(788m)


日 時 2004年4月29日(木)
天 候 快 晴
コース 新田辺発7:25→国際会館8:22→小出石9:20→
展望台(昼食)12:45→天ガ岳13:00→三又岳13:40→
薬王坂15:00→鞍馬15:35→出町柳16:10→新田辺17:00着
参加者 リーダー:岡田   サブリーダー:丸山・中村
男性:橋本 四宮 片山 倉光 上角 奥野 稲垣 徳田(誠)
    樋口 渡辺(一般)
女性:山田 濱北 杉本 倉光 橋本
合計:18名


<山行報告>
 今回は教育部による心拍測定を行うことになり18名が参加。
丸山さんの指導よろしく小出石を出発。ゆっくりからきつい坂道での心拍を調べる途中、他のパーティーと交わり、マイペースはいくら? があやしくなる時もあったが無事完了。
 穏やかな坂を登りきるとシャクナゲ゙尾根も近く、そろそろ山道の左右にシャクナゲが顔を出してくるはずなのに一輪も見当たらず、先日鎌倉山での様子を思い浮かべいやな予感がした。
 反対の方から下ってくる人達に出会う。「シャクナゲはどうでした?」「イヤー」とか「全く」とか、「今年は花芽がない」など、ただ1,2ヶ所あったとの情報。左右キョロキョロ、あ!咲いている。皆んなの視線が集まった。斜面や、斜面や下方、ひっそりと三輪ほど咲いていた。何とも淋しい限りである。“かんにん、来年もまたきっと来て下さい―”とて。諦めました。
 幾つかのピークを越え天ガ岳に向う。途中展望台で昼食。すでに何人かのパーティーがいた。少し霞んではいるが、見晴らしもよく遠く緑の山々が重なり、琵琶湖もかすかに見えた。12時45分出発。天ガ岳はすぐに着いた。ここからは長い下りに入る。三又岳を過ぎて戸谷峰525mの標識に、会長が「山友会25周年バンザイ」の声。皆んなもこれに続く。昨年も、来年も525mには何ら変わらない。なのに他愛もなく喜べる。そんな仲間が微笑ましくうれしい。
 足も軽く一路鞍馬駅へ。シャクナゲの花にはちょっと淋しい思いをしましたが、教育部による心拍測定ができたことに救われました。皆様のご協力ありがとうございました。
(報告者:中村幸子)


<感想>
 「シャクナゲの花が真っ盛りの頃と思います」と、かんなびで誘われ、少し腰を痛めていたが、これは行かねばと迷った末に決心し参加した。当日は雲ひとつない快晴。参加者18名。近鉄新田辺から国際会館、そこからバスで八瀬を経由して小出石へ。バス停にて、心拍測定を行い9時過ぎに出発。以後小刻み測定を行う。気温14度、爽やかな風が心地よい。北山杉が我々を出迎えてくれる。青いもみじも目に染みる。これから先はシャクナゲ尾根だ。少し急な登りにさしかかり腰が痛むがしばしの辛抱。
 
 深山の花の女王ともいわれるシャクナゲ、薄紅色の連なりが目に浮かぶ。やがて尾根に入る。ある、ある。道の両脇にぱっと手を広げたような厚みのある長楕円形の葉が見える。まぎれもなくシャクナゲの木だ。期待に足取りも軽くなるが行けども、行けども花は無い。くそっ、もったいつけやがって!じらす気だ。そういえば、いつも待ち合わせの時間に遅れてくる性悪女がいた。「待った? いや僕も今着いたばかり」「待たせやがって」と言えなかった若い頃を思い出す。
 
 空は快晴だが、少し雲行きが怪しい。「おかしいね、散ったあとみたい」「今年は不作か?」前の方から低い声が漏れてくる。諦めるのはまだ早いと自分に言い聞かせてみるが万事休す。反対の方から下ってくる人が「この先に三つくらい咲いてます」とのたまう。「三つだって? ばか! 真っ盛りだぞ……」急に腰が痛くなってきた。しばらくすると「咲いている!」と弾んだ女性の声がした。確かに雑木の間に申し訳なさそうに薄紅色の花があるにはあった。見なかった事にする。来年まで楽しみを残してくれたとやせ我慢。
 
 丁度正午に天ガ岳山頂近くの高圧線の鉄塔にたどり着き昼食。弁当がうまい。180度展望が開け見晴らし抜群。山並みが幾重にも連なり、緑に濃淡があって美しい。岡田さんからコーヒーをいただいた。これがビックリするほど美味であった。中村さんからもみかんをいただいた。これから昼食時は、いつも傍にくっついていようと思う。
 
 帰りはリーダーの足取りがやけに軽快で三又岳まで一直線。途中図鑑でしか知らなかったマムシグサ、ギンリョウソウが咲いているのを教えてもらい感激。山友会に入ってよかったと思う。
(徳田 誠)



   
天ガ岳山頂                           山頂より愛宕山方面をのぞむ


   
戸谷峰(525m)                           たっぷりの森林浴

天ガ岳登頂を終え鞍馬方面へ下山途中、偶然戸谷峰の三角点を通過した。
標高は525Mで、我が山友会が今年25周年を迎えるに当たって
25にちなんだ山を探していた矢先でもあり、当山行の参加者全員で万歳三唱の上丁寧にお祝いを致しました。
(写真撮影:片山弘志)