福寿草
観賞登山
霊仙山   1098m



カルスト台地の岩陰に咲く福寿草

 山行日  2006年4月6日  天候    晴れ
 コース
入谷8:30一登山ロ9:00ー笹峠一近江展望台11:25一最高点13:50一霊仙山14:10一経塚山14:30一お虎が池一汗フキ峠16:00一落合16:30一登山口16:50
 参加者
CL:山ロ   SL:守ロ
M:北川  志賀
W:大谷  岸田  杉本  長野  濱北  吉野 (一般)
合計:10名 

  
    山行報告  山口 博

 3月のクッキングパパの例会の折、守口さんから3月4日の生駒大原山観梅ハイキングで福寿草が咲いていたので23日頃に福寿草を見に行きたいので、藤原岳か霊仙山を計画して欲しいと頼まれた。     
藤原岳の雪解け時のヌカルミの下山が嫌なので登山者の少ない霊仙山を計画した。仙山の福寿草は4月初めから20日ごろが見
頃なので2週間後の4月5日に行くことにして、急遽「かんなび」5月号の原稿締め切りに間に合わせて案内した。

 平日山行にも拘らず18名もの参加の申し込みがあり、車3台で行くことにした。天気の週間予報は前後が良いのに当日は雨マークで、前日夜の予報でも午前中は雨で予報的中、西南尾根は笹峠までは急登で結構ハードであり、雨なら縦走は困難と判断して急遽中止して翌日に変更する。急な変更で参加者も10名となった。当日は昨日の天気がうその様に絶好の登山日和だ、6時前に北川さんが迎えに来てくれた。先月に入った新車の初乗りで快適、興戸、三山木方面を経由して松井山手で守口さんと合流して予定の時間の6時30分に出発した。

 彦根ICで降り河内風穴の集落入谷(にゅうたに)を通り神社への分岐の手前で車を止める。今畑登山口まで車が入れたが15分ぐらい林道を歩いて8時45分に登山口に到着した。急坂をしばらく登ると廃村の今畑の集落に着く。集落には朽ちたお寺もあり土蔵が残っている。周りには金色に輝く福寿草が咲いていて当時の生活の跡がしのばれる。こんな山の中から学校に行くのは大変であったろう。ほっぺを真っ赤にした子供が雪沓をはいて登っている姿が目に浮かぶ。後は急坂が続くが気温が10度以下で余り汗もなく快調に高度を稼いで行く。

 笹峠を過ぎると展望が開けて南には雪を被った三国岳・烏帽子岳など鈴鹿山脈が連なる。
やがて近江展望台に、ここからは西南尾根の稜線歩きで足元には福寿草の群生で、時間の余裕を見て計画したので、ゆっくり花を楽しめる。カメラマンの北川さん岸田さんは「山の写真展」用か?撮影に余念がない。撮影時間をとる為、南斜面の暖かな一面に福寿草が群生の中で昼食にする。福寿草は昨日の雨に洗われキラキラと金色に輝きいくら見ても飽きない。石灰岩のカルスト台地の岩陰に群生の福寿草は圧巻だ。

 昼食の後最高峰を目指して行動開始、やがて霊仙山最高峰(1,098m)に着く。頂上は360度のパノラマが開け前に雄大な伊吹山が雪を冠りどっしりと構えている。伊吹山をバックに記念写真を撮影して霊仙山を目指す。北斜面は雪が残り霊仙山への登山道では雪渓の感触も楽しめました。流石に霊仙山大きな山で三ッ星マークだけに、歩き応えのある山行でした。快晴で福寿草の群生と可憐なミスミソウにも出会へ楽しい一日でした。車を運転して頂いた北川さん、守口さん、同行頂いた皆さん有難う御座いました。

                                                          



 

       
 
[写真提供は山口さん]


  霊仙山 一言感想


■霊仙のいやな思い出が好きに変わった山行で した。痛めた足にテープを巻いて決死の覚悟で霊仙に行ったのに、帰りはルンルンの鼻歌でやれやれでした。雪割草の又の名がミスミソウと教えてもらい、葉っぱが三角でなるほどと頭に入り まし た。花びらの揺れる様は森の精の如し、で愛らし いお花でしたね。近江展望台までの急登も福寿草 に会えるとの期待で難なくこなせました。お日様 の恵をうけて咲く福寿草の笑顔を見たときは、私の心もホット温かくなりました。幸せな家族のよ うに寄り添って頂上いっぱいをお花で埋め尽く してくれた福寿草。本当に美しく感謝!感謝!で した。(大谷典子)

■初めて登った霊仙山、咲きほこる福寿草に感動!皆様有難う。(志賀俊一)

■絶好の登山日和となり、木々は芽吹き、土の中で 静かに出番を待っていた花 福寿草、金のカーペ ットを敷き詰めたように、太陽光線をいっぱい受 けて咲いています。雪割草、カタバミと可憐な花 にも出会え、眺望は良し、ポカポカ陽気の中、花々に囲まれてのランチタイム、美しい自然の中、幸 せいっぱいやさしい気持ちになれました。同行の皆さんの顔もほころんでいました。北側斜面、遠くに見える山々は雪を被った冬山の装いでした。ドライバーの北川さん、守口さんありがとうございました。(濱北紀子)

■多賀町の今畑の登山口駐車場が良く判らず数百m手前の路肩に車を止めて歩き始めた。少し歩 いて登山口に到着、其処から西南尾根に向って登山を開始した。初めは廃村や廃寺の跡を経て、途中で雪割草を発見。南方に雪を戴く三国岳・鳥帽子岳や湖北の雪山を展望しながら歩く、結構皆さん楽しんでおられる。その後急登も過ぎ残雪の中を含め2時間ばかり歩き、やっと近江展望台に到着、途中尾根筋は風がきつい。この後は福寿草の群落ヽ皆さん写真に夢中で前に進まない。黄金色に輝いている。頂上での昼食予定を取りやめ、花の群落の中での食事となる。その後も頂上までは福寿草の群落、後は虎が池や汗フキ峠を経て、車を駐車した所まで戻り帰宅した。今日は念願の福寿草に出会えた満足の登山であった。(守口 実)

           

 


■福寿草に誘われて参加しました。霊仙山といえばアイゼン忘れて借りた事や「ヒル」にあって散々だった事など、余り良い思い出は無く、又山自体の印象も暗くて陰気なものでしたが、今回は天気も良かったせいか一変しました。360度の展望と一面の「福寿草」、光沢のある黄色い花びらは、美しい思いにさせてくれました。企画して下さ ってありがとう。(長野雅子)

■もう何年前になるのでしょうか、一度目の霊仙はJRで行っただけの思い出、霊仙がこんなに深 い山容であった事すら知らなかった。冬眠から覚 めて、あらためて登山の楽しさを知りました。残雪と福寿草、そして坊桜「葉が出る前に戻の様な紅色の花が技から直接咲く」楽しい1日でした。(杉本和子)

■期待して出かけた、お目当ての福寿草は、ベス トシーズンを咲き誇っていた。3月上旬、生駒で ほんの数輪、落ち葉や枯藁の中で、早い花期のこ の花は特に目立ち、高貴にめでたく写ったのだ。 今回は若緑の芽吹く原っぱの斜面で、黄金色が特 に鮮やかに足の踏み場もない位咲き乱れていた。 花畑の昼弁当はベリー・グーッ。福寿草 期待に 違わず 咲き乱れ 花やぐ会話でランチは楽し1日遅らせた日取りも当を得て、広大な稜線から琵琶湖と浮かぶ島々、鈴鹿山脈の山並みは展望を好天のもと、ほしいままにした。(北川欽造)

■霊仙山に行きたいので無理をして休みを取る。 当日いいお天気の中を出発。霊仙を登り始めてど れくらいか、変な音が聞こえる。よく聞くと飛行機らしい、でもまだ音がする、途中に出会った人が雷の音と言ったので心配したが何事もなかった。私が入会して未だ浅い頃、この場所から少し 離れているが、西南尾根からの印象的な事があっ たことを思い出す。尾根筋は思わぬ福寿草の群落に眼を丸くする。西南側のきつい登りも忘れ感激、すばらしい花の中で昼食をする。雪渓もありアルプスの夏山を歩いている様な気分になり、楽しい1日を過ごせ、リフレッシュしました。皆様にお世話になり有難うございました。(岸田歌寿美)