小野アルプス
――兵庫県――

日 時 2005年4月17日(日)
天 候 晴 れ
コース 新田辺6:45発→三木・小野インター8:40→鴨池9:00→
登山口9:23→宮山9:38→紅山10:20→惣山11:10→
アダメ峠12:32→NTT中継所13:30→
温泉ユピカ14:00(入浴)16:00→京田辺市17:40着
参加者 リーダー:平松 昇  サブリーダー:平松多希子
男性:山口 守口 北川 西川
女性:山田 西上 守口 岸田 徳田 内匠
合計:14名


<山行報告>

 総勢12名、5名と7名が2台の車に便乗して出発。好天に恵まれ、12山の縦歩にいざ出発。
低いとはいえ、アップダウンの繰り返しです。さすがに暑い。ただ、季節がら「つつじ」がいたるところで満開。予期せぬ目の保養をさせてもらいました。圧巻はやはり紅山、小野アルプスの名にふさわしい岩山です。ここだけでも登る価値あり。いや、くだる価値あり。皆さんそろりそろりと、味わいながらの下りでした。

 降りてからは安心感からか、大いにしゃべりますが、途中はその余裕も無い。降りてからの議論に花が咲いたのはこの傾斜の角度。45度は絶対ある。いや、そう思うだけで30度も無いとか、いろいろ出ましたが……。気になります。出発時、及び紅山で会った当地「里山の会」の会長さんは、なかなかの人で、このルートを作った人。対面から見える「小野富士」の命名者とのこと、すばらしいガイドさんでした。元旦のころは、この低山でも下は雲海になり、すばらしい景色とのこと、一度訪れてみてください。

 昼食は小野富士にある展望台にて、暑くて皆さん展望台下の日陰に避難してゆっくりととりました。この時期、この景色での昼食は「至福の至り」です。午後の行程もアップダウンの繰り返し。嫌気がさした頃、目的地の「ユピカ」に着きました。ここでゆっくりとお湯に浸り疲労回復。露天の寝湯はお勧めです。山に囲まれた池を前にして自然に抱かれて本当に寝れますよ。
17時40分無事京田辺に帰着しました。
(報告者:平松 昇)

  


  
岩山(164m)から眼下の景色を眺める                     薄紫のつつじが満開の中を歩く


  
流紋岩の紅山を下る                            紅山の傾斜(何度位かな?)



<感想>

 来週の春の市民ハイキング「高取城址」を目前に足慣らしと、「昨年オープンした日帰り温泉入浴だけでも値打ちがありますよ」の案内に誘われ参加した今回の小野アルプス。参加を申し込んでからガイド本や地図を片手に小野アルプスを探すがなかなか見つからない。やっと見つけ出し付近を見ると後背の丹波山地が低いためなのか、あちらこちらに農耕用のため池が見られ、播州平野のため池の多さに驚かされる。

 新田辺の駅前を出発。八幡東ICより名神・山陽自動車道へ、三木サービスエリアで早速、平松さん手作りのサンドイッチをご馳走になり今日一日の楽しさが想像され、今日のハイキングへの期待が膨らむ。早朝5時起きで作られたそうで美味しく戴く。小野三木インターで山陽道から一般道に降りるとまもなくUターン。インターの出口で右折を左折と間違えたようだ。その後は細い田舎道をぐるぐると廻りながら何とか出発地点の鴨池駐車場に到着。

 駐車場から県道をふくでん峠へ、ここから山道へ入る。数10m登っては、数10m下ることを繰返し、どこがどこだかわからないうちに宮山・岩山を登頂。眼下に山陽道が走り権現湖PAやトンネルが見える。その後、紅山へ山頂でこの縦走路を開拓したという、元気いっぱいの地元の年寄りに出会う。日本の3000mの山は全て制覇したそうだ。その人は、毎年正月に初登りでこの山から初日の出を拝むそうである。

 付近は三つ葉つつじの薄紫の花が満開だ。山頂からは小野の町が見え、うねって流れる加古川が見える。見通しがよければ明石海峡大橋が見えるそうだ。また冬にはため池と加古川から発生するガスで雲海が見え、雲海に浮かぶ山が見え、その向うに瀬戸内海に昇る朝日が見えるそうだ。最近は「山渓」に載ったとかで結構沢山の人が来るとか。紅山からの下りは流紋岩の一枚岩全長100m?角度30度?滑らないように注意しながら三点確保で下る。この岩の下りは結構スリルもあり面白い山行だった。

 先日の七種山に続けての岩の山を上り下りする事になった。変化の富んだ山だ。さすがにアルプスである。惣山山頂を過ぎ尾根筋の展望台付近で昼食とコーヒータイム。コーヒーの良い香り。山中でこんな至福のときを過ごすとは想像もしなかった。ここからの展望も素晴らしい。以前展望台には表示板があったようだが、外されたのか現在は無い。地名を確認できない。目の前の総山はつつじが満開。その後もどれが安場山、愛宕山とわからないうちにNTT中継所のピークへ、広場は桜の花が満開。

その後、平松さんと北川さんが車の回収へ。私たちは念願の日帰り温泉「ゆぴか」へ直行。下りだけかと思ったが、やはり小高いピークを越して、白雲谷温泉「ゆぴか」の駐車場へ、開業して一年の新しい綺麗な温泉で汗を流す。
200mたらずの里山ハイキングのつもりが結構アップダウンのある全12山、標高累計700mの小野アルプスの縦走を終え、最後は気持ちの良い温泉で変化に富んだ一日を終えた。
(守口 實)