日 時 2004年9月4日(土)
コース 白骨温泉⇔十石東尾根⇔十石山
参加者 橋本寿夫  橋本香代子


――はじめに――

 標高の後ろに「25」とつく山を調べるに当り、とりあえず1000m以上を条件として、先ずなじみの「比良」「鈴鹿」を調べてみたが残念ながら該当がなく、次に近畿圏、そして行けそうなところと範囲を拡げて捜している内にありました。 
 究極の山・2525m・ダブル25 それが今回の十石山だった。
場所は乗鞍岳から北東に位置し、白骨温泉から西方へ尾根道を登りつめたところにあって、かつては乗鞍岳から安房峠への従走路として使われていたが、今はほとんど利用されていないらしい25周年の今年中に是非とも登らねばと思っていたところに、9月2日3日と所用で富山に行く用事が出来、その帰りを利用して登ってみようと考え、併せて会の例会山行も視野に入れたが、個人の都合に合わせての現地集合ではあまりにも無理があり、例会として取り組んでくれないかと2,3の人に声かけをしたが、それぞれ都合がつかず、結局今回の個人山行になった。

――登山口探し――
 インターネット情報で登山道は調べていたのだが、入り口を見ておこうと白骨温泉に立ち寄る。
これが結果的に正解となった。情報に従って入山口らしき所に行き、道標ありとの事だったので捜すが見つからず、細い道を少し登ると運よく、作業をしている人が居り尋ねてみると 「上部にある旅館の私有地に施設が出来てこの道は通れなくなった」 とのこと、代わりの入り口を聞くが詳しくは分からなかったので、車で1k程走り、路肩に駐車して探して見るが道標の類いはどこにも無く、地図とコンパスを手に進んでみるとそれらしき踏み跡があって、翌日はこの道を登る事にした。
 なにげなく立ち寄ってみたが、これが早朝なら人も居ないし、右往左往するとこであったろう。ラッキーではすまされない心構えの問題だと痛感した。
 その後ここから30分程のところにある乗鞍高原の民宿「かまば荘」へ (4月初めのクロカン山行で泊った宿で、乳白色をした内湯温泉あり、料理タップリ、料金は山小屋なみでお勧めの宿です)宿の人によると最近乗鞍一帯に熊が出没し注意を呼びかけられているとのこと、又 村内放送でも注意やら対処法のアナウンスを流していた。
――山行内容――
 昨日見当をつけておいた所から、鈴を鳴らしながら歩き始める。
20分程の地点にやっと「十石山」の道標がある (一安心)情報では背丈以上のササ漕ぎがあるとのことで、コンパスを進行方向にセットし進む、シラカバやカラマツの木が目につく。
 時々背丈より高いササがあるが大体1mほどで高度2200mまで続いていたが道はしっかりしていて、ササ漕ぎというほどでは無かった。森林限界を過ぎると十石山のなだらかな稜線が見えてくるようになる。
 少し進むと紅葉しているナナカマドがたくさんあり、一足早い 「秋」 を見てうれしくなる。2400mを過ぎると時期は過ぎていたが、花畑があり、周りの山も見渡せる。突然小屋が現れる。地元「十石峠の会」の避難小屋である。
 小屋の横を回りこんでピークに向かう5分程でトウヤクリンドウがたくさん咲いている頂上らしき広い場所に着く。山名の表示が無い木柱が一本立っていた。三角点を捜す〜ありました。ハイマツの中に “二等三角点が“ やっと「十石山」を実感出来て、この 2525m で恒例になった祝いのバンザイをパートナーと共に思い切り大声で三唱した。
 ガスのため北アルプス方面は見えないが、南東方向に鉢盛山や八ヶ岳が望めた。段々とガスが出て来て、寒さを感じ、小屋を利用さしてもらうことにする。小屋は1990年完成とあり、しっかりとした材木を使った頑丈な建物で2階もあって、40人位は寝れそう。銀マット、シュラフ、毛布、食事道具類まで置いてあって、きちんと整理されていた。積雪期にも利用されるらしく、一斗缶に保管された登山着もあって「自由に使ってください」の貼り紙も見え、会の姿勢が読み取られた。室内で食事をさせてもらった後下山にかかる。
――やったぜ!トリプル――
 登り始めが7時25分、十石山頂上着が10時25分、全く意識していなかったにも拘わらず、ここでも「25」が偶然にも達成できた。
 下山路の終わりが近くなって、前述の標識の所に着いて時計を見る「よし、これなら狙える」パートナーに一声かけ、ここから一人で走って下山、車にタッチしたのが13時25分、最後は狙ったが、25のトリプルを達成。
 後から着いたパートナーと 「やったぜ」 とあつく抱擁・・・うそ・・・握手をした後、またまた大声で山頂方向に向かって、「お礼」「お祝い」「25」をこめて、バンザイを3回した。(ようやるわ)
 そうそうそう言えば、今月の会誌原稿〆切が9月25日 、25に縁があり、原稿の方も急がねばの思い……
――おわりに――
 とうとうこの日は一人の登山者にも会わなかったし、標識やマーク類もほとんど無くすっきりした気分で山歩きが出来たし、午後からは雨予報だったが、下山するまで雨にあわず話題の三菱の車で、話題の白骨温泉の野天風呂(野天と露天の違いはなんやろ?)で雨に逢う。
 達成感と満足感に浸れた、この十石山、記憶と記録に残る「一山」となるであろう。また、25のオンパレードで「25」が好きな数字となった。お後が、よろしいようで……
(記:橋本寿夫)

          \(^o^)/  祝・25 \(~o~)/