豪雪の八ケ岳を行く

山行日   2003年2月25日〜27日
メンバー  植西、吉岡、徳田
ルート   小海駅 → 稲子湯 → しらびそ小屋 → 本沢温泉(泊)
       本沢温泉 → 夏沢峠 → 硫黄岳 → 赤岳鉱泉 → 美濃戸口 → 茅野


 山好きの仲間3人は高原列車の窓をから目指す八ケ岳を眺めている。清里高原は見渡す限りの銀世界、宝石をちりばめたように朝日に輝いている。
権現岳、主峰赤岳、横岳、硫黄岳と真青な空に真白に浮かび上がっている。
稲子湯10時出発。所々ラッセルしながら緑池に出る。池は一面雪原だ。その真上に天狗岳の鋭鋒がそびえ立っている。雪の中にうづくまっている日本カモシカを見る。
本沢温泉までは、ほぼ平坦なコースだが、ラッセルの連続である。

 朝8時アイゼンをつけて出発。誰も入山した様子はなくトレースが分からない。ワカンに付け替えるのも面倒なので、アイゼンで感を頼りにラッセルしながら進む。1時間半ほどかかって夏沢峠に着く。
やまびこ荘は屋根のひさしまですっぽり雪に埋もれている。
ここからは急登だ。前の二人についていけず随分遅れて頂上に立つ。
かなりの積雪で赤岩の頭からの下りる道がわからない。標識の立っているところから下りることにしたが、稜線上はかなり雪庇が張り出している。先端に出るのは危険だ。ザイルで確認しながら雪を崩して先端に出てみると、7〜8メートル下ったところにわずかに平坦な部分があり無事下りた。


 

北沢の出合いで見上げると、横岳の大同心、小同心の岸壁が覆いかぶさるように聳えている。まさに圧巻だ。
 徳田康二 記