はなくなっていた。荷を整えて、体をほぐしながら出発を待った。全員が揃ったので出発し途中、明神滝へ行くため案内板の所から川原に下りる道に入った。 辺りは苔生した岩や倒木、まだ紅や黄色の葉を残している木々もあり、浅い川は落葉で水面が覆われているところもあり、徒渉の時は落葉で隠れた石を踏み外さないように気を使った。滝が見えてこないので明神滝に行くのを中止し、来た道を分岐点まで戻り、案内板を見直すと30分先が分岐点だった。幸いまだ体力が消耗するほど歩いていなかったので、30〜40分余分に晩秋の山歩きができてよかった。(でも先頭が見間違った事に誰も気付かなかった事に反省) 気を取り直して再出発。明神滝には行けなかったが、途中40メートル3段のナメ滝を右に見ながら三之公行宮跡を通り尾根上に着くと冷たい風が吹いていた。尾根を境に北側の木は落葉が進んでおり、南側の斜面はまだ紅葉が残っていた。私達は冷たい風を避けて南側へ少し下りて昼食にした。 ここから頂上まで30〜40分程だそうなので、私はザックを置いて手ぶらで頂上に向かった。体は軽快に動き気分は爽快でした。馬ノ鞍峰の頂上は樹木に囲まれ展望はよくなかった。来た道をそのまま戻ることになった。途中、明神滝への分岐点に着いた時、明神滝へ行く、行かないで意見が分かれたが、キャンブ場に着くのが遅くならないために、希望者のみが急いで滝まで寄り道をして先頭に追い付くことになった。 和佐又山キャンプ場に着き、私はテント設営組に加わりテント張りと焚火の用意に奮闘,陽が落ち暗くなった頃夕食が始まった。焚火とヘッドライトの明かりで薄暗い鍋の中は見えにくく、何を食器によそったのか食べるまで分からない食材もあったが、具沢山の鍋を囲み賑やかな立食パーティで盛り上がっていた。今夜の星もいつもより大きく輝いていた。明日はきっと晴れる。 <11/14> 昨年は春から秋にかけて3度も今回のコースを歩いたが、毎回終盤が苦しい山行でした。今日は最後まで負けない!自分に喝! 朝5時30分出発の予定だったが、温かい雑炊を食べていたら6時過ぎになってしまった。朝ぼらけの中で揺れるススキの穂が印象に残っています。 登って行くにつれて山は明るくなり、朝日に照らされる峰や雲の色が変わって行く景色を眺めながら登る。不動明王で今日の安全をお願いした。日本岳に着くと、朝日に照らされる雲海が見られた。夏に行った北アルプスで見たような絶景ではないが、変化して行く峰の色、雲の流れをぼんやり眺めているのが好きです。日本岳から石の鼻まで行き、狭い岩頭にたつと、連なる山並みが見られたが、生憎曇天のためスッキリしない景色だった。 ここから連続するハシゴや階段を登り越えて大普賢岳頂上に到着。ここでも大峰山脈をくまなく見渡す大展望のはずなのに雲に阻まれて眺望悪しだった。少し長い休憩で登りの疲れも解消した。弥勒岳を越え水太覗辺りだったか?深い谷の秋の彩りを楽しみにしていましたが、残念ながらここも雲一色でした。 国見岳、七曜岳を経て無双洞に着いた。洞窟を見学する人、水簾の滝の水を汲む人、それぞれ休憩をとった。私は終盤へのスタミナ温存のために座って出発を待った。沢を渡り山腹を歩いて涸沢に出て岩盤のアングルを登り、底無し井戸を覗いて岩本新道出合にきた。ここからはアップダウンの少ない山道が続いた。全員一緒に踏破できて本当によかったと思っています。温泉で汗を流して帰途についた。楽しい2日間でした。 <反省> 毎回山行前に装備の点検をしていたつもりだったのに、ヘッドライトの予備の電池が見当たらず、Nさんからヘッドライトを借りる事になってしまった。(点検は確実にする事) |