市民
秋山登山

      1,584m 



登山口から見た由布岳/


 山行日    2006年10月27日〜29日  天候    晴
 ルート
10/27…近鉄新田辺駅15:55⇒17:30大阪南港19:50
10/28…6:20別府港6:45-バス-登山口8:00⇒合野越8:18⇒9:36マタエ9:45⇒10:00由布岳東峰10:30⇒合野越11:58⇒12:35登山口12:50⇒山水館(昼食・温泉)⇒金鱗湖⇒別府港19:00
10/29…6:20大阪南港⇒7:45近鉄新田辺駅
 参加者
リーダー:西上 サブリーダー:岡部 中間:西上 遊軍:橋本 
男性:23名(一般9名)
女性:26名(一般12名)
合計:49名    

  
    山行報告  西上 正
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 久方振りの多人数の登山となった。 10月初めは天気が不順で第一回トレーニングは中止となったが、 本番は天気の心配もなく助かった。又、普通は申し込みから実施まで一ヵ月も間があると、何人かに キャンセルが出るものだが、今回は山友会に3人のキャンセルがあったのみで、-般参加の21人は全員元気に参加された。キャンセルがあると資料の修正・班の組替え等に追われたり、関係先に連絡の必要も出て来たり其れなりに面倒が発生する。


さんふらわあ/こばると
 さて出発時の集合時間も厳守され予定時間より早めに田辺を後にすることが出来た。道中渋滞と言う程のこともなく比較的スムースに走れ、南港フェリーセンターに予定の50分前に着けた。船中が込 み入っていると聞いたが、そのような状況もなく皆さんにはユックリと船旅楽しんで頂けたものと思っている。

  28日早朝に船は別府観光港に入港した。出入り口前には既に大型バスが何台か並んでいた。我々の 迎えのバスは当地のカメノイバスですぐ分かった。運転手に荷物を任せ同行者の確認点呼をしてもらっ たが50人と一人多い、二度三度と数え直してもらうが矢張り50人に変わりない。名札を付けてもらっ ているが、多くの人は初対面、横に座っている人が自分たちの仲間内かどうか、正直分からないのが 現実。右往左往の揚げ句他所のツァーの女性がまぐれ込んでいたと言う笑い話。バスの確認もせず、“バスが待っていますから乗って下さい。”と言う指示に従ったのであろうか。明日の我が身のために も、笑って過ごせない点でもある。

  正面登山口から見上げる由布岳は、真っ青な空を背景として悠然とした山容で、我々を迎えてくれた。参加者より一斉に感嘆の声が上がっていた。カメラの放写が続く、一寸時間をとり過ぎてくる。 橋本会長に柔軟体操の音頭を願い大きな円を描いて行った。次第に由布岳を目指す人達が集まって来る。我々も一班を先頭に歩き始めた。山々の稜線がクッキリと見渡せる。ゲートを通過すると雑木林に入り眺望は利かないが、赤や黄色に色づいた秋の風情が爽快な気分にしてくれる。

 天気がよい・眺めもよい・皆んな元気もまた良い、眼下の景色を楽しみながら10時東峰に登頂、続々と後組も登って来る。岩場の狭い頂上は我々グループが占有している状態になる。思い思い記念写真を撮るため、他の登山者に迷惑をかけていたようであった。全員で記念写真を撮り10:30分下山にかかる。周囲の山々の眺望も時間の経過とともに靄におおわれて来るが、太陽の光線に紅葉が一際鮮やかさを演出してくれ、登りに味わえなかった秋を存分に堪能させてくれました。

  別府の市内から一時間あまりで来られるためか、老若男女・子供達のグループ・一家・二人連れ等な ど多くの人が登ってくる。狭い登山道での交差も大変であったがお互い挨拶を交わしながら、登山で しか味わえない人間関係が此処にもあった。時間に相当ロスが出るかと心配したが、皆さん方が健脚で又要領良く無事下山して下さった。昼食も温泉もユックリ味わって貰える時間が出来た。山水館も先着の団体が出て行った後であったため余り混むこともなく楽しんで貰えたと感じた。

 食後の温泉は女性が二階で登頂を果たした由布岳を遠望しながら、疲れを癒して貰ったものと思うがいかがであったでしょうか?その後金鱗湖周辺で散策や買い物を楽しんで17:20分湯布院の町を出て別府港に向かった。はるばる九州迄来て日帰りもどきの登山であったが、天気にも・パーティにも恵まれ、大役を終えたことに改めてお礼を申し上げます。 これを機に田辺山友会で又お会い出来ること楽しみにしております。




 

由布岳山頂/


出発前のストレッチ体操/
 
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紅葉の始まった樹林帯を行く/
 

5合目あたりから遠く九重山を望む/
 
 

人であふれる山頂/
 


ひっそりと今頃ミヤマキリシマが咲いていた/
 

 

湯布院の街を見下ろしながら下山する/
 

紅葉のきれいな林を下る/
 
 

「ゆふいん山水館」での昼食(地ビールがうまかった)/
 

金鱗湖にて前方の山は倉木山(1160m)/
 
 

湯布院の街を散策/
 




 感想                 5年の思いを実現できた由布岳登山    遊佐 研冶郎
 5年前、37年半勤務していた会社を定年退職した記念に家内と九州方面を旅行したときに湯布院を訪れたが、そのときに見た由布岳の容姿が素晴らしく、以来いつかはきっと登ってみたい山の一つになった。5年の時を経て今回ようやく由布岳の山頂に立つことができた。天気は快晴、まさに雲ひとつなく頂上から眺める360度パノラマの眺望は一幅の絵を見る思いがした。由布岳は日本で有数の人気温泉湯布院の北東部に聳え「豊後富士」の愛称で親しまれる標高1584 メートルの山である。

 今回の山行は秋山市民登山の行事で私は大菩薩峠、大山に続く3回目の参加であった。山友会 メンバー28人に加え一般市民21人の参加を得て総勢49人の参加者となった。

 10月27日午後7時大阪南港をフェリーで出発し一路別府国際観光港へ向かう。波は静か、ほとんど舟の揺れは感じられない。今晩寝る2等寝台のベッドが決まりすぐ船内食堂でディナー タイムとなる。まずは生ビールの乾杯でスタート。食事後も各人持参のアルコールを飲みながら の談論風発に心が和む。私が持っていったウィスキーはあっという間になくなってしまった。そ の後ベットイン。酔いのまわった体はすぐに快眠の世界へ吸い込まれていった。

  翌朝フェリーは午前6時40分別府国際観光港へ着岸する。上陸前に出口で待っていた小柄なおばあさんがわれわれが由布岳へ登ると知ると「あの山は小学生でも登るので大したことはない」と何度も言っていたが自分では登ったことはないとも言っていた。すぐにバスで登山口に向かう。 快晴無風、登山口よりクッキリと由布岳が姿を見せる。裾野から中腹まではなだらかで女性的、頂上付近は急峻で男性的な様相を呈している。ストレッチ体操で体をほぐしてから、午前7時半5班に分かれて出発した。気温は思っていたより高く少し歩き始めると汗ばんでくる。合野越えを通過し、東峰と西の出合いまでは順調に歩を進めた。

 今回は時間の制約や鎖り場、カニの横這い等の危険箇所があって西峰には登らず、出合いから20分で東峰の山頂に立った。晴れわた った山頂からの眺めは素晴らしく湯布院の街も箱庭のように見える。集合写真撮影後下山する。 西峰を眼前にして登れなかったのは正直言って残念だった。

 下りは大勢の登山者によりあちこちで渋滞を余儀なくされたが約2時間で登山口ヘ戻り、再びバスで昼食、入浴会場の湯布院のホテルヘ向かう。露天風呂から見た由布岳はまた格別なものがあった。

  その後、湯布院の街を散策し、別府国際観光港6時40分発のフェリーに乗り、10月29日午前8時前に新田辺に帰ってきて今回の市民登山は終った。何ともさわやかで心が洗われるような思いがした山行であった。長期にわたり準備、お世話いただいた西上さんはじめ担当の方々にお礼申し上げます。(2006−10−30 記)