――台高山脈――
高見山
(1249m)

日 時 2005年2月6日(日)
天 候 くもり
コース 新田辺7:40発→榛原8:44→高見登山口9:40→
小峠11:00→高見峠11:40→高見山頂13:20→
平野分岐14:15→避難小屋14:45→高見平野15:40→
榛原16:45→新田辺18:00着
参加者 リーダー:宮野  サブリーダー:倉光展子
男性:北川、北村、山口、村上、守口
女性:大谷、守口(一般参加)
合計:9名


<山行報告>
 登山口に直行の臨時霧氷バスで着く。直ぐ側の石段から登り、旧伊勢南街道を行く。左側に植林された古市跡を過ぎて、南側に谷越えの台高の山々を見ながら平坦な道を行く。登り勾配の大きい所でアイゼンを付ける。積雪の上を歩く。小峠でほとんど平野分岐から登る人達と別れて、下の旧国道166に沿ってトラバースして高見峠に着く。トイレもある駐車場があり、側の雪上でランチにする。熱いうどんとコーヒーをいただく。コンロは必須。
 高見山力士が奉納した鳥居をくぐり、ブナとスズタケの茂る急な道を曲がりながら登る。枝についた霧氷は白い花を咲かせたようである。頂上に高尾神社があり、展望台から倶留尊、三峰、国見、明神の台高の山々の展望が素晴らしい。
 西側の尾根の下りは、風が強く零下7度にもなるが平野分岐まで霧氷を充分浴びた感じだった。スノーシューズで滑り降りれそうである。途中の700年の高見杉と、かえりみる高見山の雄姿が見応えあった。荒天の隙間のお天気の日で無事下山した。
(報告者:宮野叔介)



<感想>
 以前一度登ったことがある。10年以上前のことだが時期はちょうど同じころだった。うすれかけた記憶が登山口に立ってよみがえる。登りも下山道も同じコースだったようだ。山友会はもちろん個人的な山も1年半ぶりで不安がいっぱい。案の定30分も歩かない間に汗いっぱい。真冬なのにキャップの先からしたたり落ちる。山歩きでバテない方法は、最初の30分でいかに汗を抑えるかということと信じていただけに不安は募る。しかし、ヤッケを脱ぎ呼吸を整えることでピンチを脱し、後は快適な山行を楽しめた。高見峠で昼食、風のとうり道は寒いが、そうでないところはあったかい。
 サンドイッチに熱いコーヒーが美味い。きざみねぎ持参で本格派のきつねうどんを作る人もいる。ここの駐車場には20台以上の車があった。ここから頂上まで1.2Km40分くらいか。写真撮影のためには、ここまで車で来るのが楽だ。ここを出ると雪に樹林のトンネルが続く。素晴らしい風景だ。馬酔木の樹林、ツツジのはや芽吹きかかる樹氷も……。
 突然という形で頂上に飛び出す。流石に山頂は風の通路だけにやけに寒い。えびの尻尾もかなりの大きさに育って我々を迎えてくれる。1200mぐらいの標高でしかも温暖な奈良、三重の県境でえびの尻尾を育てる樹氷が見られるのは奇跡的なこの山の山容と樹木のはえ具合であろう。風の通り抜けられるルートと適度な落葉樹と雪量がなければならない。ここの立ち木はわが国でも有数の厳しい環境に育っている。その結果世にも美しい樹氷を見せているのだろう。
 厳しい山行を下見してくださったリーダーの方、愉しい同行のご縁をいただいたメンバーの方々に感謝いたします。京田辺に帰り有志で反省会。今回の山行を締めた。
(北村和夫)