<感想>
三岳・小金ヶ岳のSLをたのまれ、行ったことのある山なので引き受けた。一度目は、一昨年正月三日、火打岩登山口を見落とし、小金ヶ岳登山口まで行ってしまい逆コースで登る。雪の降りしきる中、道もはっきりしない。木をつかみながら、がむしゃらに攀じ登る。
二度目は今回の下見山行、予定通り火打岩登山口から登る。雪は三岳山頂付近と、下り北斜面にあり凍結していたのでアイゼンをつけて下る。
「大たわ」から小金ヶ岳への途中は鎖場があり、名の通り「多紀アルプス」、岩場もあり岩稜歩きに満足して帰った。今度も自信を持って喜んでもらえると思い出発。3台の車で行ったので、1台は小金ヶ岳登山口に、1台は「大たわ」に置き、三岳登山口に戻り9時前出発。
取り付きは階段の急登だが、30分ほど登ると落ち葉の積もった道で、足に優しく歩きやすい、やがて見晴らしの良い岩場に出る。登り始めたころはガスが出ていたがすっかり切れ、展望は良好だ。山頂はもう近い。杉林の中を一登りすると三岳山頂に着く。山頂からはあまり眺望は得られない。下りは段差の大きい階段があるので、注意して下るように言っておいた。皆この下りは歩きづらそうだ。「大たわ」に下り昼食。コーヒータイムも入れて40分ほど休憩し小金ヶ岳に向かう。
岩場、鎖場、特に北壁の岩稜歩きは、ちょっとしたアルペンムードを味わい皆大喜びだ。展望も良し、西に今登ってきた三岳山、北側には丹波の町並みが箱庭のように見下ろせる。北摂の山々も見渡せ、皆満足して小金ヶ岳山頂に立つ。下りは前回の経験から、ストックはしまってもらう様に言う。急坂の下りで今日一番の悪路だ。木につかまりながら一気にコルまで下がる。ここから先は、先日の23号台風で至る所倒木で、道がふさがれていたが事故も無く、無事林道出会いに出る。林道を火打岩まで歩き17時ごろ帰宅した。参加していただいた皆様方、ご協力ありがとうございました。
(徳田康二)
先週の読図登山にも参加して、また今週も山に行くのは年末も控えており、主婦として気がひけたが、どうせ家にいてもゴロゴロしているだけ、それならば今年最後の登山だからと自分に言い聞かせて、三岳・小金ヶ岳縦走に参加した。
火打岩登山口から1時間35分程で三岳に着く。展望が良いはずがガスで駄目。段差の大きな階段を下って、下って、11時35分に大たわにつく。広々とした広場がありここで昼食。今年最後の例会だからと、リーダーの気配りでコーヒー、ココア、お菓子、果物が用意され時間もたっぷりとられた。
12時25分小金ヶ岳目指して出発。鎖場もある岩稜歩きとなる。足を踏み外さないように注意して歩く。多紀アルプスと言われているとのこと、変化に富んでいて本当に楽しい縦走でした。リーダー他皆様ありがとうございました。
(上杉郁子)
多紀アルプスの名の通り、変化に富んだ岩稜、岩峰でお天気にも恵まれ、歩行時間4時間30分と、山登りの楽しさが凝縮された一日でした。雨が降ったら大変だったかもわかりませんね。また、遠かった割りには5時過ぎには、家に帰ることができ、何時もながら車を運転してくださった方には、本当に感謝しています。ありがとうございました。
(長野雅子)
記憶が定かでないが10年くらい前、月例山行で「白髪岳」に登った。天候もすこぶる快晴。頂上で昼食をとりながら360度展望の彼方の篠山盆地に、北方に壁のように連なる堂々とした連峰が目に焼き付いた。その時、何時か是非登ってみたいとの思いを今回やっと適えることになった。
今日は晴れているが雲多くスカットした視界が望めない。しかしこの793mの三岳は文句なしの最高峰だ。北摂の山々が折り重なり三岳に迫ってくるような錯覚、実に圧巻である。
小金ヶ岳に登るべく大(おおたわ)へと下る。大たわで昼食をとり、薄暗い杉林の道を小金ヶ岳へ登る。振り返ると岩峰の向こうにどっしりとした三岳が見える。積年の思いも適えられた。今日は猪肉を買って「牡丹鍋」で祝おう。
(西上 正)
民家横の登山道から少し行くと急な階段上がり坂は、少し寒かったのが一気に大汗となった。三岳の大岳寺(ミタケジ)跡としてあった掲載版には、昔は丹波修験道として賑わい、一時は大峯山より栄えたという。1482年本山の大峯に逆らって、吉野の山伏300人にて滅ぼされたそうだ。
頂上付近はガスが出ていて、林間にも入ってきて神秘的な感じがした。台風の影響でここも木がバタバタ倒れている。間伐された木には苔がついていて、5月に行った屋久島の風景を思い出した。小金ヶ岳頂上手前の「北壁」、ここを本当に登るの? 行けるかな? アタック前に写真を撮り、登ってきた「三岳」を振り返ると「うーん!結構歩いてきたな!」と、自分で感心しメンバー共々つぶやいた。
岩場を這いつくばっての登り、キツイのと結構面白いのとが交差して頂上にたどり着いた。この二つの山はとても700m級とは思えない。もう一度登りたい山となった。吉岡さんは、2〜3年前の1月に来た時は30cmほどの雪があって、それも良かった!と言っていた。彼はそれから大江山へ行ったそうです。参った!
リーダーが「ここからの下りはストックはしまったほうがいいですね」とアドバイス。まだ使いこなせていないし、急な下りの岩場だ……指示どおりにした。ここを本当に登ってきたのかな? と思う場面が何箇所もあった。そこを過ぎると道なき道を……楽しい山歩きも今日はこれで終りかと思っていたら、急に道が開けた。ここはリーダーの方々が事前に車を運んでいて、まるでベースキャンプだ。
篠山城は別名、桐ガ城と言うそうだ。約400年前に築城されている。城下町の風情が残っている町並みを味わって帰路についた。
いつものことながらリーダーの方々には本当に感謝申し上げます。2004年最後の登山は本当に楽しく記憶に残る内容になりました。ありがとうございました。
(秋月康敏)
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