ひろば
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山行報告 | 山口 博 | |
今年は寒波が続き梅の開花が随分と遅い、桜と梅とが同時に見られるかも知れない。 枚岡梅林の観梅ハイキングも昨年より2週間も遅くに計画したのにやっと開花に間にあっ た。3月に入り未だ寒さが続き前日にはみぞれがぱらついていてまたまた寒波の来襲で、お 天気もなかなか安定しない。今日は朝は冷え たが日中は暖かそうだ。 予定の8時半に元山上口駅に到着し、一般参加者6名で20名の参加があり自己紹介の後 8:50に出発した。 元山上口から村落を抜けるとやがて緩やかな登りになる。登山道には霜柱が残り、昨日降 ったの雪も少し残っているが天気は良くて直ぐに汗ばんでくる。二本杉のお地蔵さんの前て 衣服調整の休憩をする。清滝の石仏を過ぎるとやがて千光寺に着く。女性陣は農家の前のス タンドで取れたての椎茸を買っている今晩の夕食の1品の焼き椎茸かホイル焼きか?。 千光寺(元山上)は開基は役行者で大峯山(山上)を開くまでここで修行したため、寺周辺を元山上と呼び行場が残っている。真言宗の別格本山であるが一般には余り知られていな い様で参拝者はすくない。 此処からは鳴川峠まではやや急な登りになる、鳴川峠は暗峠と同様に難波から大和に抜ける街道で峠を越えると大和の国にいたる、いにしえの情景が目に浮かぶ。 鳴川峠を過ぎると信貴生駒縦走道に合流しやがてぼくらの広場に、11:20に到着した。 頂上は大阪平野を見下ろしての展望が開けるが前方の関空は霞んで見えない。 頂上は風もなく穏やかで暖かくて心地よい、昼食後は森のレストハウスに立ち寄る。 ハウスの横の植物園には福寿草が黄色の花を咲かせ、隣に可憐なサギソウも咲いている。 下りは神津嶽コースで急な下りでぬかるんだ足元に気をつけながら枚国公園に、枚国神社 に参拝し裏手から枚国梅林には14:10に到着した。 紅色白色の梅の花が迎えてくれる。 西上さんが持参してくれたブルーシートを敷いて車座に花見の宴が始まる。 分散して持ってきたビール・ウイスキー・焼酎のお湯割りなどで盛り上がる。 お餅を焼いてやがてぜんざいが出来上がり、ぽかぽか陽気で梅の香りと花を愛でながら”花より団子”2時間の宴会でした。予定の17:00に新田辺に帰着しました。 |
花よりゼンザイ |
感想 |
去年は冬山だけで7回も参加出来たのに、諸般の事情で正月の愛宕山以来の登山となり、久し ぶりに早春の生駒山系へのハイキングでCLの山口さん企画でSLとして参加した。大変多く、 20人もの参加者で楽しい一日だった。 時折、寒い日もあったが、この日は朝は薄く曇っていたが、結果的には好ましいハイキング日和となった。 近鉄生駒線の元山上口駅を予定通り9時前に出発した。住宅開発が進む町並を縫い、 勾配の坂道を上がる。桜並木を眺めながら民家もまばらになり、のどかな農村部に入る。春の生 気が感じられるあたりだ。近郊野菜やしいたけ栽培の農地が拡がる。 二本杉あたりで少し汗ばむ頃、野仏の前で小休憩をとる。古<からの街道がくねくねと続き、 石仏群が添う。 地図には清滝石仏群とある。役小角が大峰山を開創する前に開かれた千光寺が近 づき、登り坂の民家の間を歩く。参道の鉄製の橋を渡り休憩をとる。直登の長い石段を登り、お もいおもいに寺を参拝する。出発時間を忘れ、奥の院までも分け入る程すぱらしい佇まいの古刹だ。古い街道の石畳に歩を 進め、鳴川峠に至った。昨日降っていた雪が少し残り、まだ浅い春を感じられた。 スカイライン との交差地点、首切り地蔵前で半分バテてしまった。吉野さんが親切に、水で重いザックを取り 上げ運んでいただいた。 間もなく府民の森の広い原っぱ「僕らの広場」で楽しい昼食となり元気を取り戻せた。持ち寄 ったおやつや熱いコーヒーで楽しい。南方遥かに葛城山と金剛山が重なるように望見できる。 なるかわ園地では樹木は新芽が吹いてたが、草芽はまだ枯れ落葉の下で眠っているのだろう。山ア ジサイは枯れ茎の中でドライフラワーだ。その中で鮮やかに福寿草が数輪輝いていた。標高500m のあちこちで他の花も芽吹き、咲き競うだろう。レストランに入る。スタッフの変わらぬ対応が嬉しい。これから向かう枚岡梅林は5分咲きで、 丁度よい頃だと教えてくれた。 東大阪の市街地を正面に急激な坂道を下る。滑りやすいが登りよ り楽しくて、時間を忘れる。枚岡神社の老杉の樹林へ吸い込まれるように古社に入り、華やいだ 声の方へ向かい梅林に入った。いよいよ今日の山行の打ち上げで楽しい時間をもとう。 西上さんがブルーシートを用意してくださった。餅を焼いて甘いぜんざいをつくる。甘ければ 甘い程良い。幼い頃よりの大好物だ。CL山口さんとの山行では、ぜんざいは定番だ。 梅の花は聞 いた通りちょうど見頃だ。持ち寄ったおやつや飲み物で宴は盛り上がった。秋月さんの奥さん手 作りのコロッケがおいしかった。 時のたつのも忘れ、梅の花のパーティーで、皆様の協力で楽しい一日を締めくくった。参加の皆様ありがとうございました。 (北川 欽造) |