山中湖畔散策
烏帽子岳(1257m)


日 時 2005年1月19日(水)〜21日(金)
天 候 晴 れ
コース 1/19
京田辺7:00発→双葉PA12:00→ゆらりの湯14:00→山中湖17:00着
1/20
山中湖9:00発→三国峠9:40→三国山11:35→三国峠・山中湖14:00着
1/21
山中湖7:00発→本栖湖登山口8:20→烏帽子岳9:40→
本栖湖登山口11:20→京田辺20:00着
参加者 リーダー:山口  サブリーダー:北川
男性:寺沢 西上 村上 守口
女性:伊丹 大谷 岸田 駒井 杉本 西上 中村 守口
合計:14名


<山行報告>

◆1/19(水)
 今回は初めて地元の平安バスで三山木から新田辺・大住ヶ丘・花住坂経由で八幡東から中央道、甲府南ICから、富士五湖へ、今日は観光だけであり車中はビールで盛り上がる。
本栖湖に1時過ぎ到着。前方に富士の勇姿が現れ歓声があがる。西湖、精進湖とまわり富士眺望の湯“ゆらりの湯”で富士山を見ての温泉で気分は最高。夜はホテルエクシブのイタリア料理で宴会とカラオケで遅くまで盛り上がる。
1/20(木)
 6時30分にホテルのバスで紅富士を見に山中湖畔に、7時頃から富士が赤くなる。まさに絵で見た紅富士だ。青空に徐々に染まってくる富士山、念願の紅富士に感動する。正に3度目の正直だ。
山中湖の周辺はかなりの積雪で予定の籠坂峠からの三国山縦走を諦めてバスで三国峠まで行き最短距離で三国山に登る。
積雪1m位あり、ワカンをつけて登るが新雪で膝まで沈み、20分のコースが頂上まで1時間半かかりいい汗をかいた。
前方は駿河湾、東に金時山が見える。初めてのワカンで雪山初体験のMさん、皆さん楽しそうでした。1時過ぎに下山しホテルで休憩した。元気印のOさん、Kさんはホテルのプールに。後は紅富士の温泉で今日の疲れを取り、天然記念物ハリモミ純林を見にドライブし夕食会場の華亭に。昨日は遅くまで騒いでいたが、明日は朝が早いので各部屋とも静かで、早々と9時頃には就寝した。
◆1/21(金)
 今日も快晴でホテルの部屋からの富士山が赤く染まってくる。見事な紅富士は額縁の一幅の絵だ。二日共こんな富士山が見られるなんて感謝!感謝!
7時出発して本栖湖パノラマ台登山口へ。8時30分登山口出発、ここは南斜面で昨日ほど雪もなくアイゼンだけで登れる。樹林から本栖湖と富士山を見ながら昨日と違って、らくらく登山で烏帽子岳(1257.4m)に9時40分到着した。正面の本栖湖の後ろに富士山が逆光で映え昨日と違ったシルエットの富士山。帰りの時間を考えてパノラマ台へは諦めて頂上でのんびり楽しんで11時20分に下山した。

 帰路は富士宮道路から東名富士ICへ、途中、北川さん推奨の「富士国際花園」に立ち寄る。初めて見る大輪ベゴニアが園内一面の咲き誇り実にきれいだ。まんまるい目のフクロウが可愛い。この園には世界のフクロウ・ミミズクが36種類もいるとのこと。こんな近くでフクロウを見たのは初めてで思っていたより大きくて愛嬌がある。
 Xiv山中湖のお世話や現地案内していただいた北川さん、今回も会計の大谷さん、同行の皆さんありがとうございました。午後8時無事に帰着しました。
(報告者:山口 博)



   
烏帽子岳の登山道                                 山中湖畔からの紅富士


   
Xiv山中湖の部屋から眺めた富士山                            烏帽子岳頂上で



(写真提供 山口)

<感想>

――富士山を堪能――

 高さはもちろん見目姿も日本一と私は思う富士山。道中雲いきは怪しかったが「3日もあるんだから大丈夫」と西上さんは太鼓判を押してくれるし、山口さんは晴れ晴れマークの地域天気予報をみせてにっこりで予言はばっちりの大当たり。3日間どんなにおてんとう様が笑って富士山を照らしてくれたかありがとうね。

 本栖湖からは肩に雲のショールをかけた富士山が、野鳥公園からはどっしりとおおらかな姿が見えた。公園の氷曝の後方に頂きに雪をのせまぶしいくらい輝いた富士山が望めた。バスが移動するたびひょっこり顔を出す富士山にストップ、ストップの声がかかり、運転手さん即座にとまってくださる。ゆらりのお湯に浸かってまで富士山を眺め堪能のひと時。なんとゆう幸せ。夕食はイタリアンのコース。お口も大満足でした。

 20日は早起きして零下8度の中、山中湖にむかう。静まり返った山中湖からの富士山は一幅の絵になって私たちを迎えてくれた。一糸纏わぬ富士山は山頂を薄紅に染めて湖面に美しい姿を映して見せてくれた。明け始めた青い空にくっきりと形よく浮き出た紅富士にやっと出会えた。来てよかった。9時過ぎいよいよ三国山に向かう。アイゼンのつけ方も忘れて岸田さんに片方つけてもらう。

 10時に登山口らしき場所を登り始めた。沈み込むと腰まで埋まり足を持ち上げるのもままならない。ワカンをつけた北川さん軽やかに先頭を行く。その後ろをワカン隊が踏み固めてくれ少しほっとして進む。交代でワカンをつけさせてもらい白鳥の気分で進むと沈み込まない。うれしがって先頭を歩かせてもらった。踏み跡のない雪の中は木についた赤い目印が目当て。後ろに13人もの仲間を先導することこの上もなくうれしいけれど、やっぱりしんどい。ただ上を目指すだけではダメよと釘をさされコース選びに苦心する。先頭になってちょっと緊張する。

 氷点下のもとでも少し体を動かしただけで汗が出てくる。ホテルで豪華な朝食をいただいたのに雪中行動でお腹はすっきりすいて早い昼食なのにおいしくいただく。眼下には駿河湾が広がり豊かに茂るナラの木々もお日様の光の中でのびのび枝をひろげている。久々の山行で体が軽くなったみたいに感じた。お昼過ぎ滑るが如く下山してホテルに帰った。

 21日は7時にホテルを出発して烏帽子岳を目指す。雪が少なく、数人の踏み跡を辿って楽に頂上に立つことができた。遠くに今日も富士山がすっきりと姿を見せてくれて飽きもせず写真に収め、目に焼き付ける。ゆっくり腰を落ち着けのんびりコーヒーをいれて富士山談義に花を咲かせ三日間の登山と観光の最後を締めくくる。

 行くところ、行くところで容姿を変えつつ物言わぬ富士なれど、どんなに雄弁に語りかけてくれたことか。感動の旅でした。途中立ち寄ったベゴニヤ園、ふくろうが丸い目を光らして、園の中で愛嬌を振りまいていた。見たことのない大輪のお花が温室の中で冬知らずでとりどり咲いていたのにはびっくりした。回遊式の池には散り落ちたお花がくるくるまわって流れ、思い出の最後も美しく演出され、本当にうれしい旅でした。皆様ありがとうございました。
(大谷典子)